ラブライブ SS 凛「絵里ちゃん家にお泊りするにゃ」

cecfdedcd69e722844faf9d11c34442e46acf46b1399275429

 

――スーパー――

 

凛「鶏肉……牛乳……あとは卵だけだね」

 

凛(卵…………)キョロキョロ

 

凛(あっ、あったにゃ!)タッタッタ

 

??「」スタスタ

 

凛「わっ!?」

 

凛「あうっ!」ボフッ

 

??「きゃっ!」

 

凛「うぅ……ご、ごめんなさい」

 

??「大丈夫、怪我してない――あら、凛?」

 

凛「えっ……あ、絵里ちゃん!」

 

絵里「こんなところで会うなんて奇遇ね」

 

凛「うん、絵里ちゃんもスーパーで買い物とかするんだね」

 

絵里「そりゃ私も人間だから」クスッ

 

凛「あっ、ごめんね!そういう意味じゃなくて」アセアセ

 

絵里「ふふ、分かってるわ、冗談よ♪」

 

凛「むぅ……絵里ちゃん!」

 

絵里「ごめんなさい、反応が可愛いからつい」ナデナデ

 

凛「いつも凛ばっかりからかって」プクー

 

絵里「お詫びにいいこと教えてあげる。凛、その卵よりこっちの方がお買い得よ」

 

凛「あっ……ほんとだ。50円も安いにゃ」

 

絵里「特売品は目立つ場所に置いてあるのよ、ちゃんとチラシを見て確かめないとね」

 

凛「うぅ、不覚にゃ」

 

絵里「家のお手伝いくらい毎日しないとダメよ」

 

凛「この前かよちんにも同じこと言われたよ……」

 

絵里(花陽が凛の保護者代わりなのね)

 

 

―――――――――――――――

 

凛「絵里ちゃんのおかげで早く済んだにゃ」ブンブン

 

絵里「あんまり振ったら卵が割れちゃうわよ」

 

凛「おっとっと」

 

絵里「じゃあ凛、私はこっちだから。また学校でね」フリフリ

 

凛「あっ…………え、絵里ちゃん」

 

絵里「?」

 

凛「そ、その……良かったら、今日遊べないかな……なんて……」モジモジ

 

絵里「……………………」キョトン

 

凛「……ダメ…………?」

 

絵里「……ふふ、ありがとう凛。気遣ってくれて嬉しいけど、花陽や真姫と遊ぶ方がいいでしょう?私のことは気にしなくて――」

 

凛「そんなことない!」

 

絵里「!」

 

凛「凛は絵里ちゃんと二人っきりで遊びたいにゃ!」

 

凛「……あっ…………」

 

絵里「私と、二人きりで…………」

 

凛「~~~~っ!//」カァァ

 

凛「へ、変な意味じゃなくて!//」

 

凛「……え、絵里ちゃんがどうしても嫌なら諦めるにゃ……//」グスッ

 

絵里「……ううん、私なんかで良かったら、一緒に遊びましょ?」

 

凛「ほ、ほんと!?」

 

絵里「私も凛と遊びたいしね、二人きりで」ニコッ

 

凛「うぅ……そ、そんな意味じゃ……//」

 

絵里「それじゃあどうしましょうか……どこかデパートでも――」

 

凛「あっ!凛、絵里ちゃんのお家に行きたい!」

 

絵里「私の家?別にいいけどなにも無いわよ?」

 

凛「いいの!凛が行きたいにゃ!」

 

絵里「わかったわ。先に帰って待ってるわね」

 

凛「うん、待ってて!すぐに行くから!」タッタッタ

 

絵里「走ったらこけるわよ、ゆっくり来なさい」

 

凛「うん!」

 

絵里「……さて、早く帰って掃除しないと」タッタッタ

 

 

――絢瀬家――

 

凛「」キョロキョロ

 

凛「あっ、マトリョーシカにゃ」

 

絵里「はい凛、コーヒーよ。ミルク1と砂糖2で良かったかしら?」

 

凛「ありがとう、絵里ちゃんはブラックコーヒー?」

 

絵里「私も凛と一緒よ」

 

凛「絵里ちゃんって意外とブラック飲めないの?」

 

絵里「うーん、飲めるけど好きじゃないわね」

 

凛「じゃあ凛より大人だね」

 

ゴクゴク

 

絵里「ふぅ~」

 

絵里「亜里沙は明日まで帰って来ないし、好きなだけゆっくりしていって」

 

凛「ありがとう。……ほわぁ……おこた暖かいにゃあ……♪」

 

絵里「この前衝動買いしちゃったんだけど大正解だったわ」

 

凛「でも暇だにゃ~。絵里ちゃん、なにかしようよ」

 

絵里「そうねぇ、ウチにあるのはオセロとチェスくらいだけど」

 

凛「オセロしよっ!凛強いんだよ!」フンス

 

絵里「へぇーそれは楽しみね。私もオセロは少し自信あるわ」

 

凛「よーし、勝負にゃ!」

 

