ごちうさSS チノ「ココアさんを尾行します」

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――休日 リゼの部屋――

 

リゼ「ふぅ…………」ゴロン

 

リゼ「……暇だな」

 

リゼ「なぁワイルドギース、わたしはどうすればいい?」ヒョイ

 

リゼ「……………………」

 

ワイルドギース

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「よし、お前の新しい仲間でも編むか」

 

リゼ(ええと、裁縫セットは確かこの辺に……)ガサゴソ

 

ケイタイ Prrrrrrrrr

 

リゼ「おっ……電話か」

 

リゼ(ココアから遊びの誘いかな……?)ウキウキ

 

リゼ(チノから電話……?珍しいな)ポチッ

 

リゼ「はい、もしもし?」

 

チノ「リゼさん、早く来てください!」

 

リゼ「っ!?」

 

チノ「早くしないと間に合いません!急いでください!」

 

リゼ「な、なんのことか分からないが了解だ!」

 

プチッ ツーツー

 

リゼ(チノがあんなに慌てるなんて……まさか、強盗か!?)

 

リゼ「……よし」

 

リゼ(こんなときのために用意して置いたとっておきの武器を……)

 

リゼ(敵の数も分からないし、万全の準備をしていこう)

 

リゼ「ココア、チノ、待っていろ!」

 

――

――――

――――――

 

――20分後――

 

リゼ「はぁ……はぁ…………」

 

リゼ(着いた……)

 

リゼ(銃声も怒鳴り声も聞こえないし、過激派では無さそうだな)

 

リゼ(どこから入ろう……正面のドアは恐らく鍵が……)

 

リゼ「!……開いてる」

 

リゼ(罠の可能性もある……いや、それでも一気に奇襲をかければ……!)

 

リゼ(……行くぞ!)

 

リゼ「動くな!全員両手を頭の上に――!」

 

ガラーン

 

リゼ「……あれ?」

 

リゼ(敵はどこだ……まさか、誘拐……!?)

 

リゼ「っ……せめて手がかりになるものは――」

 

チノ「リゼさん、やっと来ましたね」

 

リゼ「っ!?チノ!無事だったのか!」

 

チノ「はい?」

 

リゼ「ココアとチノの親父さんはどこに!?」

 

チノ「父なら二階に、ココアさんはいましがた出かけていったところです」

 

リゼ「……へっ?」

 

チノ「そんなことよりリゼさん、早く支度してください。ココアさんを見失ってしまいます」

 

リゼ「……………………」

 

チノ「リゼさん?」

 

リゼ「……チノ、一応確認しておくぞ?」

 

リゼ「あの電話は、いったいどういう……」

 

チノ「?そのままの意味です、早く来てくださらないと間に合いませんから」

 

リゼ「間に合わないって……強盗とか誘拐とかじゃあ……」

 

チノ「違います、ココアさんを見失う前に尾行するためです」

 

チノ「さすがに一人では怪しいので、リゼさんに手伝っていただこうと」

 

リゼ「……………………」

 

チノ「これ、リゼさん用の帽子とマスクです、どうぞ」

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

ココア「♪~♪♪」

 

 

リゼ「なぁチノ?」

 

チノ「なんですか?」

 

リゼ「どうして私たちはココアのことをストーキングしてるんだ?」

 

チノ「ストーキングじゃありません、尾行です」

 

リゼ「どっちも同じじゃないか……」

 

チノ「違います、尾行にはちゃんとした理由があります」

 

チノ「そう、あれはつい1時間前のことです――」

 

リゼ「えっ、回想に入るのか?」

 

 

――

――――

――――――

 

――1時間前 ラビットハウス――

 

チノ「ふぅ…………」ゴロン

 

チノ(……暇ですね)

 

チノ「……………………」

 

チノ(仕方ない、作りかけのボトルシップを完成させましょう)

 

チノ(ええと、大き目のピンセットは確かこの辺に……)ガサゴソ

 

トントン

 

チノ「?」

 

ココア「チノちゃーん、入ってもいい?」

 

チノ(ココアさん……二人でお出かけの誘いでしょうか?)ウキウキ

 

チノ「どうぞ」

 

