ネプテューヌSS ノワール「ネプテューヌが遊びに来ない……」

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イメージとしてはmk2、U、アニメ版、漫画版のはろーにゅーわーるどの世界観が反映されております。

 

――ラスティション――

 

ノワ「………………」モクモク

 

ネプ「ねぇねぇノワール?」

 

ノワ「………………」モクモク

 

ネプ「冷蔵庫のプリン食べてもいい?」

 

ノワ「…………」

 

ネプ「たくさんあるからいいでしょ?いいよねっ?」

 

ノワ「…………っ」

 

ネプ「せめて2つだけでもいいからさぁ」

 

ノワ「ああもう!」ダン!

 

ネプ「ねぷっ!?」

 

ノワ「さっきからうるさいわね!プリンくらい勝手に食べればいいでしょ!」

 

ネプ「だってー勝手に食べたらノワールが怒るかなって」

 

ノワ「もう慣れたわよ!悲しいけど!それより人の冷蔵庫を勝手に開けないでよ!」

 

ネプ「お願い、3つだけでいいから」

 

ノワ「全部じゃない!さっきより増えてるんだけど!?」

 

ネプ「まぁまぁノワールもこっち来て一服しなよ、プリンも一口くらいならあげるからさぁ」

 

ノワ「なんで上から目線なのよ!それ元々わたしのだし!」

 

ネプ「いっただっきまーす」パクッ

 

ノワ「はぁ……はぁ……」ゼェゼェ

 

ネプ「ん~おいしいなぁ」パクパク

 

ノワ「……大体なんでいるのよ、今日は忙しいから来ないでって言ってあったわよね?」

 

ネプ「いや~ぼっち特有のフリかと思って」

 

ノワ「誰がぼっちよ!」

 

ネプ「まぁいいじゃん~これ食べ終わったらわたしも手伝ってあげるからさぁ」

 

ノワ「自分の仕事もろくにできないあなたに手伝ってもらうことなんて無いわ」

 

ネプ「もう~ノワールは相変わらずツンデレなんだから」

 

ノワ「っ…とにかく!明日から最低でも3日間は来ないでよ!来たら叩き出すからね!」

 

ネプ「任せてよ!」キリッ

 

ノワ「フリじゃないわよ!」

 

 

――翌日――

 

ノワ(昨日あれだけきつく言っておいたし、さすがに今日は来ないわよね)

 

ノワ「さて、溜まってた仕事を片付けましょ」

 

ノワ「♪~♪♪」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

ノワ「……………………」

 

ノワ(思っていた以上に早く片付いたわ)

 

ノワ「やっぱりネプテューヌがいないと効率が良いわね」

 

ノワ「…………」チラッ

 

ノワ(まだお昼前か……クエストにでも行きましょう)

 

 

ノワ「てりゃ!」ザシュ

 

ヌラァ……

 

ノワ「クエスト完了、っと」

 

ノワ「……はぁ」

 

ノワ(全然手ごたえ無いわね……暇だわ)

 

ノワ(……いつもなら)

 

 

ネプ『ノワール、クエスト行くの?わたしもいくー!』

 

ノワ『はぁ?なんでラスティションのクエストにあなたが』

 

ネプ『固いことは言いっこ無しだよ!さぁ、危険種だろうとなんだろうとねっぷねぷにしてやんよ』

 

ノワ『ゾウベーダーの大群なんだけど……』

 

ネプ『しょぼっ!』

 

 

ノワ『ふふん、わたしにかかればこんなものね』

 

ネプ『さーてと、かえろっか。ラスティションに!』

 

ノワ『あなたは自分の国に帰りなさいよ!』

 

ネプ『ええっ~まだお茶もお菓子もプリンもお昼ご飯も出してもらってないよ?』

 

ノワ『図々しすぎるわよ!お昼ごはんまでたかる気!?』

 

ネプ『わたしハンバーグがいいな!デザートにプリン付きで!』

 

ノワ『……しょうがないわね、明日までには帰りなさいよ』プイッ

 

ネプ『お泊りしていっていいの!?さすがノワール!そうと決まれば今日は徹夜でゲームだね』フンス

 

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

ノワ「……はっ!」

 

ノワ(な、なんでこんな気持ちになってるのよ!クエストが早く終わってむしろ良かったじゃない!)

