ラブライブ SS 穂乃果「理不尽ことうみ」 なぞなぞクイズ編

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穂乃果「とうとう完成したね!」

 

凛「さすがに疲れたにゃ~」

 

花陽「一応練習用の問題も用意してきたんだけど、リハーサルしてもいいかな?」

 

穂乃果「よーし、やろう!」

 

凛「でも3人じゃあ――」

 

海未「失礼します」ガチャ

 

ことり「遅くなってごめんね」

 

海未「おや……このセットは?」

 

穂乃果「昨日言ってた、文化祭ライブ後のサプライズイベントのセットだよ」

 

凛「昨日の夜に穂乃果ちゃんと作ってみたにゃ」

 

ことり「μ’sなぞなぞクイズ対抗戦、ほんとうにするんだね」

 

海未「今さらなぞなぞクイズ大会が一般受けするとは思えませんが……」

 

穂乃果「ものは試しだよ、やるったらやる!」

 

凛「海未ちゃんとことりちゃんも来たし、5人でリハーサルやってみようよ」

 

花陽「でも、絵里ちゃんたちも待ってあげた方が……」

 

ことり「絵里ちゃんたちは今日来れないって言ってたよ。進路先の面談があるんだって」

 

海未「真姫も、作曲の方が滞っているので今日は練習を休むと言っていました」

 

花陽「なら仕方ないね。2対2に分かれてやってみようか」

 

穂乃果「よーし、頑張るぞ!」

 

凛「凛、なぞなぞは得意だにゃ!」

 

ことうみ「」

 

 

花陽「それではただいまより始めたいと思います」

 

花陽「μ’s、カップリング対抗なぞなぞクイズバトル~」

 

穂乃果「いえーい!」パチパチ

 

凛「かよちんかっこいいにゃ!」パチパチ

 

ことうみ「」

 

花陽「まずは参加チームを紹介します」

 

花陽「ほのりんチーム、ことうみチームです!」

 

穂乃果「負けないよー!」

 

凛「優勝はもらったにゃ!」

 

海未「いまいちよく分からないのですがね」

 

花陽「ルールは――」

 

ことり「うーん!」ノビッ

 

花陽「………………」

 

ことり「あっ、ごめんねかよちゃん。続けて」

 

花陽「う、うん。ルールは簡単、基本は早押しです。これから私が出す問題に、分かった人は手元の回答ボタンを押してください。チームの内一人が正解したらそのチームが1ポイント獲得です。最後に一番ポイントの多かったチームが優勝です」

 

花陽「それでは早速参ります」

 

花陽「第1問」

 

花陽「家の中で、一番怖い場所はどこでしょう?」

 

凛「…………わかった!」ピコン

 

花陽「凛ちゃん!」

 

凛「……階段!」

 

花陽「正解です!」

 

ことうみ「……………………」

 

海未「凛、あなた階段が怖いのですか?初耳ですね」

 

凛「えっ!えっと、別に凛は怖くないよ。ただ階段と怪談話をひっかけてるのかなと思って」

 

ことり「うーん、いきなり階段ていう答えもどうかな。観客のみんなが分からないかもしれないね」

 

花陽「わかると思うよ、凛ちゃんの言ったとおり答えは簡単な言葉合わせだから」

 

海未「しかし何も知らない人からすると凛にトラウマがあるように思うかもしれません。例えば階段から転げ落ちたとか」

 

穂乃果「大丈夫だよ、答えの詳細もちゃんと説明するし」

 

海未「ですが、それでいいのでしたらことりは最初からわかっていましたよ」

 

ことり「うん」

 

ほのりん「えっ……?」

 

ことり「でもそれだけ?って思われるかもしれないし」

 

海未「ことりの甘々ボイスは影響力がでかいですからね」

 

花陽「甘々ボイス……?」

 

海未「すごく求められてしまうじゃないですか。ことりの声の影響力を考えてあげてください。なかなか答えも言えないじゃないですかことり。すごく可哀そうじゃないですかことり。損じゃないですかことり」

 

ことり「………………くっ」(笑)

 

ほのりんぱな「……………………」

 

海未「そうですね。とりあえずこの問題はカットして次に行きましょう」

 

花陽「で、でも……凛ちゃんは正解したから……」

 

ことり「」ギロッ

 

花陽「ひっ…………」ビクッ

 

花陽「……凛ちゃん、いいかな?」

 

