ラブライブ SS 穂乃果「理不尽ことうみ」 ジェンガ編

be5a813a71436174a758ba509baf8397e0d4171b1398296940

――西木野家――

 

海未「これがジェンガですか」

 

穂乃果「えへへ、昨日部屋から見つかったんだ」

 

凛「凛、これ前から一度やってみたかったにゃ」

 

花陽「はうぅ……なんだか難しそうだね」

 

ことり「みんな初心者だし、大丈夫だよ」

 

真姫「それで、なんで私の家なわけ?」

 

穂乃果「だって、罰ゲームの実行とか広い部屋じゃないとできないもん」

 

海未「罰ゲーム?」

 

穂乃果「うん、いくつかのジェンガには罰ゲームが書かれてるんだよ」

 

穂乃果「そのジェンガを取って崩してしまった人はそのジェンガブロックに書かれてある罰を実行しないといけないんだって」

 

凛「おお~おもしろそうにゃ!」

 

海未「やれやれ、またくだらないものを……」ハァ

 

ことり「でも、緊張感があって楽しいかもね」

 

花陽「みんながいいなら、怖いけど私も……」

 

真姫「ええ~私は嫌よ、パス」

 

凛「ああっ、真姫ちゃん凛に負けるのが怖いんだ~?」ニシシ

 

真姫「なっ、違うわよ!いいわ、やってやろうじゃない!」

 

全(ちょろい…………)

 

穂乃果「それじゃあせっかくだし、チーム戦にしよっか」

 

穂乃果「凛ちゃん!」

 

凛「よーし、ほのりんタッグでいくにゃ!」

 

ほのりん「いえーい!」パチッ

 

海未「それでは私はことりと」

 

ことり「海未ちゃんと一緒なら心強いな」

 

花陽「真姫ちゃん、足引っ張ったらごめんね?」

 

真姫「大丈夫、この真姫ちゃんに任せなさい!」

 

穂乃果「勝敗は、崩した回数の一番少ないチームが優勝だよ」

 

穂乃果「それでは第一回μ’sジェンガ大会、開催~!」パフパフ

 

ことうみ「」

 

 

海未「それでは穂乃果→ことり→花陽→凛→わたし→真姫の順番で行きましょう」

 

穂乃果「よし、トップバッター行くよ」

 

凛「穂乃果ちゃん頑張るにゃ!」

 

穂乃果「うーんと……これだ」

 

スッ

 

穂乃果「セーフだよ」

 

ことり「次はことりだね」

 

スッ

 

ことり「成功だよ」

 

花陽「ええっと……これ」

 

スッ

 

花陽「よかったぁ……」

 

凛「次は凛だね」

 

凛「ええっと――」

 

ことり「」ドンッ

 

凛「うにゃぁ!?」

 

ガラガラガラ

 

ことり「凛ちゃんアウトー!」

 

真姫「まったく、ドジね」

 

凛「今ことりちゃんに背中押されたにゃ!」

 

海未「なにを言っているんですか、ことりがそんなことするはずないでしょう」

 

ことり「うん、ことりはしてないよ」

 

穂乃果「で、でも、穂乃果も見たよ。ことりちゃんが凛ちゃんの背中を押すとこ――」

 

海未「いい加減にしなさいっ!!!!」ダンッ!

 

ほのりん「ひっ!」ビクッ

 

海未「人が甘い言葉をかけていれば、チーム揃ってなんですかあなた達は!」

 

海未「体育会系の分際で、ことりに変ないいかがりはやめなさいっ!」

 

穂乃果「……ごめんなさい…………」シュン

 

凛「………………」グスッ

 

ことり「真姫ちゃんかよちゃん、どうしたの?」ニコッ

 

花陽「う、ううん…………」ビクビク

 

真姫「なんでもないわ…………」ガクガク

 

海未「それでは、次は私からですね」ニコッ

 

ほのまきりんぱな「…………………………」

 

