ラブライブ SS 穂乃果「理不尽ことうみ」 人生ゲーム編

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――西木野家――

 

穂乃果「じゃーん、とうとう手に入れたんだ!」

 

海未「これが巷で噂のμ’s人生ゲームですか」

 

花陽「すごいですっ!当日すぐに完売となったプレミアグッズ、まさかお目にかかれるなんて!」

 

真姫「花陽、いつもとは比べ物にならないテンションね」

 

凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃー」

 

ことり「このアイコンがμ’sのみんなだね、可愛いー」

 

穂乃果「本当はみんなでやりたかったんだけど、絵里ちゃんたちは予定が合わなくて」

 

海未「しかし幸い人数もちょうど6人ですし、回転率を上げるために二人組で進行しましょう」

 

穂乃果「よーし、凛ちゃん!」

 

凛「任されたにゃ!」

 

花陽「じゃあ私は真姫ちゃんと」

 

真姫「しょうがないわね~」

 

海未「では私はことりと」

 

ことり「海未ちゃん頑張ろうね」

 

穂乃果「それじゃあμ’s人生ゲーム大会、開始だよ!」

 

 

穂乃果「まずは穂乃果たちから行くよ、えい!」ルーレット クルクル

 

凛「5だね。12345っと」

 

穂乃果「地域のイベントでミニライブを開催、地元の人たちからの支持を得た。300ファン取得」

 

凛「よーし、最初からいい調子にゃ!」

 

海未「お金の代わりにファン数を現すコインが増減するわけですか」

 

ことり「おもしろいシステムだね」

 

花陽「次は私たちだね」クルクル

 

真姫「4ね。えっと」

 

真姫「ローカル番組に出演して知名度が上がった。500ファン取得」

 

花陽「やったね!」

 

真姫「ふふん、この真姫ちゃんがいるんだから当然ね」

 

海未「最後は私たちですね」クルクル

 

ことり「6だよ」

 

海未「文化祭でゲリラライブを行い、理事長に怒られる。モチベーションが下がって400ファン失う」

 

ことうみ「」

 

穂乃果「海未ちゃん達だけマイナスだ~」

 

凛「さすがにゲリラライブはダメにゃ」

 

ことうみ「……………………」

 

海未「いや、私は別にかまわないのですが。恐らくことりのお母さんはこんなことで怒ったりしないでしょう」

 

ことり「うん、絶対怒らないよ」

 

ことり「ことり、こんな些細なことで怒られたことないもん」

 

ほのりん「えっ…………」

 

海未「もっと言えば、ゲリラライブなど案が出た時点で私が却下しますからね」

 

海未「実行に移すなどありえないことです」

 

花陽「で、でも、これはゲームだから……」

 

海未「いえ、払うのは全然かまわないのですが、ここで私たちが払えばことりのお母さんがこんな人だと言うことを肯定してしまうといいますか」

 

海未「払った時点で認めてしまうような気がして」

 

真姫「そんなの理事長は気にしないわよ」

 

穂乃果「そうだよ」

 

海未「では穂乃果。あなたはことりのお母さんがこんな人だと認める訳ですね」

 

穂乃果「ち、違うよ!ことりちゃんのお母さんが優しい人なのは知ってるよ!」

 

ことり「じゃあそれで解決だね!はいチュンチュン♪」

 

凛「えっ……払わないと……」

 

海未「」ギロッ

 

凛「」ビクッ

 

ほのりん「……………………」

 

真姫「おかしいわよそんなの、ルール違反だわ!」

 

ことり「」ドンッ!

 

真姫「ひっ!」ビクッ

 

ことり「真姫ちゃんごめんね、いま真姫ちゃんの足に蚊が止まってて」

 

ことり「それで、今何か言った?」ニコッ

 

真姫「な、なんでもない……」ガクガク

 

まきぱな「…………………………」

 

海未「よし、次行きましょう」

 

ことり「また穂乃果ちゃんたちからだね」

 

ほのまきりんぱな「…………………………」

 

 

穂乃果「いっくよー」クルクル

 

凛「3だね。えっと」

 

凛「穂乃果ちゃんがライブ中に倒れる。風邪を引いて1回休み」

 

穂乃果「うぅ……ごめんね凛ちゃん?」

 

凛「大丈夫にゃ、1回ぐらいすぐに巻き返せるよ」

 

花陽「行きます……えい」クルクル

 

真姫「4ね」

 

真姫「野外ライブで日射病、600ファン失う」

 

