ラブライブ SS 凛「真姫ちゃんとかよちんの服、いい匂い……//」クンクン

 

――星空家――

 

凛「はぁ……はぁ…………//

 

凛(なんだろうこの感じ……//

 

凛(すごく変な気分……//

 

凛(こんなことしちゃいけないのに……でも、止められない……//

 

凛「んっ……もう少し、もう少しだけ……//

 

凛(………………//)スンスン

 

凛「はぁ……かよちん……//

 

ガチャッ

 

凛「!?」ビクッ

 

花陽「凛ちゃんお待たせ、お風呂ありがとう――あれ?」

 

凛「か、かよちん、早かったね!」アセアセ

 

花陽「それ、カバンに入れてあったわたしの着替え?」

 

凛「えっと……その、かわいいワンピースだったからつい!ごめんね……」

 

花陽「ほんと!嬉しいなぁ、その服この前絵里ちゃんと一緒に選んだんだ」

 

凛「あはは、かよちんにピッタリだと思うよ」

 

花陽「そうだ、良かったら凛ちゃんも着てみる?」

 

凛「ううん、凛はいいよ!きっと似合わないし」

 

花陽「そんなことないよ、凛ちゃんならこれの黄色とか……」

 

凛「凛もお風呂入ってくるね、すぐにあがるから待ってて!」

 

バタン

 

花陽「あっ……いっちゃった」

 

 

――洗面所――

 

凛(なんとか誤魔化せたかな……?)

 

凛(こんなところかよちんに見られたら絶対変に思われちゃう……気を付けないと)

 

凛(……でも、やっぱり……)

 

凛「……――!」

 

凛(かよちんのさっきまで着ていた服……)

 

凛「…………」キョロキョロ

 

凛(ここなら誰も来ないし……思う存分……//)ゴクリ

 

凛「…………//」スンスン

 

凛「はぁ……えへへ……//」ニコッ

 

凛「かよちん……//」クンクン

 

 

――――――――――――――――――――――

 

――数日後 西木野家――

 

凛「……………………」

 

凛(真姫ちゃんまだかな……)

 

 

真姫『少し待ってて、お菓子が切れてたから買ってくるわ』

 

凛『そんな、わざわざいいよ』

 

真姫『ダメよ、せっかく遊びに来てくれたんだから』

 

真姫『好きにくつろいでていいわよ』ガチャッ

 

凛『あっ、真姫ちゃん……』

 

 

凛(凛も付いていけばよかったかな……)

 

凛「……暇にゃ」

 

凛「」キョロキョロ

 

凛「あっ……」

 

凛(真姫ちゃんのベッド……ふかふかそう)

 

凛「……別にいいよね?」

 

凛「――ダーイブ♪」ポスッ

 

凛「ふぉわ……気持ちいい……♪」

 

凛「枕もふかふかにゃ……」スリスリ

 

凛「――!」

 

凛(これ、真姫ちゃんの匂い……//)スンスン

 

凛(そっか、いつもここで寝てるんだもんね……)

 

凛(…………)キョロキョロ

 

凛(ちょっとだけ……ちょっとだけいいよね……)

 

凛「…………」クンクン

 

凛「あ……//

 

凛(ダメ……我慢できない……//

 

凛「ん……真姫ちゃん……//」クンクン

 

凛「はぁ……はぁ…………//

 

凛「いい感じ……この辺かな//」スンスン

 

凛「もっと……もっと……//」ギュッ

 

凛(かよちんとは全然違うね……でも……//

 

凛(真姫ちゃんの匂いも、大好き……//)スリスリ

 

凛(このままずっと嗅ぎ続けていたいな……//

 

ガチャッ

 

凛「ひゃっ!?」ビクッ

 

真姫「ただいま――って……凛、なにしてるの?」

 

凛「え、えっと……少しお昼寝してたの!」

 

真姫「ふーん、まぁどうせベッドにダイブしてそのままウトウトしちゃったんでしょうけど」

 

凛「うん、そんな感じにゃ」アハハ

 

真姫「……?なんか不自然ね」

 

