ごちうさSS チノ「怯えたココアさん可愛いです……//」

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ご注文はうさぎですか SS

 

 

――ラビットハウス――

 

ココア「ヴぇぇ寝坊しちゃったよ~!」ドタドタ

 

ココア「みんなお待たせー!」

 

リゼ「おっ、ココア。やっと起きてきたか」

 

チノ「おはようございます」

 

ココア「チノちゃんリゼちゃん、おはよう」

 

ココア「今日も頑張ろうね」フンス

 

リゼ「おっと、砂糖が切れている。ちょっと待っててくれ」

 

ガチャッ バタン

 

ココア「あれ、チノちゃん、今日はティッピーは?」

 

チノ「昨日バーで飲み過ぎたみたいで泥酔しています」

 

ココア「ティッピーってお酒飲めるんだ!?」

 

ココア「……にゅふふ、ということは~♪」

 

ダキッ

 

チノ「ひゃっ」

 

ココア「今日はチノちゃんをモフモフし放題~」モフモフ

 

チノ「こ、ココアさん、今ラテアートの練習中ですから」

 

ココア「チノちゃーん、もふもふ~♪」

 

チノ「ココアさん、後にしてください」

 

ココア「ダメだよ~もふもふ、もふもふ♪」

 

チノ「」ダン!

 

ココア「!」

 

チノ「……………………」

 

ココア「ち、チノ、ちゃん…………?」

 

チノ「聞こえなかったんですか?後にしてください」

 

ココア「う、うん…………ごめん……」

 

チノ「……………………」

 

ココア「……………………」

 

ココア「…………チノちゃん?」

 

ココア「えっと……その……怒ってる…………?」

 

チノ「」ダン!

 

ココア「ひっ!」ビクッ

 

チノ「怒ってないように見えますか?」

 

ココア「ごめん…………」ビクビク

 

ココア「……うぅ………………」グスッ

 

チノ(泣いてるココアさん可愛いです……//)

 

リゼ「すまない、遅くなってしまった」

 

リゼ「んっ……なにかあったのか?」

 

チノ「いえ、何もないです」

 

リゼ「ココア……泣いてるのか?」

 

チノ「」ダン!

 

ココア「!」ビクッ

 

ココア「う、ううん、あくびしてただけ!ほら、こうやって!」ファア

 

リゼ「そうか、夜更かしするのもほどほどにな」

 

ココア「う、うん…………」チラッ

 

チノ「」ギロッ

 

ココア「………………」ブルブル

 

リゼ「…………?」

 

 

―――――――――――――――――

 

――甘兎庵――

 

千夜「そう、チノちゃんと……」

 

ココア「今までも怒らせちゃったことはあったけど……今回はいつもと違うような気がして」

 

千夜「違う?どういう風に?」

 

ココア「なんだかチノちゃんが恐い……冷たい感じがするの」オドオド

 

千夜「………………」

 

千夜「そうね、とりあえずどうするか二人で考えましょうか」

 

ココア「千夜ちゃん……!」パアァ

 

千夜「お茶でも出すわ、ちょうど甘兎庵の新作があるの。ココアちゃんちょっと待ってて」

 

ココア「あっ、お構いなく……」

 

 

ゴトッ

 

千夜「はい、どうぞ。食べてみて?」

 

ココア「わぁ、赤いお団子だ。頂きまーす」パクッ

 

千夜「………………」

 

ココア「♪~♪♪……んっ?」モグモグ

 

ココア「げほっ、ごほっ!千夜ちゃん、こ、これ……」ウルウル

 

千夜「それはねぇ……戒めの三宝珠という唐辛子を練り込んだお団子なの」

 

ココア「えっ………………」

 

千夜「ごめんねココアちゃん、実はさっきチノちゃんからメールが来てね」

 

千夜「喧嘩が原因で有ること無いこと嘘をばらまくココアちゃんを捕まえてほしいって」

 

ココア「そんな……チノちゃんが……」

 

千夜「チノちゃんの助言が無かったら危うく騙されるところだったわ」

 

ココア「う、嘘なんかじゃないよ!千夜ちゃん信じて!」

 

千夜「あら……戒めの三宝珠だけじゃ反省しないのかしら」

 

千夜「おかしいわね、私の大親友のココアちゃんはそんな子じゃないわ……あなた、偽物ね」

 