凛「…………うん……」シュン

 

穂乃果「つ、次行こうよ、ねっ」アセアセ

 

花陽「そ、それでは第2問、行きます」

 

 

花陽「この問題は穂乃果ちゃんは答えられません」

 

穂乃果「ええっ、どうして?」

 

花陽「第2問、穂乃果ちゃんが一番好きな食べ物はなんでしょう?」

 

穂乃果「なるほど」

 

…………ピコン

 

花陽「海未ちゃん!」

 

海未「パピコ」

 

ブブーッ

 

花陽「不正解です!」

 

ピコン

 

花陽「凛ちゃん!」

 

凛「パン!」

 

ブブーッ

 

花陽「不正解!」

 

ピコン

 

ことり「クレープ」

 

ブブーッ

 

花陽「違います!」

 

ピコン

 

花陽「海未ちゃん!」

 

海未「ハニートースト アイスクリーム ケーキ チョコ クッキー マカロン いちご シュークリーム リンゴ ぶどう オレンジジュース フルーツジュース メロン」

 

ほのりん「……………………」

 

花陽「え、えっと……海未ちゃん?」

 

海未「正解ではないんですか?」

 

花陽「いちおう、今の中に正解は含まれてたけど……」

 

ことり「なら正解だね!さすが海未ちゃん!」

 

海未「穂乃果のことならなんでもわかります」

 

穂乃果「でも答えは1回に1度しか言っちゃダメだから……」

 

凛「あれだけ言えば正解があってもおかしくないよ」

 

海未「では穂乃果、私が先ほど言ったものの中で嫌いなものがあったんですか?」

 

穂乃果「ううん、全部大好きだけど……」

 

ことり「じゃあやっぱり正解だね!はいチュンチュン」

 

ほのりんぱな「……………………」

 

花陽「ことうみチーム……1ポイント獲得です」

 

海未「よし、最初から順調ですね」

 

ことり「この調子でいこう」

 

ほのりん「……………………」

 

 

花陽「第3問目」

 

花陽「上が洪水、下が大火事、なーんだ?」

 

穂乃果「わかった!」ピコン

 

花陽「穂乃果ちゃん!」

 

穂乃果「お風呂!」

 

花陽「正解です!」

 

凛「穂乃果ちゃんナイスだにゃ」

 

穂乃果「えへへ、小さい頃読んだ本に出てたんだ」

 

ことうみ「……………………」

 

ことり「よくわからないなぁ」

 

海未「ええ、どうして上が洪水で下が大火事でお風呂なんでしょうか」

 

花陽「えっとね、下から薪をくべて火を燃やしてお湯を沸かすからお風呂だよ」

 

海未「しかし、今のお風呂はボタン1つで勝手に湧きますからね」

 

ことり「正解は普通ヤカンとかなんじゃないかな」

 

海未「ベストアンサーですことり!1ポイント獲得ですね」

 

凛「で、でも、答えはお風呂だから」

 

海未「あなたはヤカンを知らないんですか!」ドンッ!

 

凛「」ビクッ

 

海未「水を入れて下から火で沸かすでしょうが!ラーメンが好きならそれぐらい知っておきなさい!」

 

凛「ごめんなさい……」グスッ

 

ことり「わたしは別に穂乃果ちゃんの答えが正解でもいいと思うけど」ニコッ

 

穂乃果「ほ、穂乃果は不正解でいいよ!ねっ、花陽ちゃん?」

 

花陽「ことうみチーム……1ポイント獲得です……」ビクビク

 

ことり「やったぁ!」

 

海未「さすがはことりですね」

 

ほのりんぱな「……………………」

 

 

花陽「第4問」

 

花陽「この問題はことりちゃんは答えられません」

 

ことり「・8・」

 

花陽「問題、ことりちゃんの嫌いな食べ物はなんでしょう?」

 

穂乃果「ことりちゃん好き嫌いなんてあったかな~……んっ?」

 

凛「難問にゃあ……んっ?」

 

ことり「・8・」ゴニョゴニョ

 

海未「」フムフム

 

海未「」ピコン

 

花陽「海未ちゃん!」

 

海未「にんにく」

 

花陽「正解です!」

 

ことり「海未ちゃんすごーい!」

 

海未「やりました」

 

ほのりん「……………………」

 

穂乃果「今、ことりちゃんが海未ちゃんに答えを教えてた気が……」

 

