ごちうさSS ココア「リゼちゃん……もっと叱って?//」ゾクゾク

 

テーマ自体が少々アブノーマルですので、ご了承の上お楽しみください。

 

 

――ラビットハウス――

 

リゼ「…………」フキフキ

 

リゼ「…………ふぅ」

 

リゼ「…………」

 

リゼ「お客さん来ないな……」

 

チノ「もうすぐお昼ですのでそろそろ忙しくなってくると思います」

 

リゼ「あれ……そういえばココアが見当たらないな」

 

チノ「ココアさんでしたら厨房でお皿を洗ってくれてます」

 

リゼ「おいおい、ココアに任せていいのか……最近だと3日に1回の頻度でお皿を割ってるぞ?」

 

チノ「はい、ですのでコーヒー豆の補充に回ってほしいとお願いしたのですが、どうしても厨房が良いとココアさんが」

 

リゼ「ふむ……仕事熱心なのはいいことだが、突然どうしたんだ?」

 

ガシャン!

 

チノリゼ「!!」

 

チノリゼ「………………」

 

チノ「……リゼさん」

 

リゼ「まったく……この前も結構きつめに叱ったんだが」ポリポリ

 

リゼ「ちょっと待っててくれ」

 

チノ「あの、お皿は別に構いませんのでほどほどに……」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

――厨房――

 

リゼ「ココア……」

 

ココア「リゼちゃん……あはは……」

 

リゼ「……指、ケガしてないか?」

 

ココア「う、うん……大丈夫……」

 

リゼ「そうか…………」

 

ココア「…………………」

 

リゼ「…………はぁ…」

 

ココア「…………」ウズウズ

 

リゼ「ココア……いい加減にしろ!」

 

ココア「!」ビクッ

 

リゼ「わざとじゃないのはわかっているが、ここ最近はひどすぎるぞ!」

 

リゼ「お前自身がもっと気を付けてないからお皿を落としたりするんじゃないのか!」

 

ココア「…………」モジモジ

 

リゼ「……おい、ココア」

 

ココア「……ふぇ、な、なに?」

 

リゼ「っ……ちゃんと聞いてるのか!?」

 

ココア「ひゃぅ……」

 

リゼ「はぁ………はぁ………」

 

ココア「…………っ」ゾクゾク

 

リゼ「……ココア?」

 

ココア「……ごめんなさい、リゼちゃん、わたし…」

 

リゼ「……?どうした、なにか悩みごとでもあるのか?」

 

ココア「………ううん、やっぱり、なんでも…」

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「まぁいい……何かあるならいつでも言ってくれ」

 

リゼ「……今日のところはこのくらいで許してやる、次は本気で怒るぞ?」

 

ココア「!…………う、うん、ごめんね……」

 

リゼ「……?ココア、まさかとは思うが……病気とかじゃないよな?」

 

ココア「ううん、違うよ!元気だよほら」ブンブン

 

リゼ(……やはり、ただのミスか)

 

リゼ「気を付けてくれよ、お前が怪我したら大変だからな」

 

ココア「……!」

 

――バタン

 

ココア「…………」

 

ココア「リゼちゃん、やっぱり優しい…………」

 

ココア「………………」キュッ

 

ココア「……ダメ……もう、これ以上やったら……」

 

ココア「リゼちゃんに、嫌われちゃう…………」

 

ココア「………………」

 

リゼ『次は本気で怒るぞ?』

 

ココア「………………っ」

 

ココア「リゼちゃんが本気で…………」

 

ココア「………………」

 

ココア「…………っ//」キュッ

 

 

――翌日――

 

リゼ「今日も厨房だと?」

 

チノ「はい、恐らく昨日の失敗を取り返したいんだと思います」

 

リゼ「しかし……また失敗しないだろうな?」

 

リゼ「正直言って、人を叱りつけるのはあまり好きじゃないんだ」

 

チノ「大丈夫だと思います、いくらココアさんでも二日間連続というのは――」

 

ガシャン!

 

チノリゼ「!!」

 

チノリゼ「……………………」

 

チノ「……り、リゼさん……今日はわたしが――」アセアセ

 

リゼ「……チノ、コーヒー豆が切れてたから、倉庫から持ってきといてくれ」

 

チノ「り、リゼさん、暴力は……」オロオロ

 

リゼ「いいから行け、早くしろ」

 

チノ「はい……」ビクッ

 

リゼ「……………………」

 

リゼ(今回だけは、心を鬼にしよう)グッ

 

 

――――――――――――――――――――

 

――厨房――

 

ココア「……………………」

 

リゼ「…………」バタン

 

リゼ「……何度目だ?」

 

ココア「……7度目…」

 

リゼ「……………………」

 

ココア「………………」ウズウズ

 

リゼ「……なんど言えばわかるんだ!!」

 

ココア「!」ビクッ

 

リゼ「昨日言ったばかりだろう!?どうして気を付けない!」

 

ココア「…………」ゾクゾク

 

リゼ「ココア!人の話を聞くときはちゃんと相手の目を見ろ!」バン!

