ラブライブ SS 穂乃果「理不尽ことうみ」 ミニゲーム編

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――西木野家――

 

穂乃果「みんな揃ったところでいよいよ始めるよ!」

 

穂乃果「夏合宿特別企画、μ’s対抗ゲーム大会~!」

 

凛「いえーい!」パフパフ

 

真姫「はぁ、なんでこんなことOKしちゃったわけ?」

 

花陽「あはは……それは――」チラッ

 

絵里「ハラショー……パジャマパーティ……!」キラキラ

 

真姫「…………はぁ」

 

穂乃果「司会進行役はお馴染みこの方、東條希ちゃん!」

 

希「みんな思う存分楽しんでなー」

 

にこ「とは言っても何するの?9人でできるボードゲームって言ったら人生ゲームとか?」

 

希「ううん、今回は簡単なミニゲームやボードゲームをたくさん用意しておいたから、二つに分かれて2対2のペア対抗戦で競ってもらうよ」

 

希「ミニゲームで勝利したペアに1ポイント、最後に合計点数の高かったペアが優勝やで」

 

希「それじゃあAチームににこっちとえりち、真姫ちゃんと花陽ちゃん」

 

花陽「真姫ちゃん、がんばろうね」

 

真姫「ふふん、この真姫ちゃんがいれば楽勝よ」

 

にこ「絵里、足引っ張らないでよ」

 

絵里「わ、わかったわ」キリッ

 

希「Bチームに穂乃果ちゃんと凛ちゃん、海未ちゃんとことりちゃん」

 

穂乃果「よーし、負けないよー!」

 

凛「ゲームなら凛たちに分があるにゃ!」

 

海未「勝負もいいですが、みんなで仲良く楽しんでやりましょう」

 

穂乃果「もちろん!」

 

ことり「海未ちゃん頑張ろうね」

 

ことうみ「」

 

 

希「最初のゲームはこれ!」

 

希「タライ寸止めチキンレース!」

 

希「この椅子に座って頭上のタライと繋がっている紐をしっかりと握ってな。それで目隠しをして、落ちてくるタライをより頭に近いところで止めた方が勝ち、まさにチキンレースやね」

 

希「頭に当たってしまうとアウト、チームのどちらが1位ならそのチームが1ポイント獲得。それではスタートやで」

 

凛「最初からかなりハードにゃ」

 

穂乃果「よーし、まずは穂乃果から行くね」

 

穂乃果「ふっ…………えい!」

 

ガラガラ ピタッ

 

ことり「海未ちゃんはい、メジャー」

 

海未「ふむ……頭上より70センチですね」

 

凛「穂乃果ちゃんナイスだよ」

 

穂乃果「もう少しギリギリで止めれば良かったかな」

 

凛「大丈夫、後は凛に任せるにゃ」

 

ことり「次はことりだね」

 

海未「ことり、頑張ってください」

 

ことり「いきます…………えい!」

 

ガラガラ ポトン

 

海未「15センチですね」

 

ことり「やったぁ!」

 

穂乃果「ちょっとことりちゃん!」

 

凛「頭の上に枕を置いたらダメだよ!」

 

穂乃果「そんなの絶対アウトにならないじゃん!」

 

海未「しかし、ことりはタライに触れていませんからね」

 

ことり「ごめんね、無意識の内につい」

 

凛「む、無意識?」

 

穂乃果「とにかくもう一回やり直そうよ」

 

海未「そうしたいのは山々ですが、テンポが悪くなってしまうので」

 

ことり「とりあえず次に行こうよ」

 

凛「で、でも……反則だから――」

 

海未「はっ?」

 

凛「!?」ビクッ

 

海未「凛、あなた……ちゃんとルールを聞いていたんですか?」

 

海未「枕を使ってはいけないとは言っていなかったでしょう!」

 

海未「自分がルールを間違っておいて、ことりにそういう言い方はやめなさい!」

 

凛「……ごめんなさい」

 

海未「ことりに謝りなさい」

 

凛「ことりちゃん、ごめんね……?」

 

ことり「ううん、気にしないで♪」ニコッ

 

穂乃果「……………………」

 

海未「それでは次、凛の番ですね」ニコッ

 

ほのりん「……………………」

 

 

穂乃果「凛ちゃん頼んだよ」

 

凛「よーし、いくにゃ!」

 

凛「…………とう!」

 

ガラガラ ピタン

 

穂乃果「おおっ!」

 

ことり「・8・」バシッ

 

ガラガラ ガーン!

