ラブライブSS 凛「真姫ちゃんの傷口……//」ペロッ

vg-dgv

 

本作では少しヤンデレ化した凛ちゃんが登場します。

テーマ自体が少々アブノーマルですので、ご了承の上お楽しみください。

 

――教室――

 

ザワザワ ガヤガヤ

 

真姫「……………………」

 

真姫「…………はぁ」

 

凛「まーきちゃん♪」

 

真姫「!」ビクッ

 

凛「ため息なんてついてどうしたの?」

 

真姫「凛………ううん、なんでもないわ。さっきの授業でちょっと疲れただけ」

 

凛「そっかぁ、凛は爆睡してたから元気満々だよ」

 

真姫「ちゃんと聞いておかないとダメじゃない。赤点取ったら大変でしょ」

 

凛「えへへ………ねぇ、真姫ちゃん?」

 

真姫「……!」

 

凛「……ひと気のないところ、いこ?」

 

真姫「っ……ダメよ、お昼休みまで我慢して」

 

凛「………………」

 

スッ

 

真姫「なっ……!凛、聞こえなかったの?」

 

凛「真姫ちゃん、ごめんね……凛、我慢できないよ」

 

凛「真姫ちゃんが来てくれないのなら、もうここで……」

 

真姫「!……ま、待って凛、分かったわ、でも少しだけよ?」

 

凛「……うん」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

凛「んっ……真姫ちゃん」スリスリ

 

真姫「あんまり大きな声だしちゃダメよ」

 

凛「うん……分かってる」

 

凛「……じゃあ、触ってもいい?//」

 

真姫「ええ……」スッ

 

凛「はぁ……真姫ちゃん……//」フニフニ

 

真姫「………………」

 

凛「この傷口、まだ痛い?」

 

真姫「ううん、ほとんど治ってるから」

 

凛「そっか……じゃあもう少し強めに……」フニフニ

 

凛「真姫ちゃんの傷口……んっ……//」ペロッ

 

真姫「り、凛……ここ学校だから……//」

 

凛「えへへ……真姫ちゃん、好き……//」ギュッ

 

真姫「………………//」

 

凛「でも、直りかけてるならしょうがないね……」

 

凛「……真姫ちゃん」ウワメ

 

真姫「…はぁ、しょうがないわね……いいわよ、ほら」

 

凛「……うん」

 

凛「」クビスジ カプッ

 

真姫「いつ……っ!」

 

凛「真姫ちゃん、ごめんね………でも、こうしないと、凛……」

 

真姫「……分かってるわ」

 

真姫「でも、あんまり目立たないところにしてね」

 

凛「うん……真姫ちゃんはこれでまた、凛のもの……//」スリスリ

 

真姫(………………)

 

真姫(凛と恋人同士になれたはいいけど……まさかこんな風になっちゃうなんて)

 

真姫(……やっぱり、あれ以来よね)

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

――1ヶ月前 凛の部屋――

 

凛「真姫ちゃん、その怪我大丈夫なの?」オロオロ

 

真姫「ええ、大げさに見えるけどただの切り傷だから」

 

凛「もう、気をつけないとダメだよ」

 

真姫「ごめんなさい、にこちゃんとの練習に力が入りすぎちゃって」

 

凛「えっ……にこちゃん……?」

 

真姫「ええ、今日のユニット練習の時に絵里の提案でなぜかにこちゃんと二人三脚することになったんだけど」

 

凛「!」

 

真姫「歩幅が上手くあわせられず、結局転んじゃって……」

 

凛「にこちゃんと……二人三脚……」

 

真姫「ほら、にこちゃんてああ見えて結構心配性じゃない?応急処置してくれたんだけど、こんなに大げさに」クスッ

 

真姫「だから心配しなくていいわ」

 

凛「……………………」

 

真姫「……?凛、どうしたの?」

 

凛「……真姫ちゃん、あのね。一応聞いておきたいんだけど――」

 

凛「にこちゃんと二人三脚したんだよね?」

 

真姫「ええ、そうよ」

 