 

海未「また最初からスタートですね」

 

海未「ふむ、ここはあえて一番下を頂きましょう」

 

スッ

 

真姫「次はわたしね」

 

真姫「…………このへんかしら」

 

ことり「」グイッ

 

ガラガラガラ

 

海未「真姫、アウトですね」

 

真姫「ヴェェ!?私まだ取ってもいなかったわよ!?」

 

花陽「あれ、よく見たらこれ――」

 

凛「ジェンガに透明ミシン糸が巻いてあるにゃ!」

 

ことり「チュン!」・8・マクラナゲ

 

凛「げふっ」ボフッ

 

海未「」スッ カイシュウ

 

ほのぱな「あっ…………」

 

ことり「そんなのどこにもないよ?」

 

穂乃果「いま凛ちゃんが倒れてる隙に、海未ちゃんが隠してたよ!」

 

花陽「わ、わたしも見た」

 

真姫「えっ」

 

海未「それはあなた達が幻覚でも見ていたんでしょうが!」

 

ほのぱな「ひっ!」ビクッ

 

海未「ゆるふわな曲ばかり歌っているからそんな現象が起こるんです!」

 

海未「ご飯やパンばかり食べて、反省しなさい!」

 

ほのぱな「………………」グスッ

 

真姫「…………で、でも――」

 

ドカン!

 

真姫「っ!?」ビクッ

 

ことり「ごめんね真姫ちゃん、ジェンガが飛んでいっちゃった」

 

ことり「大丈夫?」ニコッ

 

真姫「……うん…………」ビクビク

 

海未「さて、次に行きましょうか」

 

ほのまきりんぱな「」ビクビク

 

 

穂乃果「うーんと……これだ!」

 

スッ ガラガラガラ

 

ほのりん「あっ!」

 

真姫「罰ゲームね」

 

花陽「真ん中を取れば良かったのに、穂乃果ちゃんチャレンジャーだね」

 

穂乃果「うぅ、凛ちゃんごめんね?」

 

凛「全然気にしなくていいにゃ」

 

海未「早く罰ゲームを読み上げなさい!」

 

ほのまきりんぱな「!」ビクッ

 

穂乃果「あっ、ごめん……えっと、氷水を頭からかぶる……」

 

ことり「もっとテンポよくいこうよ、ねっ?」

 

穂乃果「うん…………」

 

海未「さっそく罰ゲームの用意をしましょう」

 

ほのりん「……………………」

 

 

ことり「………………えいっ」

 

スッ ガラガラガラ

 

ことうみ「」

 

穂乃果「ことりちゃんアウトー!」

 

凛「しかも罰ゲーム付きにゃ」

 

花陽「ええっと……あっ、さっきと同じ氷水だよ」

 

真姫「さっそく冷蔵庫から持って来るわ」

 

ことうみ「……………………」

 

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、こっちだよ」

 

凛「早く早く」

 

海未「……いえ、もういいでしょう」

 

ほのりん「えっ?」

 

海未「氷水を頭からかぶるということは髪型が乱れてしまうということです」

 

海未「ことりの髪型がしおれてしまっては一大事です」

 

海未「とさかの命に関わります」

 

花陽「と、とさかの命……?」

 

真姫「でも、お風呂入ったらいつもしおれるでしょ?」

 

ことり「」ゴニョゴニョ

 

海未「」フムフム

 

海未「それとこれとは別のようです」

 

海未「例えるなら部屋で一人の時についやってしまった恥ずかしいことをみんなに見られてしまうような感覚です」

 

ことり「………………っ」(笑)

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

穂乃果「どうしよう……」

 

凛「じゃあ、海未ちゃんだけやってもらうとか」

 

真姫「そうね、そうしましょうか」

 

海未「ふむ、確かにそうしたいのは山々なのですが」

 

海未「ここで私が罰を受けてしまうとことりが卑怯者のようになってしまいそうなので」

 

