ラブライブ SS 花陽「お米を粗末にした凛ちゃんにお灸をすえます」

tumblr_n3qu1c24Jy1r54lc0o1_1280

 

――待ち合わせ場所――

 

花陽「真姫ちゃん、おはよう」

 

真姫「おはよう花陽――あら、凛は?」

 

花陽「凛ちゃんは今日はお休みだよ」

 

真姫「そうなの?珍しいわね」

 

花陽「風邪だって言ってたよ、私たちも気を付けないとね」

 

真姫「凛のことだからクーラー付けっぱなしで寝たんじゃない?まったく」

 

花陽「ふふ…………」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

――部室――

 

海未「凛が風邪ですか」

 

花陽「うん、練習終わったらお見舞いに行ってくるね」

 

海未「わかりました、では今日は基礎練習だけにしましょう」

 

穂乃果「うえぇー、海未ちゃんの基礎練習地獄だもん」

 

ことり「穂乃果ちゃん……!」シッー

 

海未「では穂乃果には特別私がマンツーマンで指導しましょう」ニコッ

 

穂乃果「雪穂、お母さん……ここで果てる私を許して」ドタッ

 

ことり「ハノケチャン!」

 

にこ「どうせ寂しそうにしてるだろうし、早く終わらせて行ってあげなさい」

 

絵里「凛によろしくね」

 

花陽「みんなありがとう、それじゃあ今日は早めに上がらせてもらうね」

 

花陽「…………ふふ」

 

 

――小泉家――

 

花陽「ただいま」ガチャッ

 

花陽「……………………」トテトテ

 

 

花陽「……凛ちゃん、いい子にしてた?」ガチャッ

 

 

凛「……………………」グスッ

 

花陽「風邪って言っておいたから、学校のことは心配しなくていいよ」

 

凛「……かよちん……凛、学校行きたいよ……」

 

花陽「」ニコニコ

 

パシン!

 

凛「ぁゔ!」

 

花陽「ダメだよ、明日もここでいい子にしてないと」

 

凛「ひっく……どうしてこんなこと……」ジワッ

 

花陽「どうして……?それは凛ちゃんが一番良く分かってるでしょ?」

 

凛「凛、かよちんに何かしちゃった……?」

 

花陽「ううん」ニコニコ

 

凛「……ごめん……分からないよ……」シュン

 

花陽「」イラッ

 

カミノケ ガシッ

 

凛「ああ゙っ!」

 

花陽「ふふっ……誤魔化しても無駄だよ」

 

凛「痛い……かよちん許して……」ガクガク

 

花陽「正直に言えたら許してあげる」

 

凛「ほんとに分からないの……ごめんなさい……!」

 

グイッ!

 

凛「あぅ゙っ!」

 

花陽「まだとぼけるんだ……わたしの知ってる凛ちゃんはそんな子じゃない……!」ギリッ

 

凛「いたっ!痛いよぉ……」ポロポロ

 

花陽「嘘泣きまでするなんて……しょうがないから教えてあげる」

 

花陽「……これ」スッ

 

凛「えっ……おにぎり?」

 

花陽「凛ちゃん、昨日調理実習で作ったおにぎり無駄にしてたでしょ?」

 

花陽「わたし見たんだよ……凛ちゃんが一口食べたおにぎりをゴミ箱に捨てるの」

 

凛「昨日…………あっ!」

 

花陽「ふふ、やっと観念したね」

 

凛「違うのかよちん!あれはあのおにぎりが――」

 

花陽「」イラッ

 

パシン!

 

凛「ひぅ!」

 

花陽「お米のせいにするなんて……凛ちゃんはいつからそんな子になったの!?」グググ

 

凛「いたいっ……!」

 

花陽「わたしは!そんな凛ちゃん!大嫌いだよ!」パシンパシンパシン!

 

凛「うぅ…………ぁぇ…………」ポロポロ

 

花陽「お米を粗末にした凛ちゃんには、もっときついお仕置きが必要だね」

 

凛「!」

 

花陽「今日はたっぷり可愛がってあげるよ……」

 

凛「待って……凛の話しを聞いて……!」

 

花陽「言い訳なら後でゆっくり聞いてあげる……」

 

凛「かよちん……いや、来ないで……」ブルブル

 

花陽「ふふ、凛ちゃん可愛い…………」

 

 

花陽「お米の大切さ、身を持って分からせてあげる」

 

 

――1時間後――

 

凛「はぁ…………はぁ…………」ナミダメ

 

花陽「凛ちゃん、反省した?」

 

凛「かよちんお願い、凛の話しを聞いて…………」ポロポロ

 

花陽「……………………」

 

花陽「わかったよ、でももし言い訳だったら――」

 

ドカン!

 

凛「ひっ!」ビクッ

 

花陽「こんなのじゃあ済まなくなるよ」ニコニコ

 

凛「」ブルブル

 

花陽「……話してみて?」

 

凛「……うん、あのね」グスッ

 

カクカクシカジカ

 

花陽「」

 

花陽「えっと……つまり、あのおにぎりは――」

 

凛「うん……だれかがいたずらで大量のワサビを入れてたの」

 

凛「さすがに食べられなかったから、もったいないけど捨てるしかなくて……」

 

花陽「……………………」

 

凛「かよちん…………?」

 

花陽「……り」

 

花陽「凛ちゃんごめんねーっ!!」ビェー

 

凛「かよちん……良かった、いつものかよちんに戻ったにゃ」ホッ

 

花陽「凛ちゃん、わたし……凛ちゃんにあんなひどいことを……!」ポロポロ

 

凛「ううん、いいんだよ。凛の方こそ勘違いさせてごめんね」

 

花陽「ぐすっ……凛ちゃん、凛ちゃん……!」ギュッ

 

凛「お米とアイドルのことになると昔からこうだよね、かよちん」

 

凛「でも、さすがにさっきのかよちんは勘弁してほしいにゃ」

 

花陽「ごめんね凛ちゃん……わたし……」

 

凛「気にしないで……明日は一緒に、学校行こうね?」

 

花陽「うん…………」ゴシゴシ

 

花陽「ほんとにごめんね……わたし、凛ちゃんのこと大好きだよ」

 

凛「えへへ、凛もかよちんのこと大好きにゃ♪//」

 

花陽「ふふ…………♪」

 

花陽「……ところで、凛ちゃん?」

 

凛「んっ?」

 

花陽「そのおにぎりにワサビ入れた人って、誰かな?」ニコッ

 

凛「……………………」

 

凛「」

 

――おしまい

感想

  1. りんりん゚。*♡ より:

    面白いです!!

タイトルとURLをコピーしました