 

凛「いたっ!」

 

海未「アウトですね」

 

穂乃果「ええっ!今ちゃんと止めてたよ!?」

 

海未「しかし現に凛が当たっていますから」

 

凛「誰かに手をはたかれたにゃ……」グスッ

 

穂乃果「さっきことりちゃんが凛ちゃんの手を――」

 

凛「えっ?」

 

ドカンッ!

 

穂乃果「ひっ!?」ビクッ

 

海未「これはすいません、タライが飛んでいってしまいました」

 

ことり「穂乃果ちゃん、何か言った?」ニコッ

 

穂乃果「……なんでもないです…………」ガクガク

 

凛「……こ、ことりちゃん、それほんと――」

 

ダン!

 

凛「!」ビクッ

 

海未「すいません、さっき蚊がいたような気がしたのですが」

 

ことり「凛ちゃん、なあに?」ニコッ

 

凛「……ごめんなさい、何でもないです」ブルブル

 

ことり「そっか、じゃあ次は海未ちゃんの番だね」

 

ほのりん「…………………………」

 

 

海未「ふむ、2メートルといったところでしょうか」

 

穂乃果「海未ちゃんこういうの得意そうだもんね」

 

凛「油断できないにゃ」

 

海未「それでは行きます」

 

ことり「海未ちゃん頑張って」

 

スルスル

 

穂乃果「えっ…………」

 

ことり「まだまだいけるよ」

 

スルスル

 

凛「海未ちゃん…………?」

 

ことり「もうちょっともうちょっと」

 

スルスル

 

ことり「あともう少し!」

 

スルスル

 

ことり「もうひとこえ!」

 

スルスル

 

ことり「海未ちゃん、すごいよ!」

 

海未「……よし、ここ!」

 

ピタッ

 

ことり「えっとね……8センチだよ」

 

海未「ふむ、かなりいきましたね」

 

ほのりん「…………………………」

 

穂乃果「ど、どういうこと……海未ちゃんどうなってたの?」

 

凛「ゆっくり降ろしたらダメだよ……?」

 

海未「そうなのですか?」

 

凛「それにことりちゃんが指示をだしてたにゃ……」

 

ことり「ことりは応援してただけだよ」

 

海未「凛、ことりにそういう言い方はやめなさい」

 

海未「仲間なんですから声援を送り合うのは当然です」

 

ことり「ということは、ことりたちのチームが1ポイント獲得だね」

 

海未「序盤からいい調子です」

 

ほのりん「………………………………」

 

 

希「次のミニゲームはこれ、金魚すくい!」

 

希「ペアでたくさん金魚をすくった方が勝ち、網は一度破れたら終了やで」

 

穂乃果「今度はなかなかシビアだね」

 

凛「凛、金魚すくいは得意だよ。縁日でいつもやってるにゃ」

 

ことうみ「」

 

 

希「それではよーい、スタート」

 

穂乃果「ほっ……おっとっと」

 

凛「まずは手堅く1匹にゃ」

 

穂乃果「凛ちゃんすごいねぇ。……んっ?」

 

海未「」ビリッ

 

ことり「」スッ

 

海未「」ビリッ

 

ことり「」スッ

 

海未「よし、1匹目です」ヒョイ

 

海未「」ビリッ

 

ことり「」スッ

 

海未「」ビリッ

 

凛「よし、5匹目にゃ……んっ?」

 

ことり「」スッ オワン

 

海未「」ガバッ

 

希「終了~!」

 

海未「よし、やりました」

 

ことり「海未ちゃんすご~い!大量だね!」

 

ほのりん「…………………………」

 

凛「い、いま、お椀ごとすくって――」

 

海未「」ギロッ

 

