ラブライブ SS 海未「ヤンデレ穂乃果」

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お互いの気持ちを打ち明け、穂乃果と恋人同士になってから数ヶ月が過ぎました……。

 

――放課後――

 

海未「そろそろ帰りましょうか」

 

穂乃果「後はことりちゃん待ちだね」

 

海未「いえ、確かことりは今日衣装制作の打ち合わせでにこと――――」

 

モブA「海未せんぱい!」

 

穂乃果「!」

 

海未「んっ、あなたは弓道部の――」

 

モブA「この前の練習試合すごくかっこよかったです!」

 

海未「ありがとうございます、でもあれは偶然ですよ」

 

モブA「そんなことないです!あの……良かったら握手してもらっても……」モジモジ

 

穂乃果「」ピクッ

 

海未「もちろん」ニコッ

 

モブA「ありがとうございます!……えへへ//」

 

海未「ふふ……♪」

 

穂乃果「……………………」

 

穂乃果「」

 

モブA「それではまた部活で」ペコリ

 

海未「はい、今度は一緒に練習しましょう」

 

海未「」フリフリ

 

海未「すいません穂乃果、お待たせしました」

 

穂乃果「……………………」

 

海未「穂乃果……?」

 

穂乃果「……今の、誰?」

 

海未「彼女は弓道部の後輩です、練習熱心なとても良い子ですよ」

 

穂乃果「良い子……」

 

海未「はい、今どきの子にしては感心です」

 

海未「この前わたしが手を挫いたときなんかも――」ペラペラ

 

穂乃果「ふーん…………」

 

海未「――――ということがありました」

 

穂乃果「そっかぁ………」ニコッ

 

海未「凛や真姫、花陽、あの子のような可愛い後輩を持つと部活が楽しくなりますね」

 

穂乃果「うんうん……」ニコニコ

 

穂乃果「……今度、あの子と一緒に練習するの?」

 

海未「はい、とはいっても隣同士で弓を射るだけですが」

 

穂乃果「へぇ……そうなんだぁ」

 

穂乃果「海未ちゃんは、あの子のことが大好きなんだね……」ニコッ

 

海未「……?穂乃果………?」

 

海未(なんでしょう……穂乃果の様子が……)

 

穂乃果「……ねぇ、海未ちゃん?」

 

穂乃果「穂乃果たち、恋人同士だよね?」

 

海未「えっ…あ、はい、そうですが……」

 

穂乃果「手も繋いだし」ニコニコ

 

海未「ええ」

 

穂乃果「キスもしちゃったし」ニコニコ

 

海未「は、はい……//」

 

穂乃果「海未ちゃんの恋人は――穂乃果だけだよね?」

 

海未「……!」

 

海未(この雰囲気……なぜか悪寒が…)ゾクッ

 

海未「穂乃果……?」

 

穂乃果「ねぇ……海未ちゃん?」ズイッ

 

海未「す、少し近くないですか?ほら、ここは学校ですし……」

 

バン!

 

海未「ひっ!?」

 

穂乃果「いいから答えて」

 

海未「は、はい!もちろん穂乃果だけです」

 

穂乃果「…………」ジー

 

海未「…………」ダラダラ

 

穂乃果「――ふふ」ニコッ

 

海未「!」

 

穂乃果「そうだよね、海未ちゃんが浮気なんてするはずないもんね♪」

 

海未「もちろんです、わたしが好きなのは穂乃果だけですから……」

 

穂乃果「えへへ、わたしも海未ちゃんのこと大好きだよ♪」

 

海未(良かった……いつもの無邪気な穂乃果です)ホッ

 

穂乃果「海未ちゃんがあの子のこと楽しそうに話すからつい勘違いしちゃったよ」

 

海未「申し訳ありません。あれはあくまで後輩として、ということだったんです」

 

穂乃果「うん、わかってるよ。穂乃果のほうこそ勘違いしてごめんね」スッ

 

ウデ ギュッ

 

海未「!」

 

穂乃果「海未ちゃん……」スリスリ

 

海未「穂乃果……いまはダメですよ//」

 

穂乃果「よかった……ほんとに…」ボソッ

 

海未「……?」

 

穂乃果「もし……ほんとうに二股とか、浮気とかだったら――」

 

カプッ

 

海未「いつ……っ!」

 

海未(指から血が………)

 

穂乃果「大好きな海未ちゃんを、傷つけないといけなくなるから……」ニコッ

 

穂乃果「海未ちゃんの血……おいしい……」ペロ

 

