ラブライブ SS 穂乃果「超難解!?ことりレクリエーション」

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――部室――

 

海未「みんな揃いましたね」

 

穂乃果「はーい!」

 

凛「突然呼び出しなんて驚いたよ」

 

真姫「焼けるから夏休みはあんまり外に出たくないんだけど」カミノケクルクル

 

花陽(真姫ちゃん嬉しそう……♪)

 

海未「今日あなた方に集まってもらったのは他でもないのですか――」

 

海未「文化祭ライブ後のレクリエーションのことです」

 

凛「レクリエーション?」

 

真姫「エリーの話し聞いてたの?ライブ後にもっとμ’sに親しみを持ってもらうために舞台でなにかしないといけないのよ」

 

花陽「そういえばまだ決めて無かったね」

 

穂乃果「うーん、なにがいいかなぁ……」

 

海未「安心してください。結局何をするのか決まっていないこの現状を打開するために、ことりが素晴らしい企画を持ってきてくれました」

 

穂乃果「ことりちゃんが?」

 

海未「ええ、その名もことりレクリエーションです」

 

ほのまきりんぱな「ことりレクリエーション?」

 

 

海未「某番組まじかるハテナの派生と考えてください」

 

花陽「あの頭脳ゲームとかやってた番組だね」

 

凛「なんだかおもしろそうにゃ!」

 

真姫「ふふん、頭脳戦なら間違いなく私が優勝ね」

 

穂乃果「賛成!それにしよっ!」

 

海未「まぁ慌てないでください、実はもう既に屋上に簡単なセットを用意してあるんです」

 

海未「どうです、一度みんなでやってみませんか?」

 

凛「はーい!凛やります!」ビシッ

 

穂乃果「穂乃果もやりたい!」

 

花陽「なんだか楽しそうだね、真姫ちゃんもやろうよ」

 

真姫「しょうがないわね~」

 

海未「ありがとうございます、あなたたちならそう言ってくれると思っていました」

 

海未「それでは屋上に向かいましょう、先にことりが待っていますので」

 

 

――屋上――

 

ことり「みんな~こっちこっち」フリフリ

 

穂乃果「ことりちゃーん!」タッタッタ

 

凛「すごいセットにゃ」

 

花陽「本格的だね」

 

真姫「前置きはいいわ、早く始めましょう」

 

海未「真姫の言うとおりですね。ことり、みんなには事前に説明しておきましたので」

 

ことり「ありがとう海未ちゃん、それじゃあさっそく始めようかな♪」

 

ことり「みんな、自分の回答台の席について」

 

 

ことり「用意はいい?それじゃあ始めるよ」

 

ことり「文化祭お楽しみ、ことりのまじかるレクリエーション!」

 

ほのりん「いえーい!」パチパチ

 

海未「司会はおなじみ、わたくし園田海未が務めさせていただきます」

 

ことり「最初のゲームはこれ!ことりと言ったらバトンパス~!」

 

海未「ルールを説明します。音楽に合わせて『ことりと言ったら○○』とことりの特徴などを答えていきます。答えられなかったり他の解答者と同じことを言ってしまったりしますとマイナス1ポイントとなります」

 

真姫「最初から難しいわね」

 

凛「穂乃果ちゃんが若干有利だにゃ」

 

穂乃果「ことりちゃんとは小さい頃からずっと一緒だもん、楽勝だよ」エッヘン

 

花陽「うぅ、緊張するよぉ」

 

ことり「それでは始めます……ミュージック、スタート!」

 

 

ほのまきりんぱな「まじかることり――」

 

穂乃果「ことりちゃんといったら頑張り屋さん♪」

 

真姫「ことりといったらオシャレ♪」

 

凛「ことりちゃんといったら優しい♪」

 

花陽「ことりちゃんといったら人気者♪」

 

穂乃果「ことりちゃんといったら可愛い♪」

 