 

ノワ「帰ってから無理に遊びに付き合わされることもないし、一人でコスプレしまくれるし、最高じゃない!」

 

ノワ「そう、一人でコスプレ!あはは……」

 

ノワ「はは……は…………」

 

ノワ「…………帰ろ」トボトボ

 

 

――――――――――――――――――――――

 

――翌日――

 

ノワ(時間ってこんなに過ぎるの遅かったっけ……)

 

ノワ(……もう仕事が無いわ)

 

――翌々日――

 

ノワ(今日だけよ、今日さえ乗り越えれば……!)

 

――三日後――

 

ノワ「…………」ソワソワ

 

ノワ「」チラッ

 

ノワ(もう12時前……いつもならそろそろ来るはず――――)

 

トントン

 

ノワ「!」

 

ユニ「お姉ちゃん、あのね――」ガチャッ

 

ノワ「また来たのね、でも今日は仕事も片付いてるし――って、ユニ……」

 

ユニ「どうしたのお姉ちゃん?ドアの前なんかに立って……」

 

ノワ「いえ……なんでもないわ。どうしたの?」

 

ユニ「う、うん、ネプギアに誘われたから今日もプラネテューヌに行って来るね」

 

ノワ「わかったわ、遅くなるなら連絡するのよ」

 

ユニ「はーい、行って来ます」

 

ガチャッ バタン

 

ノワ「…………付いていけばよかったかしら」

 

ノワ(ネプテューヌ……今日も来ないの?)

 

 

――――――――――――――――――

 

――リーンボックス――

 

ベール「ここ最近は来ていませんわね」

 

ノワ「そう……」

 

ベール「てっきりあなたのところに通いつめてると思っていましたけど」

 

ノワ「それが三日前から音沙汰なしなのよ。ほんとあの子は……」

 

ベール「そうですわね、こんなにノワールが寂しがっていますのに」

 

ノワ「さ、寂しがってなんか無いわ!ただ、ちょっとネプテューヌらしくないから心配なだけで……」

 

ベール「それならプラネテューヌに通信を送ってみては?」

 

ノワ「べ……別にそこまで心配なわけじゃ……」モジモジ

 

ベール「わざわざ他国のリーンボックスまで足を運んでおきながら?」

 

ノワ「うっ……そ、それは……」

 

ベール「……………………」

 

ベール「ブランなら何か知っているのでは?ロムちゃんとラムちゃんはネプギアちゃんとお友達ですし」

 

ノワ「なるほど……一理あるわね。ありがとうベール、参考になったわ」

 

ガチャッ

 

ベール「……ブラン、後はあなたの判断にお任せしますわ」

 

 

――ルウィー――

 

ブラン「ネプテューヌ?そういえば最近見ないわね」

 

ノワ「そう……」

 

ブラン「……まぁ、イストワールにでも捕まってるんじゃない」

 

ノワ「ねぇブラン、ロムちゃんとラムちゃんから何か聞いてない?」

 

ブラン「……何も聞いてないわ」

 

ノワ「やっぱりそうよね……ユニも知らないみたいだし」

 

ブラン「……………………」

 

ノワ「ベールがブランに聞いたらわかるかもしれないってアドバイスしてくれたんだけど」

 

ブラン「ベールが……?」

 

ノワ「ええ、でも何も知らないのよね…………ネプテューヌ……」シュン

 

ブラン「……………………」

 

ブラン(……ベール、わたしも賛成よ)

 

ブラン「ノワール……ごめんなさい、嘘をついてたわ」

 

ノワ「えっ?」

 

ブラン「ネプテューヌのこと、知ってるわ」

 

ノワ「ほんと!?」

 

ブラン「ええ……落ち着いて聞いて、実は――」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

――プラネテューヌ――

 

ネプ「はぁ……はぁ…………」

 

コンパ「ねぷねぷ、もう少しの辛抱ですよ」

 

アイエフ「ロム様ラム様より報告。イストワール様、バーチャフォレスト付近の情報はガセだったようです」

 

コンパ「そ、そんな……!」

 

イス「くっ……こんな時にまでシェアの低さが足かせになるなんて……」

 

ネプギア「お姉ちゃん大丈夫?待っててね、今日こそは……」

 

バタン!

