ごちうさSS リゼ「なんだその言い方はっ!」 ココア「ひぅ……」ビクッ

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リゼ「♪♪~♪~♪」スマホ ポチポチ

 

リゼ「んっ……なんだこれは?ごちうさSS?」

 

リゼ「小説のようなものか、どれどれ……」

 

リゼ「……!黒ココア……?」

 

 

――30分後――

 

リゼ「」

 

リゼ「………………!」ワナワナ

 

リゼ「――――ココアの奴め!」

 

 

――翌日――

 

リゼ「……………………」

 

ガチャッ

 

ココア「あっ、リゼちゃん!おはよう♪」

 

リゼ「ココア…………チノは?」

 

ココア「チノちゃんは今日お休みだよ、夏風邪引いちゃったみたい」

 

ココア「チノちゃんの分をカバーするためにも二人で頑張ろうね」

 

リゼ「そうか……なら都合がいい」

 

ココア「?」

 

リゼ「ココア、少しお前に話があるんだが」

 

ココア「わたしに?いいよ、ココアお姉ちゃんに何でも話してみて!」フンス

 

リゼ(お客さんもいないな……よし)

 

リゼ「………………」スゥ

 

リゼ「なぁ、ココア……正直お前のこと見損なったよ」

 

ココア「へっ?」

 

リゼ「まさか理由も無しにチノやシャロ、みんなにあんなひどいことをするなんてな」

 

ココア「なんのこと?」キョトン

 

リゼ「……まだとぼけるのか、この期に及んで」

 

ココア「と、とぼけるって……ほんとに何のことかわからないもん」

 

リゼ「もういい何も言うな。大丈夫だ、私も協力してやる……今からでも遅くない、さぁ、みんなに謝りに行こう」

 

ココア「待ってリゼちゃん!わたし本当に心当たりが――――」

 

リゼ「」イラッ

 

リゼ「っ……いい加減にしろ!」ダン!

 

ココア「っ!?」ビクッ

 

リゼ「はぁ……はぁ……!」

 

ココア「リゼちゃん…………?」ブルブル

 

リゼ「甘い言葉をかけていれば……お前はいつからそんな嘘つきになったんだ!」

 

ココア「で、でも」

 

リゼ「言い訳するな!」

 

ココア「ひゃうっ…………」

 

リゼ「いい加減にしないと私もキレるぞ……!」イライラ

 

リゼ「お前がチノに腹パンしたりシャロのことをいじめたり、証拠は挙がってるんだ!」

 

ココア「そんなことしないよ!リゼちゃんお願い、信じて――!」

 

リゼ「」パシン!

 

ココア「いたっ!……えっ」ウルウル

 

リゼ「そうはいかない……お前のその手は既に対策済みだ」

 

リゼ「そうやって千夜のことも騙してただろう……危うく出し抜かれるところだった」

 

ココア「リゼちゃん……ううっうえぇ……!」ポロポロ

 

リゼ「痛いか、だが私は謝らない。これは愛の鞭だと思え」

 

リゼ「ほら、まずはシャロに謝りに行くぞ」ガシッ

 

ココア「わたし……ほんとうに何も……」グスッ

 

リゼ「…………」ギリッ

 

リゼ「どうやらまずは黒ココアを叩き出すところから始めないといけないらしいな」

 

ココア「!……リゼちゃん?」ガクガク

 

リゼ「来い、お前が本性を現すまでたっぷり可愛がってやる」ズルズル

 

ココア「うぅ…………ぁぇ……」

 

 

――天々座家――

 

リゼ「おかしいな……ウソ発見器を使っても反応しないとは」

 

ココア「リゼちゃん……早くお店戻らないと、ラビットハウスが――」オドオド

 

リゼ「うるさい!そもそもお前が早く正直に言えば済む話なんだ!」

 

ココア「だから信じて……わたし、何もやってないよぉ……」グスッ

 

リゼ「っ……なら、これはなんだ!」

 

ココア「!」

 

リゼ「このSSというものにはお前のしでかしたことや本性が赤裸々に書かれている。覚えがないとは言わせないぞ」

 

ココア「なに…これ…………こんなの知らないよ!きっと誰かが嘘を書いて――」

 

リゼ「なんだその言い方はっ!」

 

ココア「ひぅ……」ビクッ

 

リゼ「……まぁいい、どうせ私の気持ちは治まりそうにない」

 

リゼ「お前が本当のことを白状するまで、ずっと尋問してやる」

 

ココア「そんな……うぅ…………どうしてこんなことに……」グスッ

 

ココア「チノちゃん助けて……」ポロポロ

 

 

 

――桐間家――

 

シャロ「千夜…………」グスッ

 

千夜「シャロちゃん、もう一度聞くわよ?私やみんなのことを疎ましく思ってるってほんと?」ニコッ

 

シャロ「だ、だから……そんなこと思うわけない――」

 

千夜「」ダン!

 

シャロ「ひっ!」ビクッ

 

千夜「どうかしら……小さい頃の素直なシャロちゃんなら信用できたけど……」

 

千夜「いまの生意気なシャロちゃんの言葉は信用できないわね」

 

シャロ「そんな……わたしは千夜に嘘ついたことなんて――!」

 

千夜「」カミノケ ガシッ

 

シャロ「あぅ゙!」

 

千夜「そんなことないでしょ……ちゃんと証拠は挙がってるのよ、ほら」

 

シャロ「!」

 

千夜「このSSっていうページに全て書かれているわ。シャロちゃんはいつから私に嘘つく様な悪い子になっちゃったのかしら」

 

シャロ「こんなのでたらめよ!千夜お願い、信じて!」

 

千夜「」イラッ

 

パシン!