海未「そうなっては私としても悲しいですし、ことりにも迷惑がかかります」

 

花陽「…………………………」

 

海未「ということで、次に行きましょう」

 

ことり「ごめんねみんな、次は頑張るから♪」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

 

花陽「………………」ドキドキ

 

スッ ガラガラガラ

 

花陽「ぴゃあ!」

 

凛「かよちんアウトだにゃ」

 

花陽「真姫ちゃんごめんね?」

 

真姫「気にしなくていいわよ、罰ゲームを読みなさい」

 

花陽「えっと……わさびの一気飲み……」

 

真姫「イミワカンナイ!」

 

ことり「さっそくとりかかりましょう」

 

海未「はい、真姫ちゃん家の本物のわさび」

 

花陽「ダレカタスケテ~!」

 

ことうみ「」

 

 

海未「…………ここですね」

 

スッ ガラガラガラ

 

ことうみ「」

 

穂乃果「海未ちゃんアウトー!」

 

花陽「罰ゲームは?」

 

凛「えっとね……ビニール製のバットでお尻たたきにゃ!」

 

真姫「バットは買ってあるわ、さっそくやりましょう」

 

ことうみ「……………………」

 

穂乃果「海未ちゃんこっちこっち」

 

凛「ことりちゃんこっちだにゃ」

 

ことり「」ゴニョゴニョ

 

海未「」フムフム

 

花陽「ことりちゃん、海未ちゃん?」

 

海未「待ってください」

 

海未「ことりが嫌だと言っています」

 

真姫「嫌って……だから罰ゲームよ?」

 

ことり「」ゴニョゴニョ

 

海未「」フムフム

 

ほのりん「…………………………」

 

海未「他の罰なら甘んじて受けるのですが」

 

海未「お尻叩きは少し違うようなんです、キャラクターのイメージと」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

海未「というわけで、次行きましょう」

 

まきぱな「……………………」

 

 

ことり「えい」

 

スッ ガラガラガラ

 

ことうみ「」

 

花陽「ことりちゃん、またアウトだね」

 

真姫「しかも罰ゲームよ」

 

穂乃果「えっと、粉フリスクの一気飲みだね」

 

凛「もう用意できてるよ、はい」

 

ことり「いたたたた…………」

 

海未「ことり、大丈夫ですか!?」

 

ことり「急にお腹が痛くなって……」

 

海未「大変です、すぐに病院にいきましょう」

 

ほのりん「えっ………………」

 

海未「今日はここに来る前から少し調子が悪かったんです」

 

海未「心なしかとさかも小さいですし」

 

ことり「くっ………………」(笑)

 

海未「とりあえず私はことりを病院に連れて行きます」

 

海未「ジェンガはまた今度にしましょう、それでは」

 

ことり「みんなごめんね、また明日」

 

トコトコ バタン

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

穂乃果「…………夜、みんなで何か食べにいこっか……」

 

凛「うん……近くにラーメンがおいしい定食屋さんがあるにゃ……」

 

花陽「白いご飯、食べたいな……」

 

真姫「今度は、μ’sみんなでやりましょうね……」

 

感想

  1. 匿名 より:

    このシリーズ好きなんですが、逆バージョンを書いて欲しいです!
    ほのりんがことうみをどんどん追い詰めていくようなSSが見たいです!
    よろしければお願いします!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      理不尽ほのりんということでしょうか?
      いまひとつ構成が浮かび辛いですね;

  2. 匿名 より:

    理不尽ことうみのシリーズとても好きです……!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます!
      シュールな笑いをご理解いただきうれしい限りです。
      本シリーズはわたしなりに、『笑いの究極のカタチ』を目指したものでとても愛着があります。

  3. 匿名 より:

    笑いが止りませんでした( ´,_ゝ`)

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      このシュールな笑いをご理解くださるなんて、素敵です。

タイトルとURLをコピーしました