――1日目――
宿題で迷っていたので解き方を教えてあげた。
チノ「ありがとうございますリゼさん、おかげで分かりました」
優等生な印象とは違い、どうやら勉強のほうはそこそこらしい。
――2日目――
棚上のポリ袋を必死に背伸びして取ろうとしていたので、代わりに取ってあげた。
チノ「あっ、すいません……」
自分で解決しようとするあたり、まだまだ気遣われているようだ。
――3日目――
各テーブルの砂糖をチェックしているチノの頭を撫でてみた。
チノ「リゼさん?どうしたんですか?」
不思議そうに上目遣いで見つめてきたが、何も言わずしばらく撫で続けた。
――4日目――
鏡の前で何かしていたので、こっそり近づいて声をかけてみた。
チノ「っ!?リゼさん……えっと、これは……!」アセアセ
大体察しが付くが、わざと首をかしげてみる。
チノ「っ……その……笑顔の…練習を……//」モジモジ
あまり笑わないのを気にしているらしい。可愛かったので頭を撫でた。
チノ「ココアさんにはくれぐれも内緒に……はうぅ……//」
――5日目――
珍しくカウンターでウトウトしていたチノの頭をゆっくり撫でてみた。
チノ「んっ……リゼさん……?」
寝ぼけ眼のチノにお客さんがいないのでしばらく休んでて良いと伝える。
チノ「そうですか……では……」ウトウト
しばらく撫でているとそのまま眠ってしまったので、お姫様抱っこで部屋に搬送した。
――6日目――
チノ「おはようございます。リゼさん、昨日はすいませんでした」オロオロ
出勤するや、申し訳なさそうに謝ってくるチノの頭を優しく撫でてみた。
チノ「リゼさん……」
安堵したのか、表情が緩んでいく。
チノ「……リゼさんの手、あったかいです」
気持ちよさそうに目を閉じている。少しは心を許してくれただろうか。
――7日目――
チノの制服が汚れていたのでタオルで拭いてあげた。
チノ「いつもありがとうございます……♪」
心なしか少しだけ微笑んでくれたような気がした。
――8日目――
珍しく二人きりになったので、なんとなくチノの頭を撫でてみた。
チノ「最近のリゼさん、よくこうして頭を撫でてくださいますね……」
チノ「不思議な感じです……でも、嫌いじゃありません」
様子から察するに気に入ってくれたらしい。可愛いのでココアが起きてくるまで撫で続けた。
――9日目――
チノ「っ!?」
躓いて転びそうになっていたチノを咄嗟に抱き止めた。
チノ「リゼさん……ありがとうございます」
間に合ったようだ。お互いにホッと胸をなで下ろす。
チノ「最近は、ずっとリゼさんに助けられてばかりですね」クスッ
――10日目――
学校の帰り道、偶然チノと出会ったのでラビットハウスまで一緒に帰った。
チノ「この頃、以前よりもリゼさんを側に感じる気がします」
少しずつだが仲良くなれているようだ。嬉しかったので、それとなく手を繋いでみる。
一瞬驚いたようだが、おっかなびっくり小さな手で握り返してくる。
チノ「……少し恥ずかしい、ですね……//」
嫌がられたのかと思ったが、ラビットハウスに着くまでチノが手をほどいてくることはなかった。
――11日目――
チノ「リゼさんおはようございます、今日も一日頑張りましょう」
以前よりもよく話しかけてくれるようになった。たわいもない話にも顔をほころばせてくれる。
チノ「リゼさんのおかげで宿題がはかどります」
お客さんが来るまでいつも通り宿題を見てあげた。
――12日目――
チノ「あの……」
更衣室で着替えていると、チノが裾を引っ張ってきた。
チノ「リゼさんにその……お願いが……」
珍しくチノから頼みごとのようだ。
チノ「……撫でてもらっても、いいですか?」
もちろん承諾した。撫でやすいように差し向けられたチノの頭を髪にそってゆっくりと撫でていく。
チノ「んっ……気持ちいいです……」
力が抜けたように、身体をこちらに預けてくる。
チノ「リゼさんのナデナデ、好き……」
思わず抱きしめたい衝動に駆られたが、グッと我慢した。
――13日目――
早朝、一生懸命窓を拭いていたチノの肩にポンッと手を置いてみた。
チノ「あ……リゼさん♪」ニコッ
とうとう笑顔を向けてくれた。開店まで時間があったので、高い箇所を中心に窓ふきを手伝うことにした。
――14日目――
お客さんに明るくなったと褒められたようだ。嬉しそうにはにかむチノを厨房でこっそりと撫でる。
チノ「明るくなれたのはリゼさんのおかげです……リゼさんがいつも暖かい気持ちをくれるから……//」
