ラブライブ SS 穂乃果「海未ちゃんに吐血ドッキリを仕掛けたら大変なことになった」

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穂乃果「♪♪~♪」

 

穂乃果「あっ、真姫ちゃんだ。おーい」タタタ

 

真姫「んっ…………?」ゴクゴク

 

真姫「……穂乃果、廊下は走ったら危ないわよ?」

 

穂乃果「おっとっと……えへへ、ごめんごめん」

 

穂乃果「真姫ちゃん、何飲んでるの?」

 

真姫「トマトジュースよ、いらないからって凛がくれたの」

 

穂乃果「へぇ~おいしい?」

 

真姫「わたしは好きだけど……はい、もう一本あるからあげるわ」スッ

 

穂乃果「わぁいいの?ありがとう!」

 

穂乃果「♪」ルンルン

 

真姫「はぁ……ほんとにあれでも上級生かしら」

 

 

――教室――

 

穂乃果(ふぅ……書類も提出終わったし、あとは海未ちゃんとことりちゃんを待つだけだね)

 

穂乃果「トマトジュースでも飲んで待ってよう」カパッ

 

穂乃果「んっ……」ゴクゴク

 

穂乃果「おおっ、意外とおいしいね」

 

ポタッ

 

穂乃果「ああ、零れちゃった。えっと、ハンカチ……」

 

穂乃果「……なんだか血みたい」

 

穂乃果「……あっ!」ピコーン

 

穂乃果「そうだ……ふふっ、いいこと思いついた……♪」

 

 

――数分後――

 

ガラッ

 

海未「んっ……?」

 

海未「穂乃果ですか、遅くなってすいません」スタスタ

 

穂乃果(海未ちゃんだ……引っ掛かってくれるかな)

 

海未「穂乃果、寝ているのですか?」

 

穂乃果「……………………」

 

海未「穂乃果…………?」

 

トマトジュース ポトポト

 

海未「!」

 

穂乃果(どうだろう…………)ドキドキ

 

海未「…………ぁ……あ……!」

 

穂乃果(やっぱりばれちゃったかな、怒られる前に誤魔化さないと――――)

 

海未「穂乃果ぁ!!!!」

 

穂乃果「っ!?」キーン

 

海未「穂乃果、どうして!?ああっ、早く救急車を!ええっと、117……115……ああ穂乃果、穂乃果っ!」

 

穂乃果(思い切り引っ掛かってる!?)

 

海未「誰かにやられたんでしょうか、それとも病気……はっ、まさか、何か自病を患っていたんじゃあ!?」

 

穂乃果(ま、まずい……)

 

穂乃果「……あ、あの……海未ちゃ――――」

 

海未「とりあえずことりを呼んで来ないと!ことり~!」タタタ

 

穂乃果「待って海未ちゃん……あっ」

 

シーン

 

穂乃果「……どうしよう、今更ドッキリでしたなんて言ったら――――」

 

穂乃果「………………」

 

穂乃果「」ゾーッ

 

穂乃果(な、なんとかことりちゃんに仲裁してもらわなきゃ……)バタッ

 

 

――数分後――

 

海未「ことり、こっちです!」タタタ

 

ことり「きゃあっ!ほ、穂乃果ちゃん……?」ガクガク

 

海未「ことり、落ち着いてください、まだ亡くなっていると決まったわけじゃあ――――」

 

ことり「……確かめないと」ゴクッ

 

海未「ことり!?事件現場は下手に触らない方が――――」

 

ことり「…………」スッ

 

穂乃果「」

 

ことり「んっ…………?」

 

ことり「」クンクン

 

ことり「……あれ、これって――」

 

海未「とにかく!わたしはμ’sの皆を呼んできます!」タタタ

 

ことり「あっ、海未ちゃん……行っちゃった」

 

ことり「……………………」シーン

 

ことり「……えっと……穂乃果ちゃん?」

 

ことり「これ、トマトジュースだよね?」

 

穂乃果「ことりちゃん!気付いてくれたんだね!」ガバッ

 

穂乃果「よかったよぉ……」グスッ

 

ことり「穂乃果ちゃん、どうなってるの?」

 