真姫「イミワカンナイ!」

 

凛「真姫ちゃんとかよちん身体弱いからね~」ニシシ

 

穂乃果「野外ライブかぁ~秋葉原とかでしてみたいな」

 

花陽「その時は本当に日射病には気を付けないとね」

 

海未「早く払いなさいっ!」

 

ほのまきりんぱな「」ビクッ

 

ことり「もっとスムーズに進めよう、ねっ?」

 

花陽「ごめんなさい……」

 

真姫「………………」シュン

 

海未「では行きます」クルクル

 

ことり「6だね、123456と」

 

ことり「テストで赤点を取ってしまい部活動休止、6マス戻る」

 

穂乃果「あはは、海未ちゃんが赤点だって」

 

凛「人生ゲームならではにゃあ」

 

ことうみ「……………………」

 

海未「例えば花陽、仮にテストでわたし達が赤点を取ると思いますか?」

 

花陽「ええっ!?えっと、それはないんじゃないかな。海未ちゃんもことりちゃんもすごく頭いいし」

 

ことり「なら戻らなくても大丈夫だね」

 

花陽「で、でも、これはゲームだから」

 

海未「」ギロッ

 

花陽「ひっ!」ビクッ

 

ことり「うーん、ゲームの中のことか現実でのことかよく分からないなぁ」

 

穂乃果「えっ、これはゲームだよ。人生ゲームだもん」

 

海未「なら最初にそう言ってください、ややこしいです」

 

凛「だから海未ちゃんとことりちゃんは赤点だから戻らないと……」

 

海未「赤点はあなた達でしょうが!」ドンッ!

 

ほのりん「ひっ!」ビクッ

 

海未「いつも赤点ギリギリでμ’sのみんなに迷惑をかけているのはどこの誰ですか!」

 

海未「私だけならまだしも、自分たちのことを差し置いてことりにそんなことを言うのはやめなさい!」

 

ことり「…………くくっ」(笑)

 

穂乃果「ごめんなさい……」グスッ

 

凛「ぐすっ……ひっく」ポロポロ

 

 

ことり「真姫ちゃん大丈夫?顔色わるいよ?」

 

真姫「だ、大丈夫…………」ビクビク

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

 

穂乃果「次は穂乃果たちだね」

 

真姫「待って、あなた達は一回休みよ」

 

凛「あっ、そういえばそうだったにゃ」

 

花陽「私もすっかり忘れてたよ」

 

ことうみ「……………………」

 

海未「今のは反則です、罰金ですね」

 

ほのりん「えっ…………」

 

ことり「だって、風邪で寝込んでるのに部活動しようとしたんだもん」

 

海未「これは大変なことですよ。インフルエンザなのに学校に来ているようなものですから」

 

ことり「くっ…………!」(笑)

 

穂乃果「そ、そんな大げさな」

 

海未「大げさではありません。大体あなたのせいで一回休みになっているんです!」

 

海未「雨の中を走るという馬鹿な真似をして、反省しなさい!」

 

穂乃果「うぅ……ごめんなさい」グスッ

 

凛「ほ、穂乃果ちゃん」アセアセ

 

真姫「大丈夫よ、あの時のこと私たちはちっとも気にしてないから」アセアセ

 

花陽「じゃあ、花陽たちが回すね」アセアセ

 

クルクル

 

花陽「6だね」

 

真姫「練習疲れで授業中居眠りが多発。眠気覚ましのために大量のフリスクを食べる」

 

海未「さっそく取り掛かりましょう」

 

ことり「はいフリスク、20個ずつ一気に食べてね」

 

真姫「ヴエェェ!」

 

花陽「ダレカタスケテー!」

 

 

海未「それ」クルクル

 

ことり「6だよ」

 

海未「すし屋で希のいたずらに遭い、ワサビを大量に食べる」

 

ことうみ「」

 

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん罰ゲーム!」

 

凛「ワサビの用意もできてるにゃ!」

 

真姫「さっきはよくもやってくれたわね」

 

花陽「ワサビの罰ゲームじゃなくて良かったぁ」

 

ことうみ「……………………」

 

穂乃果「さぁ、海未ちゃんことりちゃん!」

 

海未「……いや、もういいでしょう」

 

ほのまきりんぱな「えっ?」

 

海未「なんですかこの空気は」

 

海未「場の作り方が下手なんです、もはやワサビの間ではないです」

 

ことり「そうだよねぇ」

 

凛「わ、ワサビの間?」

 