―――――――――――――――――

 

凛「うぅ、また負けちゃった……よし、もう一回!」

 

絵里「凛はまずオセロの基本を覚えた方がいいわ」

 

凛「オセロの基本?」

 

絵里「いい?外枠を取りたいならここを取らないとダメでしょ?ここを取りたいならここ――」

 

凛「ええと、こことここを――」

 

――――――――――――――――――

 

凛「これで……チェックメイトにゃ!」ウツラウツラ

 

絵里「あら、負けちゃったわ」

 

凛「やったぁ!やっと絵里ちゃんに……勝てた、にゃ……」バタン

 

凛「ぐぅ………………すぅ………………」Zzz

 

絵里(相当眠かったのね……負けてあげて正解だったわ♪)

 

絵里「毛布だけでも掛けてあげましょ」スッ

 

絵里「おやすみなさい、凛」ナデナデ

 

凛「ふぇへへ………………」Zzz

 

 

―――――――――――――――

 

凛「んっ……あれ?」

 

凛「確か絵里ちゃんの家へ来て……一緒にオセロして……」ボー

 

凛「はっ!いつのまにか寝ちゃってたみたいにゃ」ゴシゴシ

 

絵里「あら凛、目が覚めたのね」

 

凛「絵里ちゃんごめんね、遊びに来たのに寝ちゃって」アセアセ

 

絵里「いいのよ、ちょうど夕飯が出来たとこだから」

 

凛「いい匂いにゃ……おおっ、こ、これは!」

 

絵里「凛が来るからラーメン鍋にしといたわ。さぁ、食べましょ」

 

凛「うん!いただきま――」

 

絵里「と、その前にうがい手洗い、顔も洗って来なさい」

 

凛「えっ!」

 

絵里「凛が戻って来るまでにいい具合に煮えるから、ねっ?」

 

凛「わかったにゃ」ドタドタ

 

絵里「……鍋なんて久しぶりね」

 

―――――――――――――――――

 

凛「ふぅ~お腹いっぱいにゃ。ごちそうさま」

 

絵里「もう7時だけど……良かったら今日は泊まっていく?」

 

凛「わーい、絵里ちゃん家にお泊りにゃ!」

 

絵里「でも着替えが無いわね、亜里沙のなら合うかしら」ガソゴソ

 

絵里「あっ、これならぴったりだと思うわ」スッ

 

凛「こ、これ…………」

 

絵里「どうかした?」

 

凛「えっと……ちょっと可愛すぎないかにゃ?凛には似合わないかも……」

 

絵里「………………」

 

ベシッ

 

凛「いたっ……え、絵里ちゃん……?」

 

絵里「私が選んだんだもの、凛に似合わないはずないわ」スッ

 

凛「あっ……」

 

絵里「ほら、こんなに似合ってるじゃない。可愛いわ、凛」

 

凛「っ…………//」

 

絵里「もっと自分に自信を持ちなさい」ギュッ

 

凛「……絵里ちゃん…………」

 

凛「……うん、ごめんなさい」

 

絵里「いい子ね。お風呂湧いてるから、早く入ってらっしゃい」

 

凛「うん……♪」

 

 

―――――――――――――――――

 

絵里「さて、そろそろ寝ましょうか」

 

凛「ええ~まだ10時だよ?」

 

絵里「『まだ』じゃなくて『もう』よ」

 

凛「むぅ……絵里ちゃんは厳しいにゃ」

 

凛「まぁいっか。絵里ちゃん、一緒に寝よっ!」

 

絵里「ええっ!でも私のベッドシングルよ?」

 

凛「大丈夫。ほら、絵里ちゃんと凛、くっついたらこんなに小さいよ」ギュッ

 

絵里「っ…………仕方ないわね//」

 

凛「わーい!絵里ちゃん大好きにゃ!」ギューッ

 

絵里「……………………//」

 

 

――――――――――――――――――

 

凛「絵里ちゃんのベッドふかふかにゃ~」ゴロゴロ

 

絵里「暴れないの、電気消すわよ?」

 

凛「あれ?絵里ちゃん消して大丈夫なの?」

 

絵里「豆球はつけるわ」カチッ

 

絵里「ふぅ、おやすみなさい」

 

凛「うん…………」

 

凛「……えへへ…………」ギュッ

 

絵里「きゃっ……もう、今日の凛はいつもより甘えんぼうね」ナデナデ

 

凛「絵里ちゃん、今日はありがとう……」

 

凛「凛ね、絵里ちゃんのこと大好きだよ……♪」

 

絵里「私もよ、凛」ナデナデ

 

凛「……また、泊りに来てもいい?」

 

絵里「ええ、もちろん」

 

絵里「……でも、その時は――」

 

凛「できればまた、二人っきりがいいね……」

 

えりりん「えへへ……♪」

 

――おしまい

感想

  1. 匿名 より:

    俺も絵里ちゃんとお泊りしたいな~

  2. 匿名 より:

    かわいい

タイトルとURLをコピーしました