ココア「おじゃましまーす」ガチャッ

 

ココア「あのね、チノちゃん」

 

チノ「」ワクワク

 

ココア「わたし、ちょっとだけ出かけてくるね。たぶん夕方には戻ってくると思うから。隣の部屋が静かでも心配しなくていいから」

 

チノ「えっ……」

 

ココア「明日は日曜日だし、帰ってきたらたくさん遊ぼうね!いってきます!」

 

ガチャッ バタン

 

チノ「……………………」

 

シーン

 

チノ「……………………」

 

チノ「……これは、まさか」ガクガク

 

チノ「……リゼさんに連絡しないと!」ピッ

 

――――――

――――

――

 

 

チノ「――ということです」

 

リゼ(なんかデジャブが……)

 

リゼ「なるほど……つまり、構ってもらえず置き去りにされたから理由を知りたいわけか」

 

リゼ「チノも可愛いところあるじゃないか」ハハハ

 

チノ「……別にそういうわけではありません」

 

リゼ「えっ?」

 

チノ「ココアさんが行き場所も告げずに行ってしまったので、心配になっただけです」

 

リゼ「いや……だから気になるんだろ?」

 

チノ「違います、ココアさんがどこに行くつもりなのか確認したいだけです」

 

リゼ「それはつまりヤキモチなんじゃ……」

 

チノ「ヤキモチなんかじゃありません!」ダン!

 

リゼ「うわっ!?」

 

チノ「わたし、ココアさんのことなんてどうだっていいです!」

 

リゼ「そ、そうか、すまない」

 

チノ「ココアさんがどこに行ったのか、もしかして誰かと会っているのではなんて心配してません!」

 

リゼ(本音がだだ漏れだけど黙っておこう)

 

リゼ「おっ、ココアがどこかに入っていったぞ」

 

チノ「あそこは……喫茶店ですね」

 

チノ「はっ……まさか!」バッ

 

リゼ「望遠鏡!?」

 

チノ「……………………」

 

カラン コトッ……

 

リゼ「おいチノ、どうしたんだ!?」

 

チノ「………………」

 

リゼ「……?」スッ

 

 

リゼ(あれは……ココアのクラスメイトの子か?)

 

リゼ(なにか二人で楽しそうに話してるな)

 

リゼ「今日はあの子と二人で遊ぶ予定なのかな――んっ?」

 

チノ「………………」ウツムキ

 

リゼ「どうしたんだチノ……?」

 

チノ「……許せません」

 

チノ「ココアさんをたぶらかすなんて……リゼさん、SVDありますか?」

 

リゼ「持ってきたからあるけど……どうするつもりだ?」スッ

 

チノ「あの女の額に風穴開けてやります」ジャキ

 

リゼ「よせ!落ち着けチノ!」

 

チノ「うにゅぅ~ココアさんを取らないでください!取っちゃイヤです!」ジタバタ

 

リゼ「大丈夫だ!あの様子だとデートなんかじゃない」

 

チノ「……ほんとですか?」

 

リゼ「ああ、ただの友達だろう。喫茶店でおしゃべりしてるだけだし、すぐに戻ってくるさ」

 

チノ「……そうですね……わかりました」

 

リゼ「ほら、ラビットハウスに戻ろう」

 

チノ「はい……――!リゼさん、ココアさんがでてきました」

 

リゼ「ほんとだ……ずいぶん早いな」

 

チノ「今度はどこに行くつもりなんでしょう」

 

リゼ「……追うのか?」

 

チノ「もちろんです」

 

リゼ「……はぁ」

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

チノ「今度は甘兎庵に入りましたね」

 

リゼ「クラスメイトの次は千夜か、忙しいな」

 

チノ「リゼさん、盗聴器かなにかありませんか?もしくはコンクリートマイクとか」

 

リゼ「チノ、お前はわたしを何だと思ってるんだ……」

 

チノ「はっ!そうです、これを使いましょう」パサッ

 

リゼ「ティッピー!?帽子の中に入ってたのか!?」

 

チノ「おじいちゃん、よろしくお願いします」ボソッ

 

ティッピー「よしきた」ピョン

 

チノ「これでココアさんたちの話は筒抜けです」

 

