――お昼休み 部室――
凛「……………………」
コトホノ キャッキャッ フフフ
凛「……………………」ボンヤリ
海未「なにか見えますか?」ヒョイ
凛「あっ……海未ちゃん」
海未「凛がこんな時間に部室にいるなんて珍しいですね」
凛「真姫ちゃんは学校お休みだし、かよちんはアルパカの世話に行っちゃったから」
海未「それでクラスにいるのも暇なので部室でぼんやりですか」
凛「ううん、人間観察だよ」
海未「覗き見はあまり良くないですが……まぁ、許容範囲を越えなければいいでしょう」パラパラ
凛「……………………」
海未「」カキカキ
凛「……………………」
海未「んっ、どうしたんですか?」
凛「ううん……なんだか最近の海未ちゃん、少し寂しそうな気がして」
海未「寂しそう……ですか」
凛「うん、あんまり笑ってないような気がするにゃ」
海未「…………言われてみれば、確かにそうかもしれませんね」
凛「なにかあったの?悩み事?」
海未「悩み事と言えるかどうかは分かりませんが……実はこの前の留学事件以来、穂乃果とことり、二人の距離が縮まったような気がして……なかなか一緒に居づらいのが本音です」
凛「そんな……海未ちゃん、仲間外れにされてるの?」
海未「違いますよ、穂乃果とことりは以前となんら変わってません。今まで通りの仲良し3人組です」
海未「そうですね……結局は私の独りよがりなのでしょう」クスッ
凛「穂乃果ちゃんとことりちゃんに、嫉妬してるの?」
海未「いえ、二人が仲良くなるのはとても嬉しいことですが……なんだか一人だけ置いてけぼりにされそうで、時折り不安になったりするんです」
凛「……難しい…………」
海未「ふふっ、凛にはまだ早すぎましたね」ナデナデ
凛「むぅ……一年しか違わないのに悔しいにゃ」プクー
海未「でもありがとうございます、愚痴を聞いてもらえただけでもなんだかスッキリしました」
凛「えっ、えへへ!いつでも凛を頼っていいよ」エッヘン
海未「そうですね、つまはじき者にされたその時は凛に泣き付くとしましょう」
凛「う、嬉しいけど……海未ちゃん、ほんとにつまはじき者にされちゃ嫌だよ?」オロオロ
海未「冗談ですよ、そんな顔しないでください」ニコッ
――翌日 部室――
凛「」トテトテ
ガラッ
凛「あっ……海未ちゃん!」
海未「おや、凛。今日も時間潰しですか?」
凛「違うよ、海未ちゃんがえっと……つまようじにされてないか確かめに来たの!」
海未「つまはじきでしょう。大丈夫、心配は無用ですよ」
凛「でも!海未ちゃんまたここに居るもん!」
海未「作詞をするときは教室よりここの方が落ち着くんです。その旨はちゃんと穂乃果とことりにも伝えていますから」
凛「あっ……そういえば昨日もなにか書いてたような気が」
海未「居場所が無くて来てるわけじゃありませんよ」
凛「そっか……よかったぁ」ホッ
海未「………………」クスッ
海未「凛は優しいですね」
凛「そ、そうかにゃ……//」デレデレ
海未「ええ、人のことを気遣える人間は心の痛みをたくさん知っている証拠です」
凛「……海未ちゃん」
海未「実は今、作詞しながら凛が来ないかなと淡い期待が頭をよぎったところだったんです」
凛「へっ?り、凛に……どうして?//」
海未「どうしてでしょうか……まぁ、会いたいことに特別理由なんてありませんよ」
海未「現にこうして、凛に会えたんですから」
凛「……!海未ちゃーん!」ギュッ
海未「きゃっ!もう、いきなり抱き付いたら危ないですよ」
凛「凛もまた二人きりで海未ちゃんに会えて嬉しいよ!」スリスリ
海未「二人きり……なるほど、そうかもしれませんね」
海未「私は今日、凛と二人きりで会いたかったんでしょう……昨日みたいに」
凛「!……えへへ……凛たち、以心伝心だね♪//」
海未「ええ……だからきっと、明日も会えますよ。凛さえよければ、ですけど」ナデナデ
凛「もちろんだよ!海未ちゃんのテレパシー、確かに受け取ったにゃ!」
――翌日――
凛(海未ちゃん、まだ来ないかなぁ)ソワソワ
凛「」チラッ
チクタク……チクタク……
凛「」ウツラウツラ
チクタク……チクタク……
凛「」Zzz
ガラッ
海未「おや……凛?」
凛「すぅ…………すぅ…………」Zzz
海未「よほど早く来てくれてたんですね」クスッ
海未「……………………♪」
凛「……ん…………」Zzz
海未「かわいいですね……男の子だとからかわれていたのが信じられません」
海未「たくさん嫌な目に遭ったが故に今の優しいあなたなのでしょう……」ナデナデ
海未「………………」ナデナデ
海未(凛の髪……さらさらですね)
凛「」Zzz
海未「」スンスン
海未(いい匂いです……//)
凛「」Zzz
海未「………………//」
海未「凛…………//」
凛(……はっ!)