 

全「!」

 

ノワ「ネプテューヌ!!」

 

ネプ「この声……あっ、ノワール……」ニコッ

 

ノワ「ノワールじゃないわよ!このお馬鹿!今日こそは許さないんだから!」

 

アイエフ「ノワール様落ち着いてください!いまはダメです!」

 

コンパ「今叩いたらねぷねぷが死んじゃいます!」

 

ノワ「何でわたしに黙ってたのよ!ねぇどうして!?」

 

ネプ「……ごめん」

 

ノワ「ごめん、ですって……この……!」

 

ユニ「お姉ちゃんやめて!」

 

ネプギア「ノワールさん!」

 

ノワ「!……ユニ、ネプギア」

 

ユニ「……お姉ちゃん、こっちにきて」

 

ネプギア「全部、お話ししますから」

 

 

―――――――――――――――――――

 

ノワ「一人で接触禁止種に……!?」

 

ネプギア「採取クエストに出かけた際に偶然遭遇してしまったみたいです……」

 

ネプギア「戦闘の傷自体は対したこと無かったんですが、モンスターに毒を刺されてしまって……」

 

ネプギア「どうやらそのモンスター特有の猛毒らしく、解毒剤もガストさんの万能薬も効かず……」

 

ネプギア「コンパさんいわく、命に別状は無いみたいですが……最悪の場合、両手両足は完全に動かなくなってしまうと」

 

ノワ「……!」

 

ユニ「ネプテューヌさん、お姉ちゃんにだけはどうしても秘密にして欲しいって……」

 

ノワ「……どうして……わたしの力なんて必要ないって事!?」

 

ネプギア「……それは…………」

 

ユニ「お姉ちゃん……違うの」

 

ノワ「だったら何なのよ!わたしなんて友達ですらないから!?どうしてブランやベールにだけ……!」

 

ユニ「お姉ちゃん!」

 

ノワ「!」

 

ユニ「……これ」

 

ネプギア「!ユニちゃん、ダメだよ!」

 

ノワ「ラスティションのクエスト……?」

 

ユニ「ネプテューヌさんのポケットに入ってたの……」

 

ノワ「幻幼ダケの採取……これって」

 

ユニ「極稀にしか採取されない幻のキノコ……それさえあれば、どんな万病だって治すことができる……研究だって進めば、ラステションのシェアは数倍にも跳ね上がるかもしれない」

 

ノワ「あの子、まさかこれを見つけに……――!」

 

『ネプ「まぁいいじゃん~これ食べ終わったらわたしも手伝ってあげるからさぁ」』

 

ノワ(あの時……!)

 

ネプギア「……お姉ちゃんの毒を治すには、それが必要なんです」

 

ユニ「今、みんなでそれを探してるの。ブランさんやベールさんも、仕事が終わり次第自分の国のダンジョンを捜索してくれてる」

 

ノワ「あの子は……わたしのために……」

 

ユニ「お姉ちゃんが責任を感じるといけないから、だから絶対に言わないで欲しいって……」

 

ノワ「……………………」

 

ネプギア「ノワールさんのせいじゃないです。これはお姉ちゃんが勝手にやったことで――ノワールさん!?」

 

ノワ「っ……!」タッタッタ

 

 

アイエフ「ネプ子、足を触っているのわかる?」

 

ネプ「うん……まだ大丈夫だよ」

 

コンパ「ねぷねぷ……」グスッ

 

イス「!ノワールさん……」

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

ネプ「…ノワール……」

 