 

シャロ「いたっ!…………千夜」ウルウル

 

千夜「まだシラを切るのね……わたしの知ってるシャロちゃんはそんな子じゃないわ」

 

千夜「どうやら化けの皮が剥がれるまでお仕置きしないといけないみたいね」フフフ

 

シャロ「千夜……ごめんなさい、許してください……」ポロポロ

 

千夜「やっと白状したわね」ニコッ

 

千夜「チノちゃんにひどいこと思ってたこと、ちゃんと謝る?」

 

シャロ「………………でも」

 

千夜「」パシン!

 

シャロ「ひぅ゙!」

 

シャロ「……はい」ヒリヒリ

 

千夜「シャロちゃんいい子ね、今チノちゃんを呼ぶからね」ナデナデ

 

シャロ「」グスッ

 

 

Prrrrrrrrrrrr――――

 

チノ「こほっけほっ……はい」

 

千夜「チノちゃんもしもし、千夜よ」

 

チノ「千夜さん、どうかしたんですか?」

 

千夜「実はシャロちゃんがチノちゃんに謝りたいことがあるそうなの」

 

チノ「シャロさんが?私に?」

 

千夜「ええ、実は――――」

 

カクカクシカジカ

 

チノ「」

 

千夜「ひどいと思うかもしれないけど、シャロちゃんのこと許してあげて……ごめんなさいね」

 

チノ「その…………とても言いづらいんですが……」

 

チノ「……千夜さん?」

 

千夜「まさか、絶交とか――」ブルブル

 

チノ「SSというのはですね――」

 

カクカクシカジカ

 

千夜「」

 

チノ「ですからその……早くシャロさんに謝った方がいいかと――」

 

千夜「」スッ ボトン

 

チノ「千夜さんもしもし?大丈夫ですか?千夜さん?」

 

ツーツー

 

 

 

ココア「はぁ…………はぁ……」ジワッ

 

リゼ「ココア、そろそろ白状する気になったか?」

 

ココア「…………はぃ」

 

ココア「わたしが……悪い子でした…………」グスッ

 

リゼ「おおっ、やっと分かってくれたか!」

 

リゼ「わたしの思いが通じたんだな――んっ?」

 

Prrrrrrrrrrr――

 

リゼ「チノからだ、まさかここまで心が通じ合っているとはな」

 

リゼ「まずは私が仲裁してやる、その後はちゃんと自分で謝るんだぞ?」

 

ココア「……………………」

 

リゼ「ココアっ!」ダン!

 

ココア「……はぃ」ブルブル

 

リゼ「まったく……あっ、もしもし、チノか」

 

リゼ「悪いな、今ココアをお仕置きしてて――」

 

リゼ「SS?ああ、そうだが…………――えっ?」

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「」スッ ボトン

 

ツーツー

 

 

――後日――

 

リゼ「こ、ココア……これ」スッ

 

ココア「わぁ、チョコレートだ!」

 

リゼ「この前のお詫びだ……ほんとに済まなかった」

 

ココア「そんなの気にしなくていいのに、勘違いは誰にでもあるよ」

 

リゼ「!……ココア」グスッ

 

ココア「ただ、これからはもっと私のこと信じて欲しいな。わたし、リゼちゃんやみんなのこと大好きだよ♪」

 

リゼ「っく……ああっ、わたしもだ」ゴシゴシ

 

ココア「こんなことがあったから、これから私たちもっともっと仲良くなれそうだね」

 

ココア「リゼちゃん、これからもずっと友達だよ」ニコッ

 

リゼ「ああ……白ココアが目の前に……!」

 

ココア「?ミルクココアは茶色だよ~?」

 

 

千夜「シャロちゃん、この前はごめんね……」

 

シャロ「これで17度目よ、もう気にしてないってば」

 

シャロ「昔から千夜はすぐ早とちりしちゃうんだから……」

 

千夜「返す言葉もないわ……お詫びにメロンパンたくさん買ってきたから夜にでも食べて?」

 

シャロ「どわっ!?こんなに食べられないわよ!」

 

千夜「じゃあ明日にでも……ごめんねシャロちゃん」

 

ガシッ

 

千夜「!」

 

シャロ「……腐っちゃうともったいないから、今日の夜一緒に食べて」

 

千夜「シャロちゃん……」

 

シャロ「そ、それでこの件はおしまい!」

 

千夜「……シャロちゃん!」ダキッ

 

シャロ「ひゃあっ!」

 

千夜「わたし、素直じゃないシャロちゃんも大好きよ。大きくなっても優しいのは変わらないもの」

 

シャロ「っ…………//」

 

千夜「からかったら可愛いのも変わらないわ」

 

シャロ「あんたやっぱり確信犯でしょ!」

 

――おしまい♪

感想

  1. 匿名 より:

    こんな感じのSSどっかで見た気がするが
    なかなか良かった!

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      はい、ご察しの通り元ネタはあれです。
      アレンジ故にご了承いただけますと幸いです。

  2. あやねるLOVE! より:

    更新お疲れ様です!
    …なんすか…今回は…
    上コメに元ネタあるとかなんとか書かれてますけどこういうのってメタいっていうんですよね?
    こういうSSも全然悪く無いですね
    て言うか途中の千夜ちゃんとリゼちゃん怖くないすか?ココアとシャロちゃんかわいそう…
    良く見たら上コメ送信から一年経ってますね…
    なかなか面白かったです!

    • 砂水クジラ 砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      本SSはオマージュSSに初挑戦したもので、今となっては描いた頃が懐かしく感じます。
      嗜虐心の刺激を好まれる紳史さんたちにはかなり好評だった記憶があります。

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