凛「っ!」ビクッ

 

凛「…………………………」

 

穂乃果「それにさっきことりちゃんが、何回も網変えて――」

 

ことり「」ギロッ

 

穂乃果「ひっ!」ビクッ

 

ことり「はぁ~穂乃果ちゃんにそんなこと言われるなんてショックだなぁ」

 

ことり「やっぱりあの時留学してた方が良かったかも~」

 

穂乃果「……ごめんなさい」グスッ

 

海未「私たちは合計10匹ですので1ポイント獲得ですね」

 

ことり「やったね」

 

ほのりん「………………」グスッ

 

 

希「最後のゲームはこれ!魚釣りゲーム!」

 

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希「マグネットの魚を磁石のついた釣竿で釣るゲームやね。制限時間30秒以内にたくさん釣れた方に3ポイント贈呈です」

 

穂乃果「よーし、一発逆転チャンスだね!」

 

凛「これで勝てば優勝にゃ!」

 

ことうみ「」

 

穂乃果「まずは穂乃果たちからだね」

 

希「準備はいい?」

 

凛「オッケーにゃ!」

 

希「それではよーい、スタート!」

 

穂乃果「…………よし、1匹目」

 

凛「これで2匹にゃ」

 

 

希「残り時間、あと10秒やで」

 

穂乃果「凛ちゃんファイトだよ!」

 

凛「これを釣れば6匹目にゃ!」

 

ことり「・8・」チュン!

 

凛「げふっ!」ボフッ

 

希「終了~!」

 

希「記録は5匹、なかなかやね」

 

穂乃果「ああ、おしかったぁ~」

 

凛「……ほんとは、6匹釣れたんだけど……ことりちゃんが枕を――」

 

海未「ことりがそんなことをするはずないでしょう」

 

凛「……………………」

 

希「次は海未ちゃんたちやね」

 

希「それではよーい、スタート!」

 

海未「」ガチャガチャ

 

ことり「」ガチャガチャ

 

穂乃果「案外難しいよ!」

 

凛「これは優勝もらったにゃ!」

 

希「残り10秒やで」

 

穂乃果「やったぁ!」

 

海未「」ガッ ウラガエシ

 

海未「」ドサッ

 

ことり「」ヒトツ モドシ

 

凛「えっ………………」

 

海未「ことり、もう少しです!」

 

ことり「あと1匹でパーフェクトだよ!」

 

希「終了~!」

 

海未「くっ、無念です」

 

希「おおっ、11匹やね」

 

穂乃果「ええっ!?」

 

凛「……………………」

 

海未「ラストスパートをかけて頑張ったのですが」

 

ことり「あと少しだったのにね」

 

凛「……さ、さっき海未ちゃんが、ひっくり返して……」

 

穂乃果「えっ」

 

海未「はっ?」

 

凛「っ!」ビクッ

 

凛「……………………」ビクビク

 

穂乃果「う、海未ちゃん……その」

 

海未「はぁ、悲しいですね」

 

海未「まさか後輩が先輩にこんな言いがかりを付けるなんて」

 

凛「……ごめんなさい……凛の勘違いです……」グスッ

 

穂乃果「凛ちゃん…………」

 

ことり「そっか、ならこの話しはこれでおしまいにしよう。はいチュンチュン♪」

 

海未「っ…………」(笑)

 

ほのりん「………………」グスッ

 

 

希「さて、おまちかねの結果発表やで」

 

希「まずAチーム、優勝は――」

 

希「まきぱなチームです!」

 

花陽「やったね真姫ちゃん!」

 

真姫「ふふん、当然の結果ね」

 

にこ「PKEは戦力外だったわ……」ガクッ

 

絵里「ハラショー……ボロ負けね」

 

希「Bチーム、優勝は――」

 

希「ことうみチームです!」

 

海未「やりました!」

 

ことり「すごく楽しかったね!」

 

ほのりん「…………………………」

 

穂乃果「明日の夜は、みんなでトランプでもしよう……」

 

凛「うん……μ’sみんなで遊びたいにゃ」

 

希「それもそうやね」

 

ことうみ「」

 

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