………………
……………………？
………………
……………………？
………………
………………
…………
……
千夜「………………」ｶｷｶｷ
千夜「…………」ｶｷｶｷ
千夜「……」ｶｷｶｷ
――――――――――――――――――――――
――学校 昼食――
千夜「………………」
ココア「千夜ちゃん？」
千夜「あっ……」
ココア「どうしたの？むこうになにかある？」
千夜「ううん、ちょっとぼーっとしちゃって」
ココア「病み上がりだから無理しないで。頭痛くない？大丈夫？」
千夜「平気よ。ありがとうココアちゃん」ﾆｺｯ
ココア「何かあったらすぐに言ってね？」
千夜「頼りにしてるわ――……！」
ココア「んー、このパインおいしい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
千夜「ここあちゃん、それ……！」ｽｯ
ここあ「ひゃっ！？」
千夜「あ…………」
ココア「千夜ちゃん？」
千夜「ううん……なんでもないわ。ごめんなさい」
ココア「額になにか付いてた？あ、もしかして蚊？」
千夜「ええ、でもわたしの見間違いだったみたい」
ココア「そっか♪」
千夜「………………」
――――――――――――――――――――
――PM5:23 スーパー――
千夜（にんじんと、鶏肉も……）ｽｯ
千夜「――！」
千夜「……ぅ…………」
千夜「ﾊｧ…………ﾊｧ…………」
千夜「ふぅ…………」
千夜（……早く、帰ろう）
千夜「……………………」
―――――――――――――――――――――――
――帰り道――
千夜「………………」
千夜「…………また……」ﾎﾞｿｯ
千夜「………………」
？？「――や」
千夜「………………」
シャロ「ちょっと千夜！」
千夜「！」ﾊｯ
シャロ「どこ行くのよ？」
千夜「……あ」
シャロ「おかえりって言っても聞こえてないし、甘兎庵を通り過ぎようとするし」
千夜「ごめんなさい、ボーっとしてたわ。ただいまシャロちゃん」
シャロ「……千夜、退院してからずっと変じゃない？」
千夜「え？」
シャロ「よくうわのそらになってるし、それに……時々すごく辛そうな顔してるし」
千夜「………………」
シャロ「やっぱり後遺症？頭、まだ痛い？」
千夜「痛くないわ、大丈夫」
千夜「ありがとうシャロちゃん、きっと退院したばかりだから本調子じゃないだけだと思うから」
シャロ「そう……なにかあったらすぐに言いなさいよ？」
千夜「ええ」
―――――――――――――――――――――――――――
――お風呂場――
千夜「………………」ｻﾞｰ
シャロ「♪～♪♪」
千夜（シャンプー……）
千夜「――！？」
千夜「きゃっ……！」
シャロ「千夜！どうしたの！？」
千夜「…………」
シャロ「ゴキブリ？」
千夜「……なんて、冗談よ。びっくりした？」ﾆｺｯ
シャロ「へ……？」
千夜「シャロちゃんがご機嫌そうだったからつい」
シャロ「もう！本気で焦ったじゃない！」
千夜「ふふっ」
シャロ「ったく、昔からこれだから千夜は……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
千夜（………………）
―――――――――――――――――――――――
………………
…………
……
千夜「………………」ｶｷｶｷ
千夜「…………」ｶｷｶｷ
千夜「……」ｶｷｶｷ
―――――――――――――――――――――――
――ラビットハウス――
チノ「やっぱりリゼさんみたいにうまく描けない……」ﾑﾑﾑ
ココア「チノちゃんの絵、わたしは好きだよ！」
リゼ「そうだな、これはこれでなかなかの才能だと思うぞ」
チノ「全然褒められている気がしません」
ココア「ならわたしが教えてあげる！」
チノ「ココアさんが？」
ココア「さぁ、お姉ちゃんの真似をして。まずはこうやって目を描くんだよ」
チノ「ティッピーはそんなに大きな目じゃないです」
リゼ「シャロはどうだ？描けたか？」
シャロ「はい、一応」
リゼ「おお、上手いじゃないか」
シャロ「いえ、リゼ先輩には及びません」ｱｾｱｾ
ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
千夜「………………」
シャロ「千夜は？」
千夜「え……えっと、途中までは順調に描けてたんだけど」
シャロ「なにこれ……翼？」
ココア「ティッピーが進化してる！」
リゼ「この翼、すごくリアルだな」
チノ「千夜さん、絵上手です」ｺﾞｸﾘ
シャロ「蛇足でこんなに丁寧に描かなくていいのに、また千夜の悪い癖ね」
千夜「かっこいいと思ってつい」
ココア「千夜ちゃん、わたしにも描き方教えて！」ｷﾗｷﾗ
チノ「わたしもです、翼の生えたティッピーを……！」
千夜「ごめんなさい、もう見えないわ……」
チノ「？」
リゼ「なにか見えてたのか？」
千夜「あ……う、ううん……！」
ココア「もしかしてティッピーに本物の翼が！？」
ティッピー「ふんっ」
千夜「………………」
シャロ（千夜……？）
リゼ「…………？」
――――――――――――――――――――――――
――PM6:31 甘兎庵前――
千夜「…………」ｻｯｻｯ
千夜（……掃けないわ）
千夜（……違う？）
千夜「これは……ゴミね」ｻｯｻｯ
千夜「………………」ｻｯｻｯ
千夜「これも違う……」ﾎﾞｿｯ
千夜「………………」ｻｯｻｯ
千夜（こんなものかしら）
千夜「………………」
千夜（全然、綺麗になってない……）
お婆「千夜、いつまで掃き掃除してるんだい」ｶﾞﾗｯ
千夜「あっ、おばあちゃん」
お婆「ここまで丁寧にしなくてもいいんだよ。閉店前なんだから」
千夜「綺麗になってる？そう、良かった」
お婆「早く入りな」
千夜「うん」
……………………
………………
…………
……
千夜「………………」ｶｷｶｷ
千夜「…………」ｶｷｶｷ
千夜「……」ｶｷｶｷ
―――――――――――――――――――――――――
――AM4:35――
千夜「！！」ﾊﾞｯ
千夜「……夢」
千夜（悪夢じゃないけど……変な夢……）
千夜（どうして、こんなに鮮明に……）
千夜「…………」ﾁﾗｯ
千夜（まだ、４時半……）
千夜（早く、寝ないと……）ﾊﾞｻｯ
――――――――――――――――――――――――
――AM5:35 公園――
千夜「……………………」
千夜（静かね……）
千夜「……景色、綺麗」ﾎﾞｿｯ
千夜「………………」
千夜「あ……終わっちゃった……」
千夜「………………」
千夜「もっと見ておけばよかったわ……」
千夜「……今日は、赤色」
千夜「………………」
千夜「…………」
千夜「……」
千夜「」ｸﾞｽｯ
千夜「………………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
千夜「助けて……誰か……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
？？「――千夜？」
千夜「！？」
リゼ「おはよう、なにしてるんだ――……！？」
千夜「リゼちゃん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
リゼ「どうしたんだ！？」
千夜「ひっく……ぐすっ……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
リゼ「泣いて……！なにかあったのか！？」
千夜「りぜちゃん……ううっうぇええぇっ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
リゼ「千夜……！――っ……！」ｷﾞｭｯ
千夜「助けて……！リゼちゃん、たすけて……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
リゼ「落ち着け……！大丈夫だから……」
千夜「たすけて……たすけて……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
リゼ「…………っ」ｷﾞｭｯ
……………………
………………
…………
……
感想