ラブライブ SS 海未「ことり、わんこそば100杯に挑戦!」

kotori-12

 

――園田家――

 

穂乃果「ごちそうさま!」

 

凛「おいしかったにゃ」

 

海未「お粗末さまでした」

 

穂乃果「いやぁ、海未ちゃん家のお蕎麦は相変わらずおいしいね」

 

海未「ありがとうございます」

 

凛「でも海未ちゃん、どうしてあんなにお蕎麦があるの?」

 

穂乃果「まだ3箱も積んであるよ……すごい量だね」

 

海未「そのことなのですが…………」

 

海未「実は今日、ことりがあることに挑戦するそうなんです」

 

ほのりん「あること?」

 

 

海未「ええ、わんこそば100杯です」

 

 

穂乃果「100杯!?」

 

凛「そんなに食べられるわけないよ!」

 

海未「普通に考えればそうですね、しかしことりは勝算はあると言っていました」

 

海未「なんでも、摩擦力の問題は見えているとか」

 

『それなりの計算はできていることり』

 

凛「ま、摩擦力?」

 

穂乃果「でも肝心のことりちゃんは?」

 

海未「既に道場の方で待機しています、そこで穂乃果と凛に頼みたいことがあるのですが……」

 

海未「お願いします、共にことりの挑戦を見届けてはいただけないでしょうか?」

 

穂乃果「海未ちゃん……うん、もちろんだよ!」

 

凛「一緒にことりちゃんの勇姿を最後まで見届けるにゃ!」

 

海未「ありがとうございます!あなた達ならそう言ってくださると信じていました」

 

海未「それでは道場の方へ行きましょう、ことりが待っています」

 

 

――道場――

 

海未「失礼します」

 

凛「ことりちゃん、応援に来たよー!」

 

穂乃果「ことりちゃーん!」ブンブン

 

ことり「凛ちゃん、穂乃果ちゃん、来てくれたんだ♪」

 

凛「海未ちゃんから聞いたよ、本当に大丈夫なの?」

 

穂乃果「ことりちゃんってどっちかと言うと小食だよね?」

 

ことり「大丈夫、朝はチーズケーキしか食べてこなかったから」ニコッ

 

『朝食はチーズケーキだけに抑えてきたことり』

 

凛「ち、チーズケーキ食べたんだ」

 

穂乃果「ま、まぁ何も食べないのは体に悪いもんね!」

 

海未「こほん、ではそろそろ始めましょう」

 

海未「最初にこれをご覧ください」シャ

 

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凛「わぁ、すごい量のお椀にゃ」

 

海未「ちょうど100杯です」

 

海未「給仕の方がいないので、今回は盛出し式わんこそばにさせてもらいました」

 

海未「温かいそばつゆはこちらのポットに用意してあります」

 

海未「制限時間は無制限、ことりが白旗をあげた時点で終了です」

 

凛「ことりちゃん頑張るにゃ!」

 

穂乃果「ファイトだよ!」

 

ことり「うん、任せて」

 

海未「それではいきます……よーい、スタート!」

 

ことり「いただきまーす」

 

ズルズル

 

ことり「おいしい~でもちょっとダシが薄いかな」

 

ことり「鰹節入れてみようっと……あれ?」

 

海未「あっ……すいませんことり、薬味の用意を忘れていました!」

 

ことり「ええっ!うーん、ネギでも入れないとさすがに飽きちゃうかも……」

 

海未「今すぐ用意してきます、それまで我慢しててください」

 

海未「穂乃果、凛、手伝ってください」

 

穂乃果「わかったよ」フンス

 

凛「ワサビ擂るのは凛に任せるにゃ」

 

ことり「みんなごめんね~」

 

 

――5分後――

 

海未「ことり、お待たせしました」

 

凛「ワサビに海苔にネギ、完璧にゃ!」

 

穂乃果「ことりちゃん、できたよ――――えっ……?」

 

穂乃果「…………こ、これ……」

 

凛「お椀が全部空っぽにゃ……」

 

ことり「ごめんねみんな、ずっと待ってたんだけど」

 

 

ことり「――もう食べ終えちゃった♪」

 

 

ほのりん「」

 

『5分間で既に完食してしまったことり』

 

海未「本当ですか!」

 