凛(海未ちゃんもう来てたんだ……うぅ、寝顔見られちゃったかな//)
凛(んっ……あれ……この手の感触は……?)
海未「凛…………凛…………//」ハァハァ
凛「う、海未ちゃん!?//」
海未「凛……目が覚めましたか」
凛「う、海未ちゃん、どうして!?と、というかとりあえず胸から手を離して……んっ!//」
海未「」スンスン
凛「あゎ……うなじ匂わないで……//」
海未「凛の匂いがします」スンスン
凛「今日体育だったから……汗臭いからダメだよ……//」
海未「そんなことありません、凛の甘いにおいがしますよ」スンスン
凛「あぅぅ…………んっ……!//」
海未「凛……凛っ!」ガバッ
凛「にゃっ!」ドサッ
海未「……………………」ウマノリ
凛「う、海未ちゃん……?//」
海未「凛、申し訳ありません……こんな私でごめんなさい……」ギュッ
海未「凛のことを見ていると、だんだん変な気持ちになって来て……もう気持ちが抑えきれませんでした……」
凛「海未ちゃん…………」
海未「昨日の会いたい理由がやっとわかりました……いえ、分かっていましたが目を逸らしていました」
海未「わたし……凛のことが好きなんです。後輩でも妹でもなく、一人の女の子として……」
凛「………………!」
海未「だから衝動に任せてつい…………最低ですね」
海未「凛……こんな先輩で、ごめんなさい……」
凛「………………」
海未「わたし、どうかしてました……いまどきますね」スッ
凛「」ガシッ
海未「!?」
凛「ううん……もうしばらく、このままでいたい」
凛「それに、凛のお返事がまだだよ?」
海未「凛…………しかし……」
凛「大丈夫……だって――」
凛「凛もずっと前から、海未ちゃんのこと好きだったから」
海未「!…………凛」
凛「と言っても、自分の気持ちに気付いたのはほんのつい昨日だけど」
凛「昨日、海未ちゃんが部室にいるのを見てね……なぜかホッとしちゃったんだ」
凛「よかった……誰にも取られてないって」
海未「凛…………」ポロポロ
凛「えへへ、早い者勝ちだよ//」
凛「誰もいらないなら――凛が海未ちゃん貰うね♪//」ニコッ
海未「――凛っ!//」ギュッ
海未「凛、可愛いです……もう一生離しませんよ……っ!//」グスッ
凛「えへへ……つまようじじゃなくても、海未ちゃんに泣き付かれちゃったにゃ//」
――おしまい♪
感想
ありがとうございます!
本当にありがとうございます♥
ご満足いただけたのでしたら幸いです♪
こちらこそ素晴らしいリクエストをありがとうございました。
ヤバかった▪▪▪鼻血が抑えられなくなるところだった▪▪▪
最高です!!
ありがとうございます♪
凛ちゃんの可愛さを表現できて良かったです。
お前は天才や
ありがとうございます♪
とても励みになります。
は、鼻血ががが…
二人がイチャイチャしている所が目に浮かびました!
これからも頑張って下さい!
語彙力パネェ…
ラブライブSSは現在休止中ですが、今後もサイト更新にはいっそう邁進してまいります。