リゼ「ティッピーってスパイまでできるのか?万能だな……」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

チノ「遅いですね……まさか捕まったんじゃあ……」

 

リゼ「ココアに捕まったらおしまいだな、今頃モフモフされて……」

 

チノ「!……帰って来ました」

 

リゼ「ティッピーよくやった!それでこそスパイだ」

 

チノ「ティッピー、どうでしたか?」

 

チノ「ふむふむ…………――!」

 

チノ「………………」

 

リゼ「チノ、なんて言ってるんだ?」

 

チノ「………帰ります」スタスタ

 

リゼ「お、おい!いきなりどうしたんだ!?」

 

チノ「帰ってココアさんの部屋でスマキになって寝ます」

 

リゼ「いや、そこはせめて自分の部屋で寝ろよ」

 

チノ「………」

 

チノ「」スタスタ

 

リゼ「わかった!どこで寝てもいいからせめて理由だけでも教えてくれよ」

 

チノ「……白々しいです」

 

リゼ「へっ?」

 

チノ「まさかリゼさんまで内通者だったなんて」

 

リゼ「なんのことだ?」キョトン

 

チノ「ごまかさないでください、ティッピーが全て聞いてきました」

 

チノ「ココアさんはいまからリゼさんのところへ行くそうです」

 

リゼ「わたしの家に?ココアが?」

 

チノ「まだシラを切るんですね。もういいです、リゼさんを信じたわたしがバカでした」

 

リゼ「ちょっと待て、ほんとに身に覚えがないんだ」アセアセ

 

リゼ「他に情報は無いのか?例えばどんな理由で行くとか……」

 

チノ「いえ、ティッピーが潜入した頃には既にほとんど話が終わっていたそうです」

 

チノ「しかしどんな理由であれ、リゼさんの家にココアさんが行くことは間違いないです」

 

チノ「わたしは帰りますので、どうぞ二人で心行くまで逢瀬を重ねてください、では……」トボトボ

 

リゼ「語弊のある言い方するな!そんなに疑うならチノも来てみればいいだろ」

 

チノ「……」ウルッ

 

リゼ「!」

 

チノ「ココアさん……ココアさん……」グスッ

 

チノ「早く帰ってきてください…………」ジワッ

 

リゼ(まずいな……さすがにチノも限界だ)

 

リゼ(まったく……ココアのやつ、一体何をしてるんだ?)

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

――リゼの部屋――

 

ココア「リゼちゃん大丈夫?なんだか疲れてるみたいだけど……」

 

リゼ「はぁ……はぁ……大丈夫だ、はは……」ゼェゼェ

 

リゼ(なんとかココアが来る前に間に合った……)

 

チノ「………………」タンス

 

リゼ「で、どうしたんだ急に?」

 

ココア「あのねリゼちゃん、わたしリゼちゃんにお願いしたいことがあるの」

 

リゼ「わたしに……?」

 

ココア「聞いて……くれる?」モジモジ

 

タンス ガタッゴトッ!

 

リゼ「!」

 

ココア「あれ、いまあのタンスから音しなかった?」

 

リゼ「いや気のせいだ、たぶん」

 

リゼ(頼むから地雷を踏むようなこと言わないでくれよ、ココア……)

 

リゼ「……とりあえず話してみろ」

 

ココア「うん、えっと……その……」

 

リゼ「……」ゴクリ

 

タンス ………………

 

ココア「――わたしに、ぬいぐるみの作り方を教えてください!」

 

リゼ「……え?」

 

リゼ「ぬいぐるみの……作り方?」

 

ココア「ほら、もうすこしでチノちゃんの誕生日だから、今年は去年よりももっと喜ぶものをプレゼントしたいと思って」

 

ココア「クラスメイトの友達に相談したら手作りが喜ばれるって教えてくれて、そのあと何が良いか千夜ちゃんに相談したらリゼちゃんが手作りのぬいぐるみを作れるって教えてくれて」

 

ココア「チノちゃんのお誕生日まであと2ヶ月……お願いリゼちゃん、お裁縫教えて!わたし、頑張って作るから!」

 

リゼ「ココア……」

 