真姫「ことりといったら器用♪」

 

凛「ことりちゃんといったら面倒見が――」

 

ブブッーブブーブブー

 

 

ほのまきりんぱな「?」

 

ことり「……………………」

 

海未「ことり、どうかしたのですか?」

 

ことり「みんな、ことりのこと持ち上げすぎだよ」

 

ことり「μ’sの仲間なんだからもっと素直に行こうよ♪」

 

ことり「おもしろいことも言った方がもっと盛り上がるだろうし、ねっ?」

 

穂乃果「ことりちゃん……」

 

凛「わかったよ、もっとおもしろいことも織り交ぜていくにゃ」

 

海未「それでは気を取り直していきましょう」

 

ことり「ミュージック、スタート!」

 

 

ほのまきりんぱな「まじかることり――」

 

穂乃果「ことりちゃんといったらとさか♪」

 

真姫「ことりといったらミナリンスキー♪」

 

凛「ことりちゃんといったらチュンチュン♪」

 

花陽「ことりちゃんといったら天然♪」

 

穂乃果「ことりちゃんといったらチーズ鍋♪」

 

真姫「ことりといったらほのキチ疑惑♪」

 

凛「ことりちゃんといったらアルパカはまる♪」

 

ブブッーブブーブブー

 

 

ほのまきりんぱな「?」

 

ことり「……………………」

 

海未「ことり……?」

 

ことり「みんな、ことりのことそんな風に思ってたんだ…………」

 

海未「!ことり……」

 

ことり「ごめんねみんな……しばらく一人にさせて……今日はありがとう……」スタスタ

 

穂乃果「こ、ことりちゃん、違うの!」アセアセ

 

真姫「わたし達、そういう意味で言ったんじゃなくて」アセアセ

 

花陽「ただレクリエーションのノリで」アセアセ

 

凛「ことりちゃん、ちょっと待っ――」

 

ガチャ バタン

 

ほのまきりんぱな「あっ……………………」

 

ほのまきりんぱな「…………………………」

 

海未「……………………」

 

ドカン!

 

ほのまきりんぱな「ひっ!」ビクッ

 

海未「あなた達は最低です!」

 

海未「穂乃果っ!」

 

穂乃果「はいっ!?」ビクッ

 

海未「なんですかチーズ鍋って」

 

海未「人の忘れたい過去をほじくり返すのはやめなさい!」

 

穂乃果「……ごめんなさい」グスッ

 

海未「真姫、凛、花陽、あなた達もです!」

 

まきりんぱな「!?」ビクッ

 

海未「あれほど世話になっておきながら、あまつさえ先輩であることりにあんな悪口を言うなんて」

 

海未「ことりが優しいからといって、いい加減にしなさいっ!」

 

まきりんぱな「ごめんなさい……」ガクガク

 

海未「あなた達は今までことりの何を見てきたんですか」

 

海未「……次はちゃんとしなさい、いいですね?」

 

ほのまきりんぱな「……はい」

 

海未「みんなでことりに謝りに行きましょう」ガチャ

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

 

――部室――

 

海未「失礼します」ガチャ

 

ことり「」モクモク

 

『スクールダイアリーを読んでいたことり』

 

海未「ことり……申し訳ありません」ペコリ

 

ことり「ううん、海未ちゃんのせいじゃないよ……」

 

海未「今更かもしれませんが、少しだけ穂乃果たちの話しを聞いてあげてください」

 

穂乃果「ことりちゃん、ごめんね?」

 

凛「あのね、凛たち別に、ことりちゃんのことをあんなふうに思ってたわけじゃなくて」

 

真姫「面白いことを言えって言われたから、その……」

 

海未「はっ?」

 

真姫「」ビクッ

 

海未「真姫……あなた、ことりのせいとでも言いたいのですか?」

 

真姫「ち、違うわ」

 

海未「では?」

 

花陽「私たちが悪いです……ごめんなさい」

 