凛「二人三脚ってことは……二人で肩を組んで走ったってこと?」

 

真姫「うん、そうだけど……」

 

凛「………………」ウツムキ

 

真姫「……?凛……?」

 

凛「…………ねぇ、真姫ちゃん?」

 

真姫「?」

 

凛「凛たち、恋人同士だよね……?」

 

真姫「当然じゃない、先に告白してくれたのは凛でしょ」

 

凛「うん…………」

 

凛「……あのね、まさかと思うけど、ね」

 

凛「真姫ちゃん……浮気なんて、してないよね?」

 

真姫「浮気って……そんなはずないでしょう。わたしが好きなのは凛だけ――」

 

凛「じゃあどうしてにこちゃんと二人三脚なんてするのっ!」ドカン!

 

真姫「!」

 

凛「はぁ………はぁ…………」

 

真姫「凛……?」

 

凛「…真姫ちゃん、ダメ……」フラッ

 

真姫「!」

 

凛「凛以外の人とイチャイチャしないで……でないと凛、胸が張り裂けそうだよ……」

 

真姫「別にイチャイチャなんて……とにかく凛、落ち着いて……」

 

凛「……真姫ちゃんの手、綺麗だね」

 

凛「この手を傷つけるなんて……にこちゃん、許せない」

 

真姫「これはわたしが勝手に転んだだけで、にこちゃんのせいじゃないわ」

 

凛「真姫ちゃん、優しいね……でも、にこちゃんのことをかばう必要なんて無いよ」

 

凛「真姫ちゃんは、いつも凛のことだけを見ていてくれればいいの……」

 

真姫「ちょっとどうしたの凛……今日のあなた、なにかおかしいわよ?」

 

凛「そんなことない、凛はいつも通りだよ」

 

凛「!――そうだ、ふふ……」

 

凛「ねぇ、真姫ちゃん?」

 

真姫「……?」

 

凛「凛ね、証拠が欲しいの……」

 

凛「真姫ちゃんが凛のもので、凛の恋人だっていう確証が欲しい……」

 

真姫「……わかったわ、それじゃあ――」

 

真姫「……キス、しましょう?//」

 

凛「……うん、でもね、その前に」

 

凛「――証拠を刻み付けたいな」ギュッ

 

真姫「えっ……」

 

凛「」クビスジ カプッ

 

真姫「いつ……っ!」

 

真姫「凛!何するの!?」グイッ

 

凛「えへへ……真姫ちゃんの血、甘くておいしい……」ペロリ

 

真姫「……!」

 

凛「真姫ちゃんの血を舐めたことがあるのは凛だけ……これで、凛は真姫ちゃんの特別……」ニコッ

 

真姫「…………」ブルブル

 

凛「……真姫ちゃん、その怪我した手、貸して?」

 

真姫「り、凛…………」

 

凛「早く……ねっ?」ジー

 

真姫「…………」ビクビク

 

凛「こんなガーゼいらない……真姫ちゃんの血なら、凛が全て舐め取ってあげるから……」ビリビリ

 

凛「んっ……」カプッ

 

真姫「うっ……!」

 

ポタ……ポタ……

 

凛「えへへ……にこちゃんの付けた傷なんて、凛が付けた傷で塗り替えちゃえば……」

 

凛「これでこの傷も、真姫ちゃんが凛の恋人である証になった……」ニコッ

 

凛「真姫ちゃんの傷……凛の証……//」ペロッ

 

凛「真姫ちゃん……真姫ちゃん…………//」フニフニ

 

真姫「……凛」

 

凛「真姫ちゃんの傷を見てると、安心する……」

 

凛「凛は真姫ちゃんのもので……真姫ちゃんは、凛のものだって……//」

 

真姫「………………」

 

真姫「ばか……こんな証拠なんて無くても、わたしは凛のこと好きよ……」ナデナデ

 

凛「んっ……」

 

真姫「……本当はこんなの無くても、大丈夫なんだけど」

 

――ギュッ

 

凛「!」

 

真姫「あなたがこれで安心できるっていうなら、別にいいわ」

 