凛「そんなことないよ!さっきまで真姫ちゃんの枕と格闘してたの!とう!ていっ!」

 

真姫「あ、こら!破れるじゃない!」

 

凛「低反発だからだいじょーぶ」

 

真姫「あんまり悪いとおやつ抜きにするわよ」ベシッ

 

凛「あぅ」

 

真姫「まったくもう」

 

凛(もう少しクンクンしたかったな……)

 

凛(でも……危うくバレちゃうところだった)

 

凛(もし見つかったら、かよちんだけじゃなく真姫ちゃんにまで嫌われちゃう……)

 

凛(そんなことになったら…………)

 

凛「……」ブルブル

 

凛(早くやめないと……)キュッ

 

真姫「……?」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

――――――

――――

――

 

――小泉家――

 

凛「今日から4連休だね、たくさん遊ぶにゃ!」

 

真姫「それはいいけど、わざわざお泊り会しなくても……」

 

花陽「真姫ちゃん、もしかして嫌だった……?」

 

真姫「ヴェェ!?そ、そんなことないわ、そりゃ楽しいけど……」

 

花陽「ふふっ、冗談だよ」

 

真姫「なっ……花陽!//」カアァ

 

花陽「ごめんね、つい」クスッ

 

凛「明日は真姫ちゃんの家、明後日は凛の家だよ。みんなでいっぱい夜更かししようね」

 

真姫「遊ぶのもいいけど、その前に宿題を終わらせないと」

 

花陽「今日は夕方まで勉強会かな」

 

凛「うぅ、そういえば宿題を忘れてたにゃ……」

 

真姫「三人でやればあっという間よ、その後たくさん遊びましょ?」

 

凛「えへへ、真姫ちゃんもなんだかんだいってノリノリだね~」

 

真姫「うるさい」ベシッ

 

凛「かよちんと凛とで扱い違いすぎない!?」

 

花陽(ふふっ、幸せだなぁ……♪)ポワーン

 

 

――夜――

 

真姫「それじゃあ先に入ってくるわね」

 

花陽「うん、いってらっしゃい」

 

バタン

 

凛「みんなで一緒に入りたかったにゃ」

 

花陽「わたしの家のお風呂だと狭すぎるかな。明日真姫ちゃんの家でお願いしてみよっか」

 

凛「真姫ちゃん家のお風呂ってすごいよね、μ’s全員で入れるサイズだもん」

 

花陽「真姫ちゃんがあがったら先に凛ちゃんが入っていいよ。わたしは晩御飯の準備をしておくね」

 

花陽「今日はとっておきのお米が……♪~♪♪」

 

バタン

 

凛「かよちん張り切ってるにゃ」

 

凛「…………」

 

凛(真姫ちゃんはお風呂、かよちんは台所……今なら……)

 

凛「……」チラッ

 

凛(かよちんのパジャマ……)

 

凛「――!」ハッ

 

凛(ダメダメ、この前みたいになったらどうするの……さすがに同じ言い訳はできないよ)

 

凛(……でも)

 

凛(……こんなチャンス、滅多に無いし)

 

凛「…………」スッ

 

凛(これで……これで最後にしよう……)

 

凛「……」スンスン

 

凛「ふぁ…………//

 

凛(ほんの微かにだけど、かよちんの匂い……えへへ//)ニヘラ

 

凛「かよちん…………//」クンクン

 

凛「ぎゅー……//」スリスリ

 

凛(もう少し、もう少しだけ……//)クンクン

 

ガチャッ

 

凛「!!?」

 

真姫「ちょっと忘れ物――……凛?」

 

凛「ま、真姫ちゃん、ずいぶん早いね!」アセアセ

 

真姫「いや、化粧水忘れたから……というかそれ、花陽のパジャマよね?」

 

凛「こ、これは……」

 

真姫「そんなの持って何してたの?」

 

凛「ぅ……か、可愛かったから……そう!かよちんのパジャマ可愛いなと思って!」

 

真姫「……?ふーん、まぁいいけど」

 

凛「」ホッ

 

