ラブライブ ＳＳ 絵里「希と二人でにこをいじめておとなしくさせてみた」

――――部室――――

ｶﾞﾁｬ

にこ「あら、あんた達今日は早いわね」

絵里「………………」ｶｷｶｷ

希「………………」ﾀﾛｯﾄ

にこ「……？」

にこ「ちょっと絵里、ねぇ」

絵里「……………………」ｶｷｶｷ

にこ「………………」

にこ「希、ねぇ」

希「……………………」ﾀﾛｯﾄ

にこ「……に、にっこにっこにー！」

絵里「」ﾀﾞﾝ!

にこ「！」ﾋﾞｸｯ

絵里「にこ……来てたのね」

絵里「今忙しいの、静かにしてて」

にこ「わ、わかったわよ……」

にこ「……………………」

にこ「……ねぇ希」

希「………………」ｼｬｯｼｬｯ

にこ「のーぞーみ」ﾂﾝﾂﾝ

希「」ﾀﾞﾝ!

にこ「ひっ！」

希「にこっち……遅かったね」

希「今占い中やから横でおとなしくしててね」

にこ「う、うん…………」

にこ「…………」ｼｭﾝ

のぞえり（可愛い…………）

――――部活後――――

穂乃果「お疲れ様ー！」

海未「それでは失礼します」ﾊﾞﾀﾝ

凛「また明日にゃ！」ﾊﾞﾀﾝ

絵里「お疲れ様」

希「ふぅ……それにしても」

絵里「ええ、落ち込んだにこの表情、最高ね//」

ｶﾞﾁｬ

にこ「………………」

にこ「ふ、二人でなんの話し？」

絵里「」ｷﾞﾛｯ

希「にこっちには関係のないことかなぁ」

にこ「でも、今にこって――」

絵里「」ﾄﾞｶﾝ!