ノワ「………………」

 

ネプ「あはは……その顔、もしかして全部ばれちゃった?」

 

ネプ「……ごめん、ノワール」

 

ノワ「……バカ」

 

ネプ「主人公なのにわたしとしたことが油断しちゃった……これからはあんまり遊びに行けないけど、寂しいからって泣いちゃだめだよ?」

 

ノワ「……あなたらしくないわね……なにもうあきらめてるのよ」

 

ネプ「………………」

 

ノワ「いい!?このままじゃ終わらせないわ!絶対によ!あなたの分のプリンももう買ってあるんだからね!賞味期限が切れる前に絶対食べに来てもらうわよ!」

 

ノワ「ネプテューヌ……待ってなさい!」ダダッ!

 

アイエフ「ノワール様!」

 

コンパ「ねぷねぷ……どうして」

 

ネプ「いやぁ、ほらわたしってシリアス苦手だし、手足動かなくなったってプリンは食べられるしね」

 

ネプ「だからみんな、探してくれるのは嬉しいけど、見つから無くったってわたしは大丈夫だよ」

 

ネプ「とりあえず今は早く峠越えてプリンが食べたいな……うぅ、頭痛い……」

 

イス「ネプテューヌさん……」

 

 

――ラスティション――

 

ノワ(今さらわたし一人で闇雲に探し回ったってたぶん見つかりっこない……)

 

ノワ(……でも、やるしかないわ)

 

ノワ「……残り72時間、ぶっ続けで探してやろうじゃない」

 

??「……ノワール」

 

ノワ「!?」

 

ブラン「………………」

 

ノワ「ブラン……ベール……」

 

ベール「話はイストワールから聞きましたわ、勢いよく飛び出して行って一体どんな策があるかと思えば」

 

ノワ「……悪いけど今はゆっくり話している暇は無いわ」

 

ブラン「どこに行く気?」

 

ノワ「………………」

 

ブラン「手がかりすらない探し物が、努力と根性だけで見つかると思っているなら、それは大きな間違いよ」

 

ノワ「っ……でも!それ以外に方法はないのよ!」

 

ブラン「……方法ならあるわ、ひとつだけだけど」

 

ノワ「……!」

 

ベール「ええ、それもかなりのリスクが伴いますけどね」

 

ベール「ノワール……特にシェアが強いあなたには」

 

ノワ「!……あなたたち、まさか」

 

ブラベル「………………」

 

ノワ「……いいわ、やってやろうじゃない!」

 

ブラン「……そう言うと思って集めておいたわ」

 

ベール「さぁみなさま、共に手伝ってくださいませ」ガチャッ

 

 

――二日後 プラネテューヌ――

 

ノワ「はぁ……はぁ……」

 

トントン

 

イス「はい……――!?」

 

イス「ノワールさん!どうしたんですか、その傷は!?」

 

ノワ「さすがに50時間も探してるとね……イストワールも、もう寝ていいわよ」

 

イス「それは……!」

 

ノワ「ええ……やっと見つけたわ」

 

ノワ「あとは、わたしに任せて」

 

 

ノワ「……ネプテューヌ」

 

ネプ「……ノワール?」

 

ノワ「まだ生きてたのね、案外しぶといじゃない」

 

ネプ「死なないよ、両手両足動かなくなるだけだってば」

 

ノワ「……どう、まだ感触残ってる?」

 

ネプ「うーん、ノワールの手って冷たいからわかんないや」

 

ノワ「まだこの憎まれ口が健在みたいだし大丈夫ね」グググ

 

ネプ「いたたた!ギブギブ!」

 

ネプ「こっちは文字通り手足使えないのに、ノワールの卑怯者」

 

ノワ「ラスティションのクエストをこっそり持ち帰る卑怯者に言われたくないわ」

 

ネプ「だからそれは謝ってるじゃん。最近は誰もお見舞いに来てくれないし、アイちゃんもコンパもいなくなってイースンと二人で寂しかったんだから」

 