海未「ことり、先程のはどうやらその場のノリで言ってしまっただけの様です」

 

海未「ですから何も気にすることはありませんよ」ニコッ

 

ことり「そっか……そうなんだ」

 

穂乃果「ことりちゃん、もう一度やろっ」

 

凛「今度は大丈夫だから」

 

ことり「凛ちゃん、穂乃果ちゃん……」

 

ことり「うん、わかった……ちょっと待っててね」

 

 

――屋上――

 

海未「今度こそお願いしますよ」

 

花陽「うん、任せて」

 

ことり「みんなお待たせ~」

 

ことり「中断してごめんね、それでは続きを再開します」

 

ことり「次のゲームはこれ、ことりのまじかるチェンジ~!」

 

ほのりん「いえーい!」パチパチ

 

海未「ことりという三文字のいずれかを変更し、別の単語にすれば成功です。単語として意味が通らなかったり、言えなかった人はマイナス1ポイントとなります」

 

海未「それでは早速行きましょう」

 

ことり「まじかるチェンジ、スタート!」

 

 

ほのまきりんぱな「チェーンジチェンジ、まじかるチェンジ♪」

 

穂乃果「ことりという字を2文字変えて、レ・ト・ロ♪」

 

真姫「ことりという字を2文字変えて、い・か・り♪」

 

凛「ことりという字を2文字変えて、コ・ン・ロ♪」

 

花陽「ことりという字を2文字変えて、い・ろ・り♪」

 

穂乃果「ことりという字を――」

 

ブブッーブブーブブーッ

 

ほのまきりんぱな「?」

 

ことり「」・8・

 

海未「ことり、どうかしましたか?」

 

ことり「あのね、途中から全然分からなくなっちゃった」

 

ことり「ごめんね、二文字も変えられちゃうとさすがに付いていけないよ」

 

海未「くっ………………」(笑)

 

ことり「そうだね……2文字残そっか♪」

 

海未「いいですね、せっかくですし、『こと』残しで行きましょう」

 

ほのまきりんぱな「えっ?」

 

ことり「そうだね、『り』だけ変えてやってみよう♪」

 

穂乃果「ことりちゃん、ちょっと待っ――」

 

ことり「それじゃあ、スタート!」

 

凛「で、でも…………」

 

ビュッ カン!

 

凛「ひっ!」ビクッ

 

海未「聞こえなかったのですか?スタートです」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

 

ほのまきりんぱな「……チェーンジチェンジ、まじかることり♪」

 

穂乃果「ことりという字の『り』を変えて…………えっと……」

 

ことり「」

 

ことり「…………………………」

 

ことり「みんなごめんね…………今日はありがとう……」スタスタ

 

海未「ことり、待ってください!」

 

穂乃果「ことりちゃんごめん、でも――」

 

ガチャ バタン

 

ほのまきりんぱな「あっ………………」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

海未「……あなた達、私の気持ちが分かりますか?」

 

ほのまきりんぱな「……………………」ウツムキ

 

海未「やりたくないならそう言ってください」

 

凛「ううん……やりたいんだけど…………」

 

穂乃果「言葉が見つからなくて…………」

 

海未「」ダン!

 

ほのまきりんぱな「」ビクッ

 

海未「見つからないなら無いなりに探す意欲を見せなさい!」

 

海未「あなたが黙り込むなんて卑怯な真似をするからこんなことになってるんです!」

 

穂乃果「うぅ……えぐっ、ぐすっ…………」ポロポロ

 

凛「ほ、穂乃果ちゃん……」オロオロ

 

まきぱな「…………」グスッ

 

海未「もう一度だけ、全員で謝りに行きましょう」

 

海未「今度下手な真似をすれば……どうなるか分かっていますね」ニコッ

 

ほのまきりんぱな「」ブルブル

 

 

――部室――

 

海未「失礼します」ガチャ

 