海未「」ガクガク

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

――翌日 待ち合わせ場所――

 

海未「……………………」

 

海未(昨日の穂乃果はなんだったんでしょう……)

 

海未(あの後の帰り道では、いつもの明るい穂乃果でした……)

 

海未「」

 

海未(…………)チラッ

 

ユビ バンソウコウ

 

海未(夢ではないですね……)

 

海未(あの穂乃果は、少し怖いです……)ゾクッ

 

ことり「海未ちゃんおはよー」

 

海未「!」ビクッ

 

ことり「どうしたの?」

 

海未「い、いえ、ことり、おはようございます」

 

ことり「穂乃果ちゃんはまだかな?」

 

海未「少し遅れると言ってました」

 

ことり「まだ後10分前だし、大丈夫だね」

 

 

穂乃果「――二人とも、おはよう♪」

 

海未「!」

 

ことり「穂乃果ちゃんおはよう、ずいぶん早かったね」

 

穂乃果「時間かかると思ったけど、用事が思ったより早く済んじゃって」

 

海未「…………」オドオド

 

穂乃果「……?海未ちゃん、どうしたの?」キョトン

 

海未「っ!いえ、なんでもありませんよ」アセアセ

 

穂乃果「変な海未ちゃん」クスッ

 

海未(疑ったら失礼ですよね……きっと昨日は虫のいどころが悪かっただけでしょう)

 

海未(わたしの杞憂でしたね)クスッ

 

海未「穂乃果、ことり、行きましょう」

 

ことり「うん♪」

 

穂乃果「…………」ニコニコ

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

――放課後――

 

穂乃果「うーん、やっと終わったね」ノビッ

 

ことり「さてと、部室にいこっか」

 

海未「すいません、わたしは少し弓道部に顔を出してから行きます」

 

穂乃果「穂乃果は少し海未ちゃんに用事があるから」

 

ことり「わかった、それじゃあことりは先に行くね」

 

タッタッタ

 

海未「わたしに用事ですか?」

 

穂乃果「海未ちゃん……はいこれ」スッ

 

海未「これは……手袋ですか?」

 

穂乃果「うん、穂乃果が編んだんだよ」

 

海未(確かに既製品ではなさそうですね……しかし誕生日でもないのになぜ?)

 

穂乃果「弓道部にいるときだけ、これをずっとつけてて欲しいの」

 

海未「弓道部のときだけですか?なぜです?」

 

穂乃果「……そんなの決まってるよ」

 

 

穂乃果「海未ちゃんの手が、これ以上汚されないようにだよ……」ニコッ

 

 

海未「!」

 

穂乃果「海未ちゃんの手は穂乃果の大切なものだから……頭を撫でてくれて、一緒に手を繋ぐ……大事な大事な、温かい海未ちゃんの手」

 

穂乃果「また昨日みたいに汚されたりしたら、もう……」

 

海未(やはり杞憂などではありませんでした……またあの穂乃果です……!)

 

海未「しかし、これでは弓を上手く射れません……」

 

穂乃果「それもそうだね……じゃあ退部してほしいな♪」

 

海未「退部……!?」

 

穂乃果「そうすれば手袋なんてしなくても海未ちゃんの手が汚されなくて済むもん」

 

海未「っ…穂乃果、あまり勝手なことばかり言うと怒りますよ?そんなことできるわけ――」

 

穂乃果「……え」ピクッ

 

海未「!?」

 

穂乃果「………………」ウツムキ

 

海未「ほ、穂乃果……?」

 

穂乃果「……やっぱりそうなんだ」

 

穂乃果「海未ちゃんは穂乃果のことよりも弓道部が……あの後輩の女の子のほうが大切なんだ」

 

海未「っ!違います、そんなはずないでしょう」

 

穂乃果「言葉なんてもう信じられない……どうせ隠れて浮気してるんだね」

 

穂乃果「穂乃果はこんなに海未ちゃんのことを想ってるのに……!」ギリギリ

 

海未「わたしだって穂乃果のことを想っています。ただ、学校とプライベートでのけじめを――」

 

穂乃果「……そんなの、嫌だ」

 

穂乃果「もっと穂乃果を……わたしのことを見て、海未ちゃん……」スッ シャキン

 

海未「!?」

 

穂乃果「そんなこと考えられないくらい……穂乃果のことを見てよ……」ピタッ

 

ツー

 

海未「穂乃果っ!」

 

ポタポタ

 

海未「っ!」ハモノ パシッ

 

穂乃果「あ……」

 

海未「あなたは最低です!」パシン!