ノワ「……そりゃあね、今頃みんな憔悴しきってるわ」

 

ネプ「……?」

 

ノワ「そんなことよりほら、幻幼キノコよ」

 

ネプ「ねぷっ!?ノワール見つけたんだ!すごーい!」

 

ノワ「ふふん、わたしなら当然よ――と言いたいところだけど、今回はみんなのおかげね」

 

ノワ「待ってて、今食べやすい大きさに――」

 

ネプ「切っちゃダメ」

 

ノワ「えっ……」

 

ネプ「それ、ノワールが持って帰って」

 

ノワ「ネプテューヌ……なに言ってるの?」

 

ネプ「それさえあればゲイム業界で病に苦しんでいる人たちが救えるかもしれない」

 

ネプ「それに、ノワールんとこの国もシェアが強まるだろうし」

 

ノワ「……!あなた、最初からそのつもりで……だからあんならしくないことを……!」

 

ネプ「あはは……わたしってそういうの似合うキャラじゃないからさぁ」

 

ノワ「……なんで、笑ってるのよ」

 

ネプ「あっ、でもちょっとだけ私欲も混じってるよ?」

 

ネプ「ラスティションのシェアが上がればしばらくの間ノワールと遊び放題からね、落ち着いたらネプギアに連れて行ってもらうからさ」

 

ノワ「………………っ」

 

ネプ「わたしは大丈夫、仲間とプリンさえあれば手足なんて――」

 

ギュッ

 

ネプ「!……ノワール?」

 

ノワ「ばか……ネプテューヌのバカ!」

 

ノワ「みんながどんな想いでこのキノコを見つけ出したのか、まだ分からないの!?」

 

ノワ「わたしたちはただ、もう一度あなたと一緒に遊びたい……ゲームしたりお菓子を食べたり、笑いあったりしたいだけよ!」

 

ネプ「…………」

 

ノワ「シェアのことよりも世界の事よりも、もっと大切なものがあるでしょ!?」

 

ノワ「それをわたしに教えてくれたのは、あなただったんじゃないの……」ジワッ

 

ノワ「ネプテューヌ……またいつもみたいに、遊びにきてよ……」グスッ

 

ノワ「わたしたち、友達なんでしょ!?」ポロポロ

 

ネプ「………ノワール」

 

ノワ「もっと自分を大切にして……お願いだから……」

 

ネプ「…………ノワールはほんと、強情だなぁ」

 

ノワ「なによ……悪い?」

 

ネプ「ううん……そんなノワールだからこそ、こうやって女神同士でも友達になれたんだよ」

 

ネプ「そっか……うん、そうだよね」

 

ネプ「ごめん……幻幼ダケ、見つけてくれてありがとう」

 

ノワ「わかればいいのよ……待ってて、今切ってあげるから」

 

ノワ「ええと、はさみか包丁…………ないわね」

 

ネプ「ならノワールが小さくしてくれればいいんだよ」

 

ノワ「……それって」

 

ネプ「…………うん」

 

ノワ「……いいの?冗談で引き返すなら今よ?」

 

ネプ「ふふーん、どーんとこい」

 

ノワ「まったく……あなたの潔さは清々しいを通り越してバカね」パクッ

 

ノワ「……ほら、口開けなさい?」

 

ネプ「んっ…………」

 

ノワ「いくわよ……」

 

ノワ「………………//」プルプル

 

ネプ「こんな土壇場でもヘタレるのはさすがノワールだね」

 

ノワ「うゆふぁい!//」

 

ネプ「……っ、ん……ぷはぁ……」

 

ノワ「……………………//」

 

ネプ「おお~!このキノコおいしいね……//」

 

ノワ「……ネプテューヌも照れてるじゃない」

 

ネプ「えへへ、ばれたか//」

 

ネプ「……大好きだよ、ノワール」

 

ノワ「ええ、わたしもよ」

 

ネプ「……んっ」

 

――――――

――――

――

 

――後日談――

 

ネプ「ええっ!ゲイム業界国民全員で!?」

 