ことり「ごめんねみんな、せっかく用意してくれたのに」

 

海未「いいんですよそんなこと。それよりことり、やりましたね!」

 

ことり「みんなのおかげだよ♪」

 

ほのりん「………………………………」

 

穂乃果「ど、どういうこと……」

 

凛「100杯完食って……まだ5分だよ……?」

 

海未「1杯およそ3秒ですね、さすがはことりです」

 

ことり「3回噛んで飲みこむ作戦が功を奏したみたい」

 

『作戦を立てて挑戦に挑んだ結果』

 

ほのりん「……………………」

 

穂乃果「で、でも…………」

 

凛「凛たち、ことりちゃんが食べてるところを見てないから……その…………」

 

海未「はっ?」

 

ほのりん「!」ビクッ

 

海未「凛、あなた……何が言いたいのですか?」

 

海未「まさかことりが嘘をついてると言うのではないでしょうね?」

 

凛「……うぅ…………」

 

穂乃果「っ……でも、5分で100杯なんて――――」

 

海未「」ドカン!

 

穂乃果「ひっ!?」ビクッ

 

海未「穂乃果、あなたまで……ことりを見なさい!」

 

ことり「そんな、嘘だなんて……こんなに頑張ったのに……」

 

『凛と穂乃果の心無い言葉にショックで落ち込むことり』

 

海未「可哀そうに……これではことりが浮かばれません……」

 

ほのりん「……………………」ウツムキ

 

海未「見なさい、お椀は空っぽでしょう」

 

穂乃果「う、うん…………」

 

凛「!……う、海未ちゃん、あれって――」

 

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海未「ああ、あれですか。あれは予備に用意しておいたわんこそばです」

 

ことり「たくさんあるね」

 

『あらかじめ大量のわんこそばを用意していた海未』

 

ほのりん「…………………………」

 

穂乃果「あれ…………」

 

凛「ことりちゃんが食べてないやつじゃあ――――」

 

海未「いい加減にしなさい!」ドカン!

 

凛「ひゃうっ!」ビクッ

 

海未「あなたはいつからそんなに疑い深い人間になったのですか!」

 

海未「人を信じられないようなら、μ’sなんてやめなさい!」

 

凛「うぅ……ひっく…………」ポロポロ

 

穂乃果「り、凛ちゃん」アセアセ

 

海未「……はぁ、凛だけは純粋なままでいてくれると思っていたのに……残念です」

 

ことり「凛ちゃんなら信じてくれるよね?μ’sの先輩二人がこんなに言ってるんだもん」ニコニコ

 

凛「…………………………」グスッ

 

凛「…………はい」

 

『二人の言い分に納得した凛』

 

海未「さすがは凛です」ニコッ

 

ことり「いつまでも素直な凛ちゃんでいてね」ニコッ

 

凛「…………」ジワッ

 

海未「穂乃果はどうなのですか?」

 

穂乃果「うぅ…………ほ、穂乃果は……」

 

ことり「はぁ~」

 

穂乃果「!」ビクッ

 

ことり「穂乃果ちゃんは幼馴染二人の言うことも信じてくれないんだ……そっかぁ」

 

穂乃果「………………」グスッ

 

海未「第1期であれほどμ’sのみんなに迷惑をかけておいて……」ハァ

 

穂乃果「うぅ……ごめんなさい…………」ポロポロ

 

海未「では、信じますね?」ニコッ

 

穂乃果「……はい………………」

 

『同様に納得する穂乃果』

 

海未「さすがは穂乃果です」ニコッ

 

ことり「ハノケチャン、信じてたよ」ニコッ

 

ほのりん「……………………」グスッ

 

海未「ことり、お疲れ様でした。それでは片付けましょう」

 

ことり「ことりたちは先に洗い物してくるね」

 

海未「穂乃果、凛、その間に床掃除をお願いします。では」

 

バタン

 

ほのりん「……………………」

 

穂乃果「…………凛ちゃん、今度は二人でラーメン食べよう……」

 

凛「うん……ラーメンなら、2杯はいけるにゃ…………」

 

感想

  1. ほのか押し より:

    このシリ-ズ好きです

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます
      ことりの挑戦シリーズをこれからもよろしくお願いします

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