ことり「」モクモク

 

『アルミ版ラブライブを読んでいたことり』

 

穂乃果「ことりちゃん、ごめんなさい……」

 

穂乃果「穂乃果、頭が真っ白になっちゃって……」

 

穂乃果「別にやる気が無かったとかじゃないの……」

 

ことり「穂乃果ちゃん…………」

 

海未「ことり、もう多くは望みません」

 

海未「ですがもし許してくれるのであれば、もう一度だけ屋上へ来てください」

 

海未「私たちは、ことりが来るのを信じて待ち続けていますから……」

 

海未「ほら、あなた達も」

 

まきりんぱな「……お願いします…………」

 

海未「ことり……待っています……」

 

ことり「……………………」

 

 

――屋上――

 

海未「……………………」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

ガチャ

 

ことり「みんな、お待たせ」タッタッタ

 

海未「ことり!」

 

凛「ことりちゃん!」

 

ことり「さぁ、やろう♪」

 

海未「……あなた達、見ましたか?これがことりですっ!!」

 

ことり「……………………っ」(笑)

 

海未「それでは続きを始めましょう」

 

ことり「最後のゲームは、これ!」

 

ことり「ばれたらダメ!チュンチュンパニック~!」

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

海未「」ギロッ

 

ほのまきりんぱな「」ビクッ

 

ほのまきりんぱな「…………」パチパチ

 

海未「ことりが目隠しをして座っていますから、みんなでことりの前にあるチーズケーキを取ってください。見事取ることができた人に1ポイント贈呈です」

 

海未「ただし、ことりはパイを投げたりハエ叩きを使ってあなた達を迎撃します」

 

ほのまきりんぱな「ええっ!」

 

海未「それではことり、目隠しです」スッ

 

ことり「ありがとー」

 

穂乃果「ちょっとことりちゃん!」

 

凛「それ、薄透明になってない?」

 

ことり「ううん、何も見えないよ?」

 

海未「制限時間は30秒です、タイムアップまでに誰かが取らないと全員に罰ゲームがありますよ」

 

ことり「それではよーい、スタート!」

 

 

穂乃果「………………」スッ

 

ことり「」ブンッ!

 

穂乃果「ひゃあ!」

 

凛「…………」スッ

 

ことり「チュン!」パイナゲ

 

凛「げふっ」ベチャ

 

真姫「…………」ビクビク

 

ことり「」ブンッ!

 

真姫「ひっ!」

 

花陽「…………」オソルオソル

 

ことり「チュン!」パイナゲ

 

花陽「ぴゃあっ!」ベチャ

 

真姫「こんなの取れるはずないわ……」

 

花陽「ダレカタスケテェ……」

 

 

海未「タイムアップです!」

 

海未「罰ゲーム、執行です」

 

海未「ふんっ!」ビュッ パイナゲ

 

穂乃果「ひゃ!」ベチャ

 

凛「うぷっ!」ベチャ

 

真姫「ヴぇっ!」ベチャ

 

花陽「ひっ!」ベチャ

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

海未「最後にお待ちかねの結果発表です」

 

海未「勝者は……無しです!」

 

ほのまきりんぱな「えっ………………」

 

ことり「うーん、ちょっと難しかったかな」

 

海未「もう一度内容を検討した方がいいでしょう」

 

ことり「そうだね、そうしよっか♪」

 

ことり「穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、凛ちゃん、かよちゃん、今日はありがとう」

 

海未「お疲れ様でした、私たちはお先に失礼します」

 

ことり「明日の練習頑張ろうね~」フリフリ

 

ガチャ バタン

 

ほのまきりんぱな「……………………」

 

穂乃果「……文化祭のレクリエーション、中止しよう…………」

 

凛「うん……そうだね……」

 

真姫「エリーに相談してみるわ…………」

 

花陽「みんなで、ご飯でも食べに行こ…………」

 

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