穂乃果「うん……実はね――――」

 

カクカクシカジカ

 

ことり「」・8・

 

ことり「なるほどぉ、いたずらでドッキリを……」

 

穂乃果「まさか引っかかるなんて……すぐに気付いてくれると思ったのに……」

 

ことり「まぁ、海未ちゃんってパニックになると周りが見えなくなるから……特に穂乃果ちゃんに関しては」

 

穂乃果「すぐにネタばらししようと思ったんだけど、その前に海未ちゃん出ていっちゃって」

 

ことり「それで今に至るってわけだね」

 

穂乃果「どうしよう、ばれたら絶対怒られちゃうよ」ブルブル

 

穂乃果「うぇええん、ことりちゃん助けて~」ダキッ

 

ことり「うーん、でもいずれにしても怒られちゃうし、これ以上大ごとになる前に素直に謝った方が良いんじゃないかな」ナデナデ

 

穂乃果「そうだよね……やっぱり避けられないよね……」グスッ

 

ことり「大丈夫、なるべくことりが仲裁するから。だから一緒に謝ろう、ねっ?」ニコッ

 

穂乃果「ことりちゃん……!」ウルウル

 

穂乃果「やっぱりことりちゃんは天使だよぉ!」ギュッ

 

ことり「きゃっ……ほ、穂乃果ちゃ――」グラッ

 

 

ドタッ!

 

ことり「びぅ!」ドカン!

 

穂乃果「ことりちゃん!ごめんね大丈夫!?」

 

ことり「うん、らいひょうぶだよぉ……」ヘロヘロ

 

ことり「うっ……」バタン

 

穂乃果「ことりちゃん気絶しないで!」

 

穂乃果(どうしよう、ますます危険な状況に――――!)

 

タタタ!

 

穂乃果「はっ!」

 

穂乃果「」バタン

 

 

海未「ことり、とりあえずにこを連れてきました……――――っ!?」

 

『穂乃果が抱き付いた際にことりに付着したトマトジュース』

 

海未「ことりっ!!?」

 

にこ「……………………」

 

海未「どうしてことりまで!ああっ!ことり、穂乃果ぁ!!」

 

にこ「ちょっと海未、落ち着きなさい……あれ、どう見たって――――」

 

海未「こうしてはいられません、わたし、絵里たちを呼んできます!」タタタ!

 

にこ「海未!?待ちなさいってば、あれはどう見ても――――

 

シーン

 

にこ「……はぁ……穂乃果、ことり、これはどういうことよ?」

 

穂乃果「にこちゃん!さすがはにこちゃんだよ!」ガバッ

 

にこ「穂乃果が血を吐いて倒れてるって言ってたから、どうせこんなことだと思ったわ」

 

穂乃果「あはは、なんだか嬉しいような悲しいような……」

 

にこ「とりあえず経緯を説明しなさい、手短に」

 

穂乃果「うん……実は――――」

 

カクカクシカジカ

 

にこ「」

 

にこ「バカねぇ……あんた、ドッキリを仕掛ける相手を選びなさいっての」

 

穂乃果「あれ、海未ちゃんが遠まわしにディスられてる?」

 

にこ「トマトジュースだってもったいないでしょう」

 

穂乃果「そんなことより穂乃果の心配してよぉ」

 

にこ「あんたが巻いたタネでしょ、自業自得よ」

 

穂乃果「うぅ…………」

 

にこ「まぁ、海未に怒られるのは覚悟しなさい。……一応仲裁はしてあげるわ、海未も早とちりだし」

 

穂乃果「にこちゃん……!」

 

にこ「まずはことりを起こしましょう、話はそれからよ」

 

穂乃果「うん!にこちゃんありがとう!」ダキッ

 

にこ「抱き付くなぁ!制服が汚れちゃったじゃないの!」

 

穂乃果「あっ、ごめんつい」エヘヘ

 

にこ「ったく……ほらことり、起きなさい」ユサユサ

 

ことり「んっ……あれ、にこちゃん?」

 

穂乃果「ことりちゃん気が付いたんだね、良かったぁ」ホッ

 

