――高坂家――
穂乃果「けほっこほっ!」
穂乃果「」ズルッ
穂乃果(うぅ、風邪ひいちゃった……月曜日までには絶対治さないと……)
穂乃果「……………………」フキフキ
穂乃果「ごほっ、げほっ!」
シーン
穂乃果(雪穂は店番だし、お母さんは朝から出かけちゃったし……)
穂乃果「……寂しいな…………」グスッ
―――――――――――――――
タッタッタ ドタドタ
海未「穂乃果!大丈夫ですか!?」ガラッ
海未「雪穂に聞きましたよ、昨日店番中に倒れたそうで――――」
海未「……んっ?」
穂乃果「すぅ…………すぅ…………」Zzz
海未(……寝ていますね)
海未(無理に起こしては可哀そうです、自然に起きるまで待たせてもらいましょうか)ストッ
海未「……………………」
海未「」キョロキョロ
シーン
海未「…………」
海未「」ヒョイ ノゾキコミ
穂乃果「すぅ…………んっ…………」Zzz
海未「!」
穂乃果「けほっ…………んぅ…………」Zzz
海未「…………//」
海未(熱で顔が火照っているせいか、妙に色っぽいですね…………//)
穂乃果「はぁ…………はぁ…………」
海未(はぁ……はぁ……!//)
海未(ああ穂乃果!可愛いですよ穂乃果!穂乃果の寝顔最高ですっ!//)
海未「……ん?」
海未「…………」スンスン
海未「!」
海未(これは……穂乃果の匂いです……!//)
海未「………………」ゴクリ
海未「」ソーッ
海未「」スンスン
穂乃果「んっ…………すぅ…………」Zzz
海未(シャンプーと汗の匂いが混じって、いつも以上に穂乃果のいい匂いがします!//)ハァハァ
海未(これは思わぬ役得、饅頭を買いに来て正解ですね!)
海未「」スンスン スンスン
海未「……………………」
穂乃果「すぅ…………すぅ…………」Zzz
海未(今なら、こっそりキスしてもばれないのでは……)ゴクリ
海未「」ソーッ
穂乃果「――――んっ……海未、ちゃん……?」
海未「はいぃ!?」
穂乃果「あれ……海未ちゃんがどうしてここに…………?」
海未「え、えっとですね!偶然饅頭を買いに来たら雪穂から穂乃果が風邪だと聞いて……!」
穂乃果「そっか……お見舞いに来てくれたんだ」
海未「そうです、お見舞いです!」
穂乃果「えへへ……海未ちゃん、ありがとう」ギュッ
海未「!穂乃果……」
穂乃果「あのね……ずっと一人で、実はちょっと寂しかったんだ」
穂乃果「だからね、海未ちゃんが来てくれて嬉しい……♪」
海未「そうでしたか……もう大丈夫ですよ」
海未「よくなるまで、私がずっと側にいますから……」ナデナデ
穂乃果「んっ……海未ちゃん……」
海未「ですから、ゆっくり休んでください……早く治して、またみんなで練習しましょう」
穂乃果「……うん…………♪」
――――――――――――――――――
海未「……………………」
穂乃果「すぅ…………すぅ…………」Zzz
海未(寝ましたか……ふふ、可愛い寝顔ですね)ナデナデ
海未(私がどうかしていました……穂乃果が弱っているのをいいことに、邪な考えを)
海未(さて、気を取り直して真面目に看病しましょう)
海未「まずは……冷えピタでも張り替えましょうか」
スッ ペタッ
穂乃果「んっ…………」
海未「…………//」ゴクリ
海未(……はっ!いやいやダメですよ!穂乃果は弱っているのですから!)
海未(……でも)チラッ
穂乃果「………………」Zzz
海未(いまなら、穂乃果にキスしてもばれないでしょうか……)
海未「………………」ジーッ
穂乃果「すぅ…………すぅ…………」Zzz
海未「……穂乃果…………//」スッ
賢者海未(ああ、私は最低です……)
本能海未(穂乃果、穂乃果っ!//)
海未「穂乃果…………あなたのファーストキスを、私にください……//」
海未「んっ…………」スッ
雪穂「お姉ちゃーん、少しは具合よくなった?」ガラッ
海未「あっ」
雪穂「」
海未「……………………」
雪穂「……………………」
海未「ゆ、雪穂……これはですね…………その」
雪穂「……」ニコッ
雪穂「海未さん……お姉ちゃんに、いったい何をしてるんですか?」ピキピキ
海未「これは……そ、そうです!口移しで私にうつして穂乃果の風邪を治そうかと!」
雪穂「なるほどぉ……それでこっそりキスなんて……」ゴゴゴ
海未「雪穂……あはは……」
次の日、風邪がひどくなったお姉ちゃんは病院に行きました。
――海未さんと共に。
――おしまい。
感想
今回のうみちゃんはただのほのきちでなによりなによりです
いつもご愛読ありがとうございます♪
海未ちゃんのデフォルトはいつの間にかほのキチですね