 

ココア「ひぅ………!」

 

リゼ「反省してるのか!?してないのか!?」

 

ココア「~~~~~っ!」

 

ココア「……えへへ//

 

リゼ「なっ!……なにがおかしいんだ?」

 

ココア(リゼちゃん………ごめん、わたしもう……//)トロン

 

リゼ「なにがおかしいんだと聞いてるんだ!」

 

ココア「……リゼちゃん、あのね」

 

ココア「もし……わざとお皿を割ってるって言ったら……?」

 

リゼ「…………!!」

 

ココア「最初からずっと、わざと割ってるって言ったら……どうする?」

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「……冗談じゃないのか?」

 

ココア「うん……ほんと……」ニコッ

 

リゼ「……そうか」

 

リゼ「……チノには黙っててやる。お前を甘やかしすぎた私にも責任があるしな」

 

リゼ「ただし……けじめくらいは取ってもらうぞ」グイッ

 

ココア「……!」

 

リゼ「わたしやチノの気持ちを弄んだ……悪いココアにお仕置きだ」

 

ココア「お仕置き……?」

 

リゼ「ふっ!」バシン!

 

ココア「あぅ……!」

 

リゼ「痛かったか……すまない」

 

リゼ「でも今の一撃で悪い子だったココアはしんだ……元の良い子だったお前に戻るんだ、なっ……?」

 

ココア「………………//」ヒリヒリ

 

リゼ「ココア……大丈夫か?」

 

ココア「……リゼちゃん、今の、もう一回//

 

リゼ「……えっ?」

 

ココア「もう一回やって……ねっ?//

 

リゼ「こ、ココア……おい……!?」

 

ココア「もっと叱って………わたしのこと怒ってほしいの//

 

ココア「リゼちゃんにお仕置きされたい……えへへ……//」ニヘラ

 

リゼ「」

 

リゼ「ココア……えっ………!?//

 

リゼ(どうしよう……ココアが変になってしまった!)

 

ココア「リゼちゃん……怒鳴りつけて?//」ギュッ

 

ココア「わたし、悪い子でしょ……?//」ウワメ

 

リゼ「ココア、落ち着け……!//」アセアセ

 

リゼ(なんだこの変な気持ちは……いかん、流されるな……!)

 

リゼ「っ……!」ガシッ

 

ココア「……?」

 

リゼ「と、とりあえず仕事が終わったらわたしの家に来い、話はそれからだ//

 

ココア「リゼちゃんの家?……あっ、わかった、そこでたくさん叱ってくれるんだね?//

 

リゼ「~~!な、何でもいいから来い、いいな!?//

 

リゼ(どうしようどうしよう……ココアが、ココアが……!//

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

――リゼの部屋――

 

リゼ「つ、つまりだな……お前は、わたしに叱られたいからわざとお皿を割ってたのか?」

 

ココア「うん……ごめんね」

 

ココア「あっ、でも3回目まではわざとじゃないよ?……3度目のあの時、わたしリゼちゃんに叱られたよね?」

 

リゼ「ああ、少しな。さすがに3度も続くとなると笑い流すわけにもいかないと思って」

 

ココア「あの時からかな……リゼちゃんに叱られると、なんだかこう……変な気分になって」

 

ココア「ゾクゾクするっていうか、胸がすごくドキドキして………」

 

リゼ「…………//

 

ココア「悪いことって分かってても、自分ではもう止められなくて……」

 

ココア「うぅ……ごめんなさい……」

 

リゼ「……なるほど、でも不思議だな。普通は怒られたり叱られたりすると悲しくなるものだが……」

 

ココア「それが試しに学校の先生に怒られてみたけど……全然ドキドキもしないし、むしろ怖かった」

 

ココア「でも、どうしてだろう……リゼちゃんにだけは、怒られたらドキドキして……変な気持ちになるの」

 

ココア「なんだか、リゼちゃんだけのものになったみたいで……リゼちゃんがわたしだけを見てくれてる気がして……//」モジモジ

 

リゼ「ココア……//

 

ココア「ごめんねリゼちゃん……変なのは自分でもわかってる、でも……//

 

ココア「もう……我慢できないよ……//」キュッ

 

ココア「お願いリゼちゃん……わたしのこと、叱って……?」

 

リゼ「……………………」

 

リゼ「……わたしは、お前の友達だ」

 

リゼ「友達であるお前にひどいことなんてしたくないし、お前のことを怒鳴ったりもしたくない……わかるな?」

 

ココア「…………うん」

 

リゼ「友達として、お前の頼みは聞けない」

 

ココア「ぁ…………」

 

ココア「……………………」ウツムキ

 

リゼ「……だから、その……なんだ……」モジモジ

 

ココア「……?」

 

リゼ「っ……こ、この家にいる間だけ――わたしのペットにならないか?//

 

ココア「!」

 

リゼ「お前のご主人様なら、好きなだけお前の望みを聞いてやれる……ど、どうだ?//

 

ココア「……………」

 

リゼ(わ、わたしは何を言ってるんだ……!こんなこと言って、ココアに嫌われたりしたら……今からでも遅くない!)