デレデレチノが可愛いかったので、感情のままに抱きしめた。
チノ「リゼさん………//」
チノ「ふふっ……これでまた、変われるでしょうか……//」ニコッ
――15日目――
ココアと話しているとチノがじっと見つめてきたので、二人きりになった際に理由を聞いてみた。
チノ「なんでもないです……」プクー
ふくれていたので頬を指でつんつんしてみる。
チノ「ひゃっ………くすっ、しょうがないリゼさんですね……♪」
良く分からないが許してくれたらしい。
――16日目――
ココアが寝ていたので、代わりにチノといっしょに買い出しに行くことになった。
チノの方から自然と手を握ってきたので、何も言わず握り返す。
チノ「……えへへ//」
小さな手は、この前よりも強くしっかりと握られていた。
――17日目――
風邪を引いたチノを看病することにした。とはいってもラビットハウスの営業があるので、見舞いの品を置いて部屋を後にする。
チノ「リゼさん……あの……」
何か言いたげな様子だったので、チノ寝ているベッドの端に腰を下ろす。
チノ「寝るまでの間だけ……そばにいてもらっても、いいですか?」
断るはずがない。チノが寝息を立てて眠るまでお腹をゆっくりと撫で続けた。
――18日目――
どうやら昨日よりも楽になったようだ。安静に眠っていたので、チノの頭を撫でる。
「ん……リゼさん……んゅ………」Zzz
なにか、夢を見ているようだ。
――19日目――
十分チノとの距離が縮まったので、以前と同じように振舞ってみる。しかし――
チノ「リゼさん♪」タタタ
チノからの上目遣いの懇願はスルーできず、結局ナデナデした。
――20日目――
チノ「リゼさん、あの棚の上の袋取ってもらえますか?」
どうやら完全に心を許してくれたらしい。
チノ「ありがとうございます、ふふっ♪」ギュッ
少しデレデレ過ぎる気がするが。
――21日目――
チノ「リゼさん……//」
チノ「これからもずっと…ラビットハウスに……わたしと一緒にいてくださいね……//」
チノ「約束です♪」ギュッ
結果:距離が縮まりすぎると、チノはデレデレになる。
リゼチノ――おしまい♪
感想
忙しくて疲れ切った私の心の癒しです
ありがとう
こちらこそ、いつもご愛読まことにありがとうございます。
また時間がございましたらぜひお立ち寄りください、ご来訪を心よりお待ちしております。
リゼチノは新鮮ですね!
意外なキャラの組合せのお話はもっと見てみたいです^^
マイナーカップリングはアイデアがなかなか浮かび辛いので、閃きがありましたらまた。
以前に一度あるアイデアで千夜リゼを書いてみたかったのですが、需要を頂けるかどうか不安でなかなか執筆に進めませんでした。
千夜リゼいいと思いますよ!!
マラソン回やハロウィン準備回の千夜リゼは、イチャイチャしない
ちょっと大人というか、他と違った雰囲気があって気になってました!
もしお気が向きましたらご検討下さいませ♪
後々の心愛ちゃんが気付いて妬かれそうですね!
チノリゼもなかなか新鮮でいいものです!(*°∀°)=3
ココアちゃんはリゼちゃんとチノちゃん、二人のどちらに嫉妬しても絵になりそうですね。
チノちゃんの破壊力を思い知らされました…ああもうかわいいなあ
デレデレチノちゃんは可愛いですが、キャラ崩壊と紙一重でいつもハラハラしております。
チノとリゼの組み合わせは珍しいですねー。それと、いつも、楽しいSSをありがとうございます!毎日ごちうさのSSを見ることが、ぼくの楽しみです!これからも頑張ってください!
こちらこそ、いつもご愛読ありがとうございます♪
ご期待に添えられるよう、今後も精進して参りますのでどうぞよろしくお願いします。
デレデレのその先。ヤンデレチノちゃんもみたいものです。
リゼチノではなくココチノでしたら、以前ヤンデレチノちゃんを執筆したかと思います。
チノちゃん可愛すぎる!もう6日目から癒されました。チノの笑顔が頭に浮かんで、声も脳内再生されて、読みきったときには言葉にできない謎の達成感がしました!
最高でした!ありがとうございます!
リゼちゃんの一人称で語られるこの作品、公開当時もかなり好評を頂いたことが今でも記憶に残っております。
チノちゃんはみんなでいる時よりも、誰かと二人でいる時の方が魅力を引き出しやすいということを理解した作品でした。
執筆者ながら、わたしもこの作品のチノちゃんは可愛くて大好きです。