真姫「あんまりシワにしたらダメよ」

 

凛「う、うん!あはは……」

 

凛(っ…………)ドキドキ

 

真姫(なんか様子が変ね……)

 

 

―――――――――――――――――――――

 

――翌日 夜 脱衣所――

 

凛「みんなでお風呂にゃ~♪」タタタ

 

真姫「こら凛、走らないの」

 

花陽「みんなで入るのなんて久しぶりだね」

 

真姫「別に花陽たちさえよければいつ来てくれてもいいわよ」パサッ

 

花陽「ふふっ、ありがとう」シュルシュル

 

凛「!」

 

凛(真姫ちゃんの服……)

 

凛「…………//」ゾクゾク

 

真姫「んっ?凛、どうしたの?

 

凛「……ごめん、歯ブラシ忘れちゃった!取ってくるからかよちんと真姫ちゃん先に入ってて!」タタタ

 

花陽「凛ちゃんはうっかりさんだね」

 

真姫「………………」

 

花陽「真姫ちゃん、先に入ってよっか」

 

真姫「ええ……」

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

凛(こんなことダメ……もうやめないと……)スンスン

 

凛(分かってるのに……でも……)

 

凛「はぁ……はぁ…………//」クンクン

 

凛(真姫ちゃん……ごめんね……//

 

凛「んっ……ふぁぁ…………//

 

 

――――――――――――――――――――――

 

花陽「凛ちゃん遅いね?」

 

真姫「……そうね」

 

真姫(脱衣所の影……あれ凛よね?)

 

真姫(一体何してるのかしら?)

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

――翌日 夜 凛の部屋――

 

凛「連休も明日でおしまいかぁ」

 

花陽「お泊り会してたせいかあっというまだったね」

 

真姫「……………………」

 

凛「締めは真姫ちゃんのおうちにすればよかったにゃ」

 

花陽「ダメだよぉ、2日間も連続で」

 

真姫「別にわたしはいいけど……あっ、そうだ花陽」

 

真姫「せっかくだし、今日は二人で入らない?」

 

花陽「えっ、真姫ちゃんと?」

 

凛「!」

 

凛(……つまり、部屋でひとりきり……)

 

真姫「ダメかしら?」

 

花陽「ううん、そんなことないよ。でも……」

 

凛「凛はだいじょーぶ、かよちんと真姫ちゃん二人で入ってきていいよ」

 

凛「さすがに3人は無理だもんね」

 

真姫「決まりね」

 

花陽「凛ちゃん、ほんとにいいの?」

 

凛「その間にお布団敷いておくから、ゆっくりしてくるにゃ」

 

花陽「そっか、それじゃあお言葉に甘えるね。ありがとう凛ちゃん」

 

真姫「悪いわね凛、なんだか仲間はずれにしたみたいで」

 

凛「気にしないで!いってらっしゃーい」フリフリ

 

ガチャッ バタン

 

凛(……………………)

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

花陽「真姫ちゃんと二人きりかぁ、初めて出会った時以来だね」

 

真姫「そういえばそうね……あっ!」

 

花陽「どうしたの?」

 

真姫「わたしも歯ブラシ忘れちゃったみたい、先に入ってて」

 

花陽「真姫ちゃんも?みんなうっかりさんだね」

 

真姫「すぐに戻ってくるわ」タタタ

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

凛(ほんとにこれで最後にしよう……)

 

凛(だから最後は、心残りが無いように……)

 

凛(かよちんと真姫ちゃん、二人のパジャマ……//

 

凛「……//」ギュッ

 

凛「……ん……二人の匂い……//」クンクン

 

凛「かよちん、真姫ちゃん……えへへ……//」ニコッ

 

凛「ふぁ………//」スンスン

 

凛(……止まらない//

 

凛(これじゃあ凛、ほんとうに変態だよ……//

 

凛「……ダメ//

 

凛「せめてお布団、先に引いておかないと……//

 

 

真姫「――続けないの?」

 

 

凛「!!」

 

真姫「最近ひとりでこそこそ何してるのかと思ったら……」

 