海未「導き方が下手なんですよ、変にリセットされてしまったんです」

 

海未「今更ワサビの罰を受けた所でなにが面白いんですか」

 

海未「全然ワサビの間になってないんです」

 

ことり「………………っ」(笑)

 

ことり「早く次行こう、ねっ」

 

海未「もっとテンポよく罰ゲームを受けさせてください」

 

海未「そうすれば私もことりも甘んじて罰を受け入れます」

 

ほのまきりんぱな「…………………………」

 

凛「次からは、引っ張って連れて行けばいいのかな」

 

穂乃果「そうだね、次からは気を付けよ」

 

 

海未「とうっ」クルクル

 

ことり「1は……」

 

ことり「凛ちゃん行きつけのラーメン屋の卵が熱すぎて大パニック。熱々卵を口に入れる」

 

ことうみ「」

 

穂乃果「真姫ちゃんすぐに卵の用意して!」

 

真姫「わかったわ!」

 

花陽「花陽はお湯を沸かしてくるね!」

 

凛「ことりちゃんこっちだにゃあ!」グイグイ

 

穂乃果「海未ちゃんこっちこっち!」グイグイ

 

海未「手を離しなさい!!」

 

ほのまきりんぱな「っ!」ビクッ

 

ことり「チュン!」・8・ マクラナゲ

 

凛「げふっ!」ボフッ

 

海未「あなた達は最低です!」

 

ことり「ギューって引っ張られるからイッーってなっちゃうよ」

 

海未「くくっ…………!」(笑)

 

穂乃果「で、でも……」

 

凛「さっきテンポよくって……」

 

ことり「いたたたた……」

 

海未「ことり、大丈夫ですか?」

 

真姫「そんな、ちょっと引っ張ったくらいで……」

 

海未「ことりはデリケートなんですから、連れていき方をもう少し考えてください」

 

海未「枕が破れたらどうするんですか」

 

ことり「ぷっ…………」(笑)

 

花陽「……………………」グスッ

 

ことり「もう熱々卵の間じゃないよね」

 

海未「そうですね、気を取り直して次行きましょう」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

 

穂乃果「えいっ」クルクル

 

凛「ああっ、ヤバいにゃ!」

 

真姫「ここは……熱々卵の罰ね」

 

花陽「凛ちゃん頑張って」

 

海未「さっそく用意しましょう」

 

ことり「もうできてるよ、はい」

 

海未「それでは真姫と花陽、お願いします」

 

穂乃果「うぅ、怖いなぁ」

 

真姫「もっと大口開けないと火傷するわよ?」

 

ことうみ コマ ソウサ

 

凛「かよちん……こわいよぉ……」ウルウル

 

花陽「ふぁ、ファイトだよ!」

 

花陽(凛ちゃん、ごめんね……//)ゾクゾク

 

ことうみ コイン カイシュウ

 

真姫「それじゃあ行くわよ」

 

花陽「えいっ!」

 

穂乃果「あちちっ!熱い~!」ジタバタ

 

凛「ひはやへどしはにゃあ」ヒリヒリ

 

海未「それでは再開するとしましょう」

 

ことり「そうだね」

 

ゾロゾロ

 

穂乃果「あれ……?」

 

凛「コインが無くなってるよ」

 

真姫「私たちのコマがスタート地点に戻ってるわ……」

 

花陽「ナンデモドッチャッテルノォ!?」」

 

ことうみ「……………………」

 

穂乃果「あ、あれ?」

 

凛「海未ちゃんとことりちゃん、どうしてそんなにコイン持ってるのにゃ……?」

 

花陽「コマももうゴール前だし」

 

真姫「イミワカンナイ!」

 

海未「いえ、ここまで来ていましたよ」

 

ことり「それじゃあことりたちが回すね、えいっ」クルクル

 

ことり「1だね!ゴール!」

 

海未「よし、一着です!」

 

海未「10000ファン取得と書いてありますがどうせ私たちの優勝なので貰わなくてよしとしましょう」

 

ことり「これでナンバー1スクールアイドルだね!」

 

ほのまきりんぱな「…………………………」

 

海未「勝敗も決まりましたし、そろそろおいとまするとしましょう」

 

ことり「穂乃果ちゃん凛ちゃん真姫ちゃんかよちゃん、また学校でね」

 

トコトコ ガチャッ バタン

 

ほのりん「……………………」

 

まきぱな「……………………」

 

真姫「今度は、エリー達も呼んでみんなで楽しくやりましょう」

 

花陽「うん……そうだね」

 

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