ココア「なに言ってるの千夜ちゃん……お願い目を覚まして……」ガクガク

 

千夜「今にボロを出すに決まってるわ……それまでゆっくり楽しみましょう」フフフ

 

千夜「とりあえずこの三倍の辛さの断罪の三宝珠を食べさせて――」

 

ココア「い、いやぁ!」ガチャッ

 

バタン

 

千夜「あっ、逃げちゃった……」

 

千夜「チノちゃんの言っていた通りね……怯えてるココアちゃん可愛い//」

 

 

―――――――――――――――――

 

――公園――

 

ココア「えぐっ……ぐす…………どうして千夜ちゃんまで……」ポロポロ

 

ココア「チノちゃんまだ怒ってるのかな……うぅ…………」グスッ

 

??「ココア……?」

 

ココア「ひっ!」ビクッ

 

シャロ「一人なんて珍しいわね」

 

ココア「シャロちゃん……」ビクビク

 

シャロ「どうしたのよ、そんなに怯えて」

 

ココア「ごめんなさい……ごめんなさい……」ジワッ

 

シャロ「うええっ!?」

 

ココア「ごめんなさい……許して……」ブルブル

 

シャロ「こ、ココア、とりあえず落ち着いて」

 

シャロ「涙拭きなさい、ほら」ハンカチ

 

ココア「んっ……ありがとう…………」

 

シャロ「……落ち着いた?」

 

ココア「うん…………」

 

シャロ「とりあえず何があったか話してみなさいよ」

 

ココア「うん……実はね……」

 

カクカク シカジカ

 

シャロ「そんなことがあったの……辛かったわね」

 

ココア「もうなにがなんだか分からないよ……」グスッ

 

シャロ「……まぁいいわ。とりあえずウチに来なさい、話はそれからよ」

 

ココア「シャロちゃん……私のこと信じてくれるの?」

 

シャロ「ココアが嘘つけないことくらい知ってるわ、いいから来なさい」

 

ココア「シャロちゃん……うん!」

 

 

――物置× 桐間家○――

 

シャロ「喉乾いたでしょう、これでも飲んで気を落ち着けて」

 

ココア「わぁ、ハーブティーだ。いただきまーす」

 

ココア「んっ……んっ……」ゴクゴク

 

ココア「おいしい!優しい味がするよ」

 

シャロ「そう……よかったわ」

 

ココア「あ、あれ……なんだか、身体の力が抜けていく……」

 

シャロ「そりゃそうよ……だってそれ、痺れ薬だもの」

 

ココア「えっ……あっ…………」バタッ

 

シャロ「この家に戻ってくる途中に、千夜からメールがきてね」

 

シャロ「ココアの怯えた顔が最高に可愛いって」

 

シャロ「つい衝動を抑えきれなくなって……ごめんねココア」

 

ココア「そ、そんな……シャロちゃんのこと、信じてたのに……」ポロポロ

 

シャロ「恨むなら可愛い自分を恨みなさい……さて、今からどうしようかしら……」

 

ココア「シャロちゃんやめて……お願い…………」ブルブル

 

シャロ「怯えてるココア、最高に可愛いわ//」ハァハァ

 

ココア「いや……来ないで…………!」ガクガク

 

シャロ「とりあえず千夜も呼んで、3人で楽しみましょうか」タッタッタ

 

ガチャ バタン

 

ココア(早く逃げないと……誰か……)

 

ガチャ

 

ココア(……間に合わなかった…………)

 

ココア(私、どうなるんだろう…………)

 

 

――――――――――――――

 

??「――こあ!」

 

ココア「…………?」

 

??「ココア、しっかりしろ!」

 

ココア「その声は……リゼちゃん……?」パチッ

 

リゼ「目が覚めたか」

 

ココア「ここは…………?」キョロキョロ

 

リゼ「私の部屋だ、この前来ただろう」

 

ココア「私、確かシャロちゃんの家で……」

 

リゼ「ああ、あんまりお前の帰りが遅いんで探していたら、あんなことになってたんでな」

 

リゼ「無断侵入でシャロには申し訳ないと思ったが、勝手に運び出させてもらった」

 

ココア「…………あっ」

 

ココア「………………」ブルブル

 

リゼ「ココア、突然どうしたんだ?」

 