凛「ま、真姫ちゃ……なんで……」ガクガク

 

真姫「様子が気になったから見に来たのよ。まぁ、思ってた以上にその……びっくりはしたけど//」カミノケクルクル

 

凛「あっ……ああ…………」ブルブル

 

真姫「わたしや花陽の服を嗅いでるなんて……」

 

凛「ご、ごめんなさい……凛……その………」ガクガク

 

真姫「それよりも……」スタスタ

 

凛「ひっ!」ビクッ

 

真姫「………………」

 

凛「ごめんなさい……ごめんなさい真姫ちゃん、ごめんなさい……」ブルブル

 

凛「もうしないから……軽蔑しないで……凛のこと嫌いにならないで……」ポロポロ

 

真姫「………………」

 

凛「ぐすっ……やだ……やだよぉ……ううっうぇぇぇ……」ポロポロ

 

真姫「――凛」

 

 

――ギュッ

 

 

凛「……え…」

 

真姫「バカね、もう」

 

真姫「こんなところ他の人に見つかったら変に思われるでしょ、二度としちゃダメよ?」

 

凛「真姫ちゃん、怒ってないの……?凛、真姫ちゃんやかよちんの服で――」

 

真姫「怒ってるわよ。だからもう二度としないこと、約束できる?」

 

凛「……うん、ごめんなさい」

 

真姫「よし、ならいいわ」

 

真姫「それともうひとつ……」

 

真姫「わざわざ服なんかクンクンしなくても、匂いを嗅ぎたいならいつでも抱き付いてきなさい」

 

凛「!」

 

真姫「ちょっと恥ずかしいけど、わたしも凛の匂い好きだし……//」プイッ

 

凛「真姫ちゃん……」

 

真姫「と、とにかく!回りくどい真似しなくても直接嗅ぎに来ればいいの!ほら、返事は?」

 

凛「……うん!」

 

凛「これからは真姫ちゃんといっぱいギューってする!いっぱいハスハスするにゃ!」ギュッ

 

真姫「きゃっ!……ほんとにもう、人騒がせなんだから」

 

凛「真姫ちゃんの匂い……//」スンスン

 

真姫「ん……くすぐったい」

 

凛「凛ね、かよちんの匂いも真姫ちゃんの匂いも大好き……//」クンクン

 

真姫「……わたしもよ」

 

真姫「凛の匂いも、花陽の匂いも、好き……」クンクン

 

凛「ひゃ!うぅ……嗅がれると恥ずかしいにゃ//

 

真姫「ふふっ……さて、凛へのお仕置きはどうしようかしら?」

 

凛「えっ!」

 

真姫「なに驚いてるの?許しはしたけどお仕置きは別よ?」

 

凛「そ、そんな……」

 

真姫「そうね、花陽にそれとなく相談してみようかしら」

 

真姫「あっ、このことは言ったりしないからそこは安心して」

 

凛「はわわ……凛、何されちゃうの?」

 

真姫「さぁ、何にしようかしら♪」

 

凛「あぅぅ、お手柔らかにお願いするにゃ……」

 

 

――――――

――――

――

 

花陽「かわいいよぉ゛凛ちゃん!」

 

真姫「よく似合ってるわ」

 

凛「にゃ…………//」モジモジ

 

花陽「やっぱりわたしの目に狂いは無かったよ!」

 

凛「こんなの、凛に似合わないよ……//

 

真姫「あら、凛が気に入った花陽とお揃いの可愛いワンピースなんでしょ?」

 

凛「あ、あれは言い訳で……うぅ……真姫ちゃんのおにー!//

 

真姫(かわいい……)

 

花陽「凛ちゃん!次はこれ!これ着てみて!」ハァハァ

 

凛「にゃ!かよちん待って!まだ心の準備が……!」

 

凛「ふにゃあああぁ!!」

 

――おしまい♪

感想

  1. 匿名 より:

    ああ〜癒されるんじゃあ〜

  2. 匿名 より:

    凛やばすぎやろwwwwww

タイトルとURLをコピーしました