ことり「あっ……穂乃果ちゃんだぁ、えへへぇ……」ギュッ

 

穂乃果「ことりちゃん!痛い痛い!」

 

にこ「ことり、寝ぼけてないで早く起きなさい」ペシペシ

 

ことり「んっ……あっ、にこちゃん……」

 

にこ「海未が来ちゃうわよ、早く」

 

ことり「海未ちゃんがぁ…………おやすみぃ」ポスッ

 

にこ「ちょっと!」

 

ことり「ことりの抱き枕ぁ……♪」ムニャ

 

穂乃果「ごむぅ……!?」

 

穂乃果(こ、ことりちゃんの胸が……息ができない……!)

 

にこ「あんたが起きてないと状況説明できないでしょうが!このぉ!」ホッペ ムニー

 

ことり「いひゃい……」

 

にこ「このっこのっ!」ムニー

 

穂乃果(……!にこちゃん、後ろ、後ろ!)

 

にこ「このっ――……!?」

 

にこ(殺気!?……まさか――――)

 

にこ「……」クルッ

 

海未「……………………」

 

絵里「まさかにこが……」

 

希「にこっち……嘘やんね……」

 

にこ「」

 

海未「にこ……まさか、あなたが犯人だったとは……」フフフ

 

にこ「海未、ちょっとおきつきなさい!誤解よ!」

 

海未「誤解も何も……今、ことりの遺体を殴っていましたよね」

 

にこ「ことりは生きてるわ!ほら!」

 

ことり「」Zzz

 

にこ「」

 

海未「ふっふっふ……言い残したことはそれだけですか……」

 

にこ「海未、話しを聞きなさ――――」

 

海未「問答無用!ラブアローシュート!」バシッ

 

にこ「ぐべっ!」

 

穂乃果(にこちゃん!)モゴッ

 

にこ「な、なんでにこがぁ…………」バタン

 

 

希「あれ……これよく見たら、トマトジュース?」

 

絵里「ハラショー……」

 

 

――――――――――――――――

 

――保健室――

 

穂乃果「にこちゃん、ごめんね」アセアセ

 

海未「もうしわけありません」ペコリ

 

ことり「ごめんなさい」シュン

 

にこ「もういいわよ、済んだことだし」

 

海未「早とちりしてしまって……なんとお詫びすればよいか」

 

穂乃果「ううん、元はと言えば穂乃果が悪いんだよ。ほんとにごめんなさい」

 

ことり「ことりも、ちゃんと起きていれば……」

 

にこ「誰も責めるつもりはないわ、ただ――」

 

にこ「穂乃果、悪ふざけも大概にしないとダメよ」

 

穂乃果「はい……」

 

にこ「海未、まずは何事も冷静に判断できるようになりなさい」

 

海未「はい……」

 

にこ「ことり、もう高校生なんだから一度起こされたらきちんと起きること」

 

ことり「はい……」

 

にこ「それじゃあこの件はおしまい。はい、にっこにっこにー」

 

海未「にこ……ありがとうございます」

 

ことり「にこちゃんごめんね……ありがとう」

 

にこ「ほら、私も絵里と希と帰るから、あんたたちももう帰りなさい」シッシッ

 

海未「わかりました、それでは失礼します」

 

ことり「お大事にね」

 

バタン

 

穂乃果「……にこちゃん」

 

にこ「……言ったでしょ、一応仲裁するって」

 

穂乃果「ふぁ……にこちゃん!」ダキッ

 

にこ「いたたた!傷口が開くでしょ!」

 

穂乃果「ありがとうにこちゃん、大好きだよ!」ギュッ

 

にこ「ほんとに血が出る~っ!」

 

――おしまい♪

感想

  1. MAKOHEIN より:

    今回はギャグ?的でものすごく面白かったです。こういう日常系いいですね

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      日常系はストーリー進行がなかなか難しいので、また閃いたらということでご容赦ください。

  2. バスガール より:

    笑いすぎて、腹がねじれそう

  3. ゲルム より:

    さすがにこね

  4. 匿名 より:

    海未「穂乃果、あなたは最低です!」

  5. 匿名 より:

    傷口開くってどんな大怪我したんにこちゃん?!

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