凛「……真姫ちゃん」

 

真姫「でも、その………」

 

真姫「あんまり痛いのはさすがに……怖いし、傷跡が残っても嫌だし……」

 

凛「……うん、分かってる」

 

凛「凛も大好きな真姫ちゃんを傷つけるのはいや……だから、これからは噛むだけにするね」

 

凛「真姫ちゃんのこと……傷跡が残らない程度に、少しだけそっと……」カプッ

 

真姫「っ……!」

 

凛「痛い……?ごめんね……//」ペロッ

 

 

――――――

――――

――

 

凛「…………♪//」フニフニ

 

真姫(あれ以来、凛はわたしが怪我するといつもこの調子……)

 

真姫(噛み癖は少しのあいだ歯型が残る程度だから良いにしても、傷口のほうは少しアブノーマル過ぎないかしら……)

 

凛「真姫ちゃん……この傷、早く直るといいのにね」フニフニ

 

真姫「凛がたくさん触るから、なかなか直らないのよ」

 

凛「あはは、そっか……」

 

真姫「ほら、もうチャイムが鳴るから……」スッ

 

凛「あっ…………」

 

凛「」シュン

 

真姫「そんな顔しないでよ、できることならわたしもこうしていたいけど……」

 

凛「!……えへへ//」

 

凛「真姫ちゃん……今夜は、来てくれる?//」

 

真姫「ええ、必ず行くわ」

 

凛「じゃあ、キスはそれまでお預けだね//」

 

真姫「そうよ……楽しみは後に取っておいたほうが、凛の反応が可愛いもの」ナデナデ

 

凛「むぅ…………//」プクー

 

凛「いいもん、真姫ちゃんの傷口で我慢しておくから」

 

真姫「ちょっと凛………もう、あと30秒だけよ?」

 

凛「うん♪真姫ちゃん……好き……//」ペロッ

 

真姫(変な気がするけど……これはこれで可愛いから、よしとしましょう)

 

真姫(なんだかほんとの猫みたいね……)クスッ

 

真姫「好きよ、凛……♪」ナデナデ

 

――おしまい♪

感想

  1. はなまるびぃ より:

    質問です!百合作は癒し系かデレ系。書いてて楽しいのはどっちですか?

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      申し訳ございませんが、癒し系とデレ系とおっしゃいますテーマの線引きが分かりかねますのでなんとも……。
      テーマのことをおっしゃっているのであれば、それに適したカップリングによるかと思います。

      • はなまるびぃ より:

        カップリングによる。なるほど…にしても、今回の作品はこのサイトの中でも最強に震えあがりました…

  2. 匿名 より:

    いつも楽しく読まさせてもらってます!
    なんか凛ちゃんが吸血鬼に思えて怖可愛いですw
    真姫も凛の行いを受け入れてるしそのまま適応しちゃって共依存しちゃう感じになりそうで最高です!

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      ご支援ありがとうございます♪
      怖可愛いと共依存は本作の裏テーマですので、ご理解いただけてとても嬉しいです。
      確かに本SSを見返すと『吸血鬼』をタイトルに含ませたほうが可愛かったかもしれませんね。
      今後も可愛いヤンデレを追及していきたいと思います♪

  3. しょな より:

    自分の嫉妬心を正直に恋人にぶつけるのは、なんかある意味健康的な感じがして、見ていて爽快ですね。ヤンデレだけど…

    それにしてもサムネの凛の画像が尋常じゃなく恐ろしいです…不安感を煽るというか…

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      ヤンデレの行動は、素直に自我の主張を相手にぶつけているとも言えますね。
      その勇気を持っていない人が多いので、『異常』と思われることがほとんどですが。

      ありがとうございます♪
      実はこの画像のヤンデレ加工は、わたし自身が施しました。
      恐ろしい、怖いと感じていただけたのでしたら大成功です。

  4. 匿名 より:

    ラブライブ!サンシャイン!のは作ってますか?
    もし作れるのならば読んでみたいです!

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      サンシャインは……申し訳ありません、今のところ全く予定しておりませんね。

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