リゼ(チノのために今日は右往左往していたのか……)

 

リゼ「……わかった、わたしでよければ教えてやる」

 

ココア「ほんと!」

 

リゼ「ただし、やるからにはビシバシ行くぞ!」

 

ココア「うん、ありがとうリゼちゃん!」

 

リゼ「よし、そうと決まれば明日から早速とりかかるぞ!」

 

ココア「いえっさー!」ビシッ

 

リゼ(ほっ……なんにせよ、チノの誤解が解けてよかった)

 

リゼ「……あ!」

 

リゼ「」チラッ

 

タンス ……………………

 

リゼ(……………………)

 

リゼ(……とりあえず、ココアを返して早く出してやるか)

 

 

――

――――

――――――

 

――深夜――

 

ココア「チノちゃん、今日は寂しい思いさせてごめんね」モフモフ

 

チノ「ココアさん、あんまりくっつかないでください//」

 

ココア「えへへ~チノちゃんモフモフ♪」ギュッ

 

チノ「…………//」ギュッ

 

チノ「……まったく」クスッ

 

チノ「ココアさんは、本当にしょうがないココアさんです♪//」ニヘラ

 

 

――リゼの部屋――

 

Prrrrrrrrrrrrrr――

 

リゼ「んっ……?」

 

リゼ(チノからメール……)ピッ

 

チノ『リゼさん、今日はありがとうございました。ラビットハウス三姉妹は永遠に不滅です』

 

リゼ「………………」

 

リゼ「……明日は、平和な一日になりそうだ」

 

リゼ「はぁ……疲れた……」

 

――おしまい♪

感想

  1. 匿名 より:

    久々のチノちゃん嫉妬シリーズ待ってました!
    読んでいてとても面白かったです。これからも頑張ってください♪

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      またアイデアが浮かび次第、更新させていただきます。
      今後もチノちゃん嫉妬シリーズをご支援のほどよろしくおねがいいたします。

  2. 匿名 より:

    このシリーズほんとすこ

  3. 匿名 より:

    久しぶりのSSですね!
    相変わらず嫉妬シリーズは可愛いですねw
    毎度チノの理不尽に付き合ってくれるリゼも良いですなw
    ココアがチノの気持ちにいつ気づくかが楽しみですっ
    いや気づかないでいてチノの暴走っぷりを楽しむのもありですね

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      申し訳ありません、なかなかこちら側に集中できる時間が取れず……;

      確かにこのシリーズは、ココチノというよりもメインは『チノリゼ』になっていますね。
      完結はまだ未定となっております。
      シリーズSSとはいえチノちゃん嫉妬シリーズはそれぞれ互換性が無いものですので、恐らくエンディングはネタ切れのときかと思います。
      とはいえ、このシリーズはまだまだ色んな可能性を秘めておりますので、今後もどうか末永くお付き合いください。
      いつもご愛読、ありがとうございます♪

  4. いあーご より:

    こんにちは。

    勘違いするチノかわいいですね!  巻き込まれるリゼもですがw

    あとリクエストお願いしてもいいでしょうか?

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      お応えできる範囲でしたら対応させていただきますので、どうぞ。

      • いあーご より:

        ありがとうございます。

        リクエストはラブライブで  エリチカと海未のぐるぐる回転対決でお願いいします

        結果は二人とも目回して引き分けって感じでお願いしますm(__)m

        • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

          わかりました。
          すべての要素を盛り込めるかどうかは保証いたしかねますが、なるたけリクエストの内容に沿ってプロットを立て次第、執筆に臨ませていただきます。

  5. 匿名 より:

    最高です!

  6. 名有り より:

    さらっとSVDを要求するチノちゃん…どこで知ったんだそんな名前…
    そして尾行を止めることなく協力する辺りティッピーはやはりおじいちゃんなのですね。(リゼちゃんも無理矢理協力させられてはいたけど)
    しかしぬいぐるみを作ってプレゼントしようと考えていたとは、やっぱりココアちゃんいい子だなあ…

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      チノ「SVDは、リゼさんの家でプレイしたバンダナおじさんのゲームで知りました」フンス

  7. カーボン より:

    べりーべりー面白い あと千夜は俺の嫁

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