 

穂乃果「!」

 

海未「はぁ……はぁ…………」

 

穂乃果「…………」

 

海未「はっ!すいません穂乃果、つい……」

 

穂乃果「……よかった、やっと海未ちゃんが穂乃果のこと構ってくれた……」ニコッ

 

海未「……!」

 

穂乃果「本気で心配してくれた……怒ってくれた……」ニコニコ

 

海未(まずいです……早く正気に戻さないと……)ブルブル

 

海未「っ……穂乃果、とりあえず落ち着いてください。わたしはあなたのことを一番――」

 

穂乃果「……じゃあ、確認させて?」

 

海未「えっ……?」

 

穂乃果「……んっ」

 

チュッ

 

海未「!」

 

穂乃果「海未ちゃん……もっと」

 

海未「穂乃果、待ってください――!?」

 

チュパ…レロ…――

 

海未「ぷはぁ……ほ、穂乃果、部屋以外ではしてきてはいけないとあれほど――//」

 

穂乃果「……もう我慢できないよ」

 

海未「……!」

 

穂乃果「穂乃果……海未ちゃんに嫌われたくなくて、ずっと我慢してきた」

 

穂乃果「ほんとは二人きりで帰りたいことも、もっと海未ちゃんとの時間がほしいことも、弓道部をやめてほしいこともキスしたいことも抱きつきたいこともずっと……」

 

穂乃果「……でも、もう限界だよ」

 

海未「……穂乃果」

 

穂乃果「海未ちゃん……穂乃果のわがまま、聞いてくれる?」

 

海未「……なんですか?」

 

穂乃果「明日はお休みだから、今夜……海未ちゃんの家に行ってもいい?」

 

穂乃果「そこで穂乃果のお願い……全部聞いて欲しいの」

 

海未「………………」

 

穂乃果「もっと海未ちゃんが穂乃果の恋人である証がほしいの……でないとわたし……」

 

穂乃果「海未ちゃんのこと……」クビ スッ

 

海未「…………わかりました」

 

海未「そんなことで済むなら、お安い御用です」

 

 

海未「――むしろ」

 

 

海未「その言葉を心待ちにしていたのは、わたしのほうなんですから」

 

穂乃果「……!」

 

海未(もう、我慢する必要はないでしょう……)

 

海未(穂乃果が望んでくれるのなら、わたしが欲望を躊躇する必要なんてありません)

 

海未「穂乃果……覚悟していてくださいね」

 

海未「わたしが穂乃果のものである証……身体にたくさん覚えさせてあげます」ギュッ

 

穂乃果「……!」

 

穂乃果「……えへへ//」ギュッ

 

穂乃果「お手柔らかに、お願いします//」ニコッ

 

海未「ああ、可愛いですよ……穂乃果//」

 

ほのうみ「んっ……//」

 

――おしまい♪

感想

  1. はなまるびぃ より:

    未だかつて見た事のないこのパターン…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛怖い!怖すぎる!
    ヤンデレって恐ろしいネタですね…

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      以前はもっとアグレッシブなヤンデレSSを書いていたような気がします。
      愛憎の紙一重であるヤンデレは、執筆するのは大変ですが個人的には好きです♪

  2. 匿名 より:

    なんとなく海末ならヤンデレ穂乃果に対抗できそうですよね…
    刺されそうになっても海未のビンタで逆に海未が勝ちそうというw
    やらしいこと要求されても海未がそれ以上なことをしてきて穂乃果も照れながら困惑…ホノキチは侮れないw

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      どんな愛情に転んでも最終的にはハッピーエンドに辿り着くであろう「ほのうみ」は、ヤンデレにおいても安定感抜群のカップリングです。

  3. 匿名 より:

    「ヤンデレ海未ちゃん」の次は「ヤンデレ穂乃果」ですかもんくはありません

  4. 名無しのラブライバー より:

    次はヤンデレえりちとか見てみたいなぁ

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      描いておけばよかったですね……。

      • 匿名 より:

        見てみたいです。書いてくれませんか?
        それと、ヤンデレなハノケチャンも良いですね(*^^*)

        • 砂水クジラ砂水クジラ より:

          ラブライブは、また再起の目処が立てば描くことができるのですが……。
          申し訳ありません、厳しい現状でございます。

  5. 匿名 より:

    また書いて下さい!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます、嬉しいです。
      これでご期待に添えられたらどんなに良いか……。

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