凛「なにか耳打ちしてたよ!」

 

花陽「えっ……海未ちゃんことりちゃん、ほんと?」

 

海未「ことりがそんなことするはずないでしょう」

 

ことり「してないよ、そんなことしたらわかって当然だもん」

 

海未「だいたい耳打ちして答えを教えたのであればどうして私がこんなに喜んでいるんですか」

 

ほのりん「……………………」

 

海未「ことりはそんなことしません、あの伝説のミナリンスキーなのに」

 

ことり「くくっ…………」(笑)

 

海未「私にならまだしも、ことりにそういう言い方はやめなさい」

 

海未「それではまるでことりが卑怯者みたいではないですか」

 

ほのりんぱな「…………………………」

 

ことり「次行こうよ♪」

 

 

花陽「第5問、行きます」

 

花陽「音ノ木坂の生徒50人に聞きました。ペットにしたい動物1位は犬、2位は猫、なら3位は?」

 

穂乃果「はい!」ピコン

 

花陽「穂乃果ちゃん!」

 

穂乃果「ハムスター!」

 

ブブーッ

 

凛「」ピコン

 

花陽「凛ちゃん!」

 

凛「うさぎ!」

 

ブブーッ

 

海未「」ピコン

 

花陽「海未ちゃん!」

 

海未「陸系の動物」

 

花陽「えっ…………?」

 

海未「不正解ですか?」

 

ブブーッ

 

花陽「ええっと、不正解です」

 

ことり「」ピコン

 

花陽「ことりちゃん!」

 

ことり「水系の動物」

 

ほのりん「……………………」

 

ブブーッ

 

花陽「もっと具体的に言ってくれないと正解にできないよ」

 

花陽「あっ……タイムアップです!」

 

花陽「正解は、金魚でした」

 

穂乃果「そっかぁ~」

 

凛「飼育しやすいもんね」

 

ことうみ「…………………………」

 

海未「花陽、あなた……ことりを陥れましたね」

 

花陽「えっ……」

 

ことり「水系なのに、さっき不正解になったよ」

 

花陽「でも……水系と陸系で全部になっちゃうから」

 

海未「しかし正解は正解ですからね」

 

穂乃果「ダメだよそんなの、ずるいよ!」

 

ことり「」ギロッ

 

穂乃果「」ビクッ

 

ことり「はぁ~穂乃果ちゃんまでそんな言い方するなんてショックだなぁ」

 

ことり「やっぱり留学してた方が良かったかも」

 

穂乃果「……ごめん」グスッ

 

海未「ということは?」

 

花陽「ことうみチーム……1ポイント獲得です」

 

海未「もっとスムーズにいきましょう」

 

ほのりんぱな「…………………………」

 

 

花陽「次で最終問題です」

 

花陽「問題、ラクダのコブにはなにが入っているでしょうか?」

 

凛「…………わかったにゃ!」ピコン

 

花陽「凛ちゃん!」

 

凛「しぼ――」

 

ことり「チュン!」マクラナゲ・8・

 

凛「げふっ!」ボフッ

 

海未「」ピコン

 

海未「脂肪!」

 

穂乃果「ちょっと海未ちゃんことりちゃん」

 

花陽「いま、凛ちゃんが答えを言おうとしたら……」

 

凛「ことりちゃんに枕を投げつけられたにゃ」

 

海未「恐らく偶然飛んで行ってしまったんですね」

 

凛「えっ…………」

 

ことり「花陽ちゃん、正解だよね?」

 

花陽「う、うん……正解なんだけど……」

 

海未「それでは私たちが優勝ですね」

 

ほのりんぱな「…………………………」

 

ことり「確かにこれなら盛り上がりそうだね!」

 

海未「では明日のミーティングでもう一度話し合い、実行するかどうかを決めましょう」

 

ことり「さて、今日はもう帰ろっか♪」

 

海未「そうですね。穂乃果、凛、花陽、みんなで帰りましょう。先に下駄箱で待っていますよ」

 

ことり「用意ができたら降りてきてね」ニコッ

 

ガラガラ バタン

 

ほのりんぱな「……………………」グスッ

 

凛「穂乃果ちゃん、やっぱり他のイベントにしよう?」

 

穂乃果「うん、そうだね……」

 

花陽「今度はみんなでリハーサルしようね?」

 

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