 

リゼ「っ……す、すまない!やっぱり今のは冗談――」

 

ココア「……わん♪」ポンッ

 

リゼ「……!」

 

ココア「……なります。この家にいる間だけ、リゼちゃんのペットになります……ならせてください//

 

リゼ「っ!!?//

 

ココア「リゼちゃんのペットのココアです、よろしくお願いしますご主人様。わんわん♪//」ニヘラ

 

リゼ「」プツン

 

リゼ「ココア!」ダキッ

 

ココア「きゃぁ!えへへ……リゼちゃん、わたし、悪い子だからたくさん叱ってね?//

 

リゼ「ああ、もちろんだ……まずはお皿割りの件だ、分かってるな?」

 

ココア「!……うん//

 

リゼ「わたしやチノに心配かけて!こいつめ!反省してるのか!」バシンバシンバシン!

 

ココア「ひゃぅぅ…………!//

 

リゼ「毎度迷惑ばかりかけてきて!お前には前からずっとイライラしてるんだ!」

 

ココア「…………っ//」ゾクゾク

 

リゼ「ほら、ごめんなさいは!」

 

ココア「ごめんなさい……えへへ//

 

リゼ「何をヘラヘラしてるんだ!!」

 

ココア「~~っ!//」ゾクゾク

 

リゼ(かわいい……〇〇なココア可愛すぎるぞ!//)ゾクゾク

 

リゼ「ココア……お前の気のすむまで付き合ってやる」

 

ココア「ありがとう……リゼちゃん、大好き♪//」ニコッ

 

リゼ「……ああ、わたしもだ」ホッペムニー

 

――

――――

――――――

 

 

――ラビットハウス――

 

チノ「…………」ザラザラ

 

リゼ「…………」フキフキ

 

ココア「♪~♪♪――あっ……」ツルッ

 

ガシャン!

 

チノリゼ「!」

 

ココア「!……ご、ごめんね」

 

リゼ「……気にするな、ケガしてないか?」

 

ココア「うん、大丈夫」

 

リゼ「そうか……今度からは気を付けるんだぞ?」ニコッ

 

ココア「うん♪」

 

リゼ「これはわたしが片づけておくから倉庫からコーヒー豆を持ってきてくれ」

 

ココア「はーい」タタタ

 

チノ「リゼさん、チリトリです」

 

リゼ「ありがとう、ちゃんと持っててくれよ」サッサッ

 

チノ「……ココアさん、お皿割ったの久しぶりですね」

 

リゼ「そういえば、つい最近はめっきり減ったな」

 

チノ「やはりこの前のリゼさんの注意が効いたんでしょうか?」

 

リゼ「どうかな……まぁ、ちゃんと聞いてくれたならいいさ」

 

チノ「……リゼさん、最近なんだか明るいですね」

 

リゼ「んっ、そうか?実はついこの間から家でペットを飼い始めてな、最初は悪い子だったんだが……最近ではしつけのおかげか、すごくいい子になったんだよ」

 

リゼ「人間、やはり時には怒ることも大切だな」

 

チノ「そうでしたか、わたしも一度見てみたいです」

 

リゼ「ああ、すごくいい子だぞ。可愛くて、何をしても喜んでくれるんだ……」

 

――おしまい♪

感想

  1. 匿名 より:

    ココアの性癖が…wリゼもいい感じにぶっ飛んでて面白かったです。
    あのままリゼが流されなかったらどうなってたのかが気になりますね…
    ココアがもっと怒られるようなことしちゃって最終的にリゼに束縛されて超教させられて喜ぶ姿が浮かびます…w

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます♪
      本作はココリゼにおいて一度は描いてみたかったテーマでしたので、私自身楽しんで描かせていただきました。
      続編は……今のところは予定しておりません;
      もっとハードなヤンデレを描きたいとは常々考えているのですが。

  2. 匿名 より:

    ひゃーヤバイ、めっちゃ興奮しました><
    このアブノーマルシリーズ、また見たいですねぇ!
    もちろん、チノちゃん嫉妬みたいな可愛らしいのも大好きですよ!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      いつもご愛読ありがとうございます♪
      アブノーマルシリーズ……個人的にはとても魅力的ですね。
      もし需要をいただけるようであれば、ぜひ。
      次回はチノちゃん嫉妬シリーズをはさみ、またアブノーマルなテーマのSSに挑戦したいと思います。

  3. 名有り より:

    ココリゼもいいなぁ…二人とも可愛い

  4. 匿名 より:

    ドMなココアもいいねー( ◠‿◠ )

  5. Beyond the Average より:

    私は○○の気持ちがよくわからなかったのですが、このお話でよくわかりました。
    つまり「怒っているときに自分だけを見つめている」ことに喜びを覚えるのでしょうか?私だったらずっとココアを見つめることぐらい朝飯前!なのですが、それではココアには足りないのでしょうか?
    (でも、○○なココアも可愛い!)

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      マ〇はとっても深いものです、できれば詳しくご説明したいところですがドン引きされそうなのでここでは控えたいと思います;
      相手にとって特別に見られている=怒られている、ということに快感を覚えるのかもしれませんね。
      実はここあちゃんのほうも幼いながらマ〇かもしれな--ゴホッゴホッ!

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