にこ「！？」ﾋﾞｸｯ

絵里「ごめんなさい、にこの近くに虫がいたような気がして」

希「そろそろ秋やもんねぇ」

にこ「………………」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

絵里「にこ、早く帰りましょ」ﾆｺｯ

にこ「…………うん」ｳﾂﾑｷ

―――帰り道―――

にこ「…………………………」

にこ「ね、ねぇ……希、絵里……？」

にこ「今日、なにか怒ってる……？」

希「……………………」

絵里「いいえ、ただ少しにこがうざいと思っただけよ」

にこ「えっ…………」

希「これからはにっこにっこにーも控えてな」

にこ「そ、そんな言い方……！」

のぞえり「はっ？」

にこ「」ﾋﾞｸｯ

絵里「なら友達やめるわよ？」

にこ「……………………！」

希「またひとりぼっちでもいいん？」

にこ「………………」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

にこ「……ごめんなさい…………」ｸﾞｽｯ

絵里「わかればいいのよ」

にこ「………………」ｼﾞﾜｯ

のぞえり「//」ｿﾞｸｿﾞｸ

―――部室―――

海未「今日は赤点対策の勉強を実施します」

海未「対象は穂乃果、凛、にこの三人です」

海未「学年ごとに勉強を見てあげてください」

にこ「……そ、その…………」

のぞえり「」ﾊｧ

にこ「うぅ……ごめん……」

絵里「ごめん？」

にこ「ごめん…なさい……」

希「分からない所は教えるからね」

にこ「うん…………」

にこ「……………………」

にこ（……足が痛い……誰か踏んでる……）

にこ「」ﾁﾗｯ

にこ（……希の足…………）

絵里「にこ、集中しなさい」

にこ「あっ、うん…………」

希「」ｷﾞｭｯ

にこ「いつっ…………」

希「にこっち、そこ間違えてるよ」

にこ「うん…………」ｸﾞｽｯ

希「」ﾆｺｯ

―――帰り道―――

希「にこっち、お疲れ様」

にこ「うん……希、絵里、ありがとう」

にこ（足痛い…………）

絵里「来週のテスト、８０点以上を取ってね」

にこ「えっ…………」

にこ「で、でも……にこ、６０点以上は取ったことが――」

希「」ﾋﾞｭｯ

にこ「！」ﾋﾞｸｯ

希「ごめんね、カードが飛んでいった」

絵里「にこ、頑張ってね」ﾆｺｯ

にこ「……………………」ｸﾞｽｯ

―――お昼休み　部室―――

にこ「………………」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

ｶﾞﾁｬ

にこ「」ﾋﾞｸｯ

真姫「にこちゃん、やっぱりここにいたんだ」

にこ「真姫ちゃん…………」

真姫「相変わらず一人なの？全くしょうがないわね」

にこ「……ごめんなさい…………」

真姫「えっ……にこちゃん…………？」

真姫（おかしいわ……いつもなら言い返してくるのに……）

真姫「隣、いいかしら？」

にこ「うん…………」

真姫「」ｽｯ

真姫「……………………」ｼﾞｰ

にこ「ま、真姫ちゃん、どうしたの？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

真姫「……にこちゃん、なにかあった？」

にこ「えっ？」

真姫「なんだか近頃元気がないような気がして……部活中でも静かだし」

真姫「その……にっこにっこにーも全然聞かなくなったし」

にこ「……………………」

真姫「仕方ないから、この真姫ちゃんが特別に相談に乗ってあげるわよ？」

にこ「…………」ｼﾞﾜｯ

にこ「真姫ちゃん……真姫ちゃん……ひっく……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

真姫「ｳﾞｴｪｪ！？」

真姫「にこちゃん、どうしたの！？」

にこ「だって……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

真姫「とりあえず泣き止んで、ゆっくりでいいから話してみなさい」

にこ「うん…………」ｸﾞｽｯ

ｶｸｶｸ　ｼｶｼﾞｶ

真姫「」

真姫「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞ

にこ「真姫ちゃん……？」

真姫「ふふふ、大丈夫よにこちゃん」

真姫「後は私に任せなさい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「？」

――――部室――――

真姫「」ｶﾞﾐｶﾞﾐｶﾞﾐｶﾞﾐ

海未「珍しい光景ですね……」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん……？」

ことり「どうして絵里ちゃんと希ちゃん、怒られてるの？」

穂乃果「ううん、穂乃果も分からないけど……それにしても……」

ことり「うん…………」

穂乃果「真姫ちゃんて本気で怒ると、海未ちゃんくらい怖いんだね……」

花陽「さっきのビンタ、すごかったよね……」

凛「これからは真姫ちゃんいじりも少し自重するにゃ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

真姫「で、なんでこんなことしたわけ？」

絵里「……最初は、ほんの思い付きだったんだけど」ﾋﾘﾋﾘ

希「反応があまりに可愛かったから、ついエスカレートして……」ﾋﾘﾋﾘ

真姫「」ﾊﾞﾝ!

のぞえり「ひっ！」

真姫「ばっかじゃないの！？」

海未「まぁ真姫、希も絵里も反省してるようですし」

真姫「反省なら猿だってできるわよ！ちゃんとにこちゃんに謝りなさい！」

希「……にこっち、ごめんなさい」

絵里「私たちが悪かったです……ごめんなさい」

にこ「…………希」

にこ「これからも、にっこにっこにー……してもいい？」

希「も、もちろん！一日一回それ聞かないとなんか寂しいし」

希「これからも、にこっちのトレードマークとして続けてほしいな」

にこ「……ありがとう」

にこ「……絵里」

にこ「これからも、友達でいてくれる？」

絵里「もちろんじゃない！μ’s３年生の絆は永遠よ！」

にこ「ふふ、ありがとう……」

にこ「もういいわ、嫌われてるわけじゃなかったのならそれで」

希「にこっち……！」

絵里「にこ……！」

にこ「この話しはこれでおしまい、はいにっこにっこにー！」

海未「ふふ、やはりにこは優しいですね」

にこ「さぁ、今日も気合入れていくわよ！」

希（ああ、やっぱりにこっちは――）

絵里（元気なのが一番ね……！）

にこ「……真姫ちゃん」

にこ「今回はその……色々と、ありがとう……//」

真姫「！！」

真姫「き、気にしなくていいわよ、別に//」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

真姫（これで解決ね…………でも……）

真姫（おとなしいにこちゃん、可愛かった……//）

完