ノワ「そうよ、ゲイム業界史上最大規模の大捜索だったわ」

 

ベール「といいましても、ルウィーとリーンボックスからはわたしとブラン、ロムちゃんラムちゃん、教祖たちだけでしたが」

 

ブラン「ラスティションは国民全員……危険がないよう、それぞれ担当にわたし達が付いてね」

 

 

ノワ『……いいわ、やってやろうじゃない!』

 

ブラン『……そう言うと思って集めておいたわ』

 

ベール『さぁみなさま、共に手伝ってくださいませ』ガチャッ

 

ノワ『あなたたち……!』

 

ネプギア『ノワールさん……わたしたちプラネテューヌも、一緒に探します!』

 

コンパ『ねぷねぷを助けたい気持ちはみんな一緒です!』

 

アイエフ『ネプ子のために一肌脱ぎますか』

 

ラム『私たちもまだまだ協力するよ!ねっ、ロムちゃん?』

 

ロム『うん……ネプテューヌさん、絶対に助ける』

 

ユニ『お姉ちゃん……わたしも連れて行って!』

 

ノワ『みんな…………』ジワッ

 

ベール『はっ!』メガミカ

 

ブラン『っ!』メガミカ

 

ベール『さぁみなさま、行きますわよ』

 

ブラン『おらノワール、早く変身しろ。時間がねぇんだろ?』

 

ノワ『……ええ』

 

ノワ『この借りはいずれ……必ず返すわ!』メガミカ

 

 

ノワ「とまぁ、こういうことよ」

 

ネプ「おお、こういう時文章って便利だね」

 

ベール「おかげで少なからずわたしもブランも被害を被っていますのよ」

 

ブラン「確かにシェアが落ちたわ……国を代表する女神たちがラスティションの指示に従ったのだから当然だけど」

 

ベール「まぁ、それでもラスティションほどではありませんが」

 

ネプ「ノワール……ほんとにごめんね」

 

ノワ「国民全員をあろうことか他国の女神のためにこき使ったとして、ラジオでもテレビでも新聞でも嫌というほどバッシングを受けたわ」

 

ネプ「ほんとごめん!今度ハンバーガー奢るから許してよ、ベールもブランも」

 

ベール「……仕方ないですわね」クスッ

 

ブラン「今回だけ、特別……」フッ

 

ノワ「あと、最後にひとつ!」

 

ネプ「ええーっ!せっかく大団円で終わりかけてたのに!」

 

ノワ「勝手にクエストを持ち出さないで、もし紛失したりしたらわたしの責任問題になるんだから!」

 

ノワ「それともうひとつ!」

 

ネプ「最初にひとつって言ったじゃん!」

 

ノワ「……今度から危険なクエストに行くときは、その……ちゃんと私のこと呼びなさいよね//」プイッ

 

ノワ「今度こんなことになったら、許さないんだから……//」

 

ネプ「!……うん!絶対ノワールのこと呼ぶよ!もう用事が無くても四六時中呼んじゃう!」

 

ノワ「用が無いときは呼ばなくていいのよ!」

 

ネプ「ノワールノワールノワール!」ギュッ

 

ノワ「きゃっ!こら、ネプテューヌ……//」

 

ネプ「今日はラスティションでいっぱい遊ぼうね?//」

 

ノワ「もう、ネプテューヌったら……//」

 

イチャイチャ

 

ブラン「よそでやってほしいわ……」

 

ベール「まったくですわ……」

 

――おしまい

感想

  1. 匿名 より:

    おお!
    ネプテューヌ作品は自分の好きな作品なので、このサイトでのたのしみが増えましたよ!
    王道ネプノワいいですね〜

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      普段からご愛読いただいている古参の皆様に受け入れていただけるかどうか不安だったので安心しました。

      ネプテューヌという作品は『ギャグ』『百合』『日常』『シリアス』なにを描いても絵になるので創作意欲が湧きます。
      今後も他の作品共々応援よろしくお願いいたします♪

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