ココア「リゼちゃんも、私に何かするつもりなの?」

 

リゼ「なにか……?どういうことだ?」

 

ココア「もう私、誰を信じていいか分からないよ……みんな恐い……」ポロポロ

 

リゼ「……そうか、よほど辛いことがあったんだな」

 

リゼ「……ココア、私を信じてくれとは言わない」

 

リゼ「だが、話しくらい聞かせてくれてもいいんじゃないか?仮に私がお前の敵だとしても、事に及ぶ前に事情を聞くくらいはするはずだ」

 

ココア「……………………」ブルブル

 

リゼ「ココア……頼む」

 

ココア「……うん…………あのね――」

 

カクカクシカジカ

 

リゼ「」

 

リゼ「なるほどな…………」

 

ココア「やっぱりリゼちゃんも、みんなと一緒なの…………?」ビクビク

 

リゼ「…………」スッ

 

ココア「ひっ……!」ビクッ

 

ギュッ

 

ココア「えっ…………」

 

リゼ「辛かったな……こんなになる前にどうして私に連絡してこなかったんだ」

 

ココア「だって……リゼちゃんも、もしかしたらって……」グスッ

 

リゼ「その点は私を信用してほしかったな。私はココアを怖がらせて興奮する趣味はない」

 

ココア「……ごめんなさい…………」

 

ココア「リゼちゃん、ごめんなさい……ごめんなさい……!」ポロポロ

 

リゼ「泣くなココア、もう大丈夫だ」

 

リゼ「あとは私に任せろ」ナデナデ

 

 

――後日――

 

チノ&千夜&シャロ「ココア(さん・ちゃん)、ごめんなさい」ペコリ

 

ココア「みんな、もういいよ。だから顔挙げて」オドオド

 

リゼ「ったく……千夜はともかく、シャロやチノまでどうしてこんなことをしたんだ?」

 

千夜「私はともかくなの!?」

 

チノ「そ、その……なんといいますか」

 

シャロ「つい嗜虐心を煽られてしまって……ごめんなさい」

 

チノ「ごめんなさい……」

 

千夜「もう二度と、こんなことはしません……」

 

リゼ「はぁ……だそうだ。ココア、許してやってくれるか?」

 

ココア「もちろんだよ、だって私、みんなのこと大好きだもん♪」

 

チノ「ココアさん…………」ウルウル

 

シャロ「ココア……!」ジワッ

 

千夜「ココアちゃん!」

 

ココア「明日からはまたみんな仲良しだね!約束代わりにみんなでモフモフしよっ!」

 

シャロ「もふもふ!?」

 

千夜「やりましょう、ぜひ」

 

チノ「こ、今回だけは、しょうがないですね//」

 

リゼ「なっ!私もか?//」

 

ココア「当然だよ!5人でモフモフ~!」ギュッ

 

全「も、モフモフ~!//」

 

――おしまい♪

 

――後日――

 

ココア「リゼちゃーん!」ギュッ

 

リゼ「のわぁ!?こ、ココア//」

 

ココア「昨日はありがとう、大好きだよ!」

 

リゼ「………………//」

感想

  1. 匿名 より:

    ココア「ココア……!」ジワッ
    ん?

  2. 匿名 より:

    とっても、面白かったです。
    次回作を、楽しみに待ってます。
    引き続き頑張ってください
    ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ご支援ありがとうございます♪
      心優しい皆様の言葉に毎度救われております
      まだまだ未熟なため多分に稚拙な文章ではありますが、これからも応援していただけると幸いです

  3. ~チノ~ より:

    いい話ですね~♪

  4. ごちうさ最高♪ より:

    とても面白かったです!
    リゼちゃんを怯えさせるのはどうですか?リゼちゃんも怯えると可愛いと思います。 リゼちゃんを怯えさせようとする私は最低だとは思いますが…w是非、時間が空いているときによろしくお願いします!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      リゼちゃんが怯えるテーマは以前に書いてしまったので、申し訳ありませんがご遠慮させていただきます。
      今度執筆予定のSSにリゼちゃんの怯える描写が含まれているかと思いますので、そちらでご寛容ください。

  5. ごちうさ最高♪ より:

    分かりました。
    ありがとうございます!

  6. 匿名 より:

    今回踏んだり蹴ったりな一日ですね、こう言うのいいかも♪

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