ごちうさSS ヤンデレチノ「ココアさん……ずっと一緒ですよ」

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チノ「ココアさん……好きです」

 

ココア「チノちゃん……わたしもだよ」

 

チノ「ん………//」

 

ココア「チノちゃん、これからもずっと一緒だよ//」ニコッ

 

チノ「……はい//」ニコッ

 

チノ「ずっとわたしだけのココアさんでいてくださいね……ずっと……♪//」ギュッ

 

――

――――

――――――

 

 

ココア(お互いに本当の気持ちを伝え合い、チノちゃんと恋人同士になってから1週間……なんだかまだ夢みたいな気がするよ)

 

ココア(……今は半分夢の中だけど)

 

ココア「ふぁあ…………」プワプワ

 

ココア「今日は土曜日だからもうちょっとだけ……」ゴロン

 

ココア「……………………」Zzz

 

ガチャッ

 

チノ「失礼します」

 

ココア「むにゃ………………」Zzz

 

チノ「……ふふ」

 

チノ「ココアさんの寝顔、可愛いですね……」

 

チノ「ずっと堪能していたいですけど……時間は残酷なものです」

 

チノ「……ココアお姉ちゃん、起きてください」ボソッ

 

ココア「!」バッ!

 

チノ「ココアさんおはようございます」

 

ココア「あっ、チノちゃんおはよう……」プワプワ

 

チノ「早く起きてください、お姉ちゃん」

 

ココア「お姉ちゃん……えへへ……//」テレテレ

 

ココア「チノちゃん、今日も一日頑張ろうね」

 

チノ「はい♪」ニコッ

 

 

 

ココア「今日の朝ごはんは最高だったね」

 

チノ「いまわしい野菜がキャベツだけというのは清々しいものです」

 

ココア「ふぁあぁ……おなかいっぱいになったらまた眠たくなってきちゃった」

 

チノ「昨日も夜更かしですか?また生活バランスが崩れますよ」

 

ココア「あはは、リゼちゃんとお話ししてたらつい」

 

チノ「!」ピクッ

 

チノ「…………リゼさんと?」

 

ココア「うん。リゼちゃん最近なかなか寝付けないみたいだから、眠たくなるまで二人でお話してるんだ」

 

ココア「新しいゲーム買ったから、今度二人で協力プレイしようって誘われちゃった」エヘヘ

 

チノ「二人…………」

 

ココア「次のお給料が出たらパーティーゲームでも買ってみんなでやりたいって―――あれ、チノちゃん……?」

 

チノ「……………………」

 

チノ「……ココアさん」

 

ココア「?」

 

チノ「……携帯貸してください」

 

ココア「携帯?えっと……はい」スッ

 

チノ「」simカード スッ

 

ココア「!?」

 

チノ「これは預かっておきます」

 

チノ「はい、あとはお返ししますね」

 

ココア「チノちゃんひどい!これじゃあ使えないよ!」

 

チノ「何か用があるなら言ってください。わたしの携帯をお貸ししますので」

 

ココア「でも、みんなからの連絡とかもあるから――」

 

チノ「」ジー

 

ココア「……!」

 

チノ「ココアさんはわたしと友達……どっちが大切なんですか?」

 

チノ「わたしはココアさんのことをこんなに想ってるのに……」

 

ココア「わたしもチノちゃんのこと大切だし大好きだよ!でも、それとこれとは――」

 

チノ「……リゼさん、ですね」

 

ココア「えっ?」

 

チノ「ココアさんはリゼさんと浮気してるんですね……」フラッ

 

ココア「ち、チノちゃん……?」

 

チノ「わたしからココアさんを奪おうとするなんて……」

 

チノ「ココアさんは誰にも渡しません……!」ホウチョウ シャキン

 

ココア「ひっ!」

 

チノ「じっとしててください……痛いのは一瞬だけですから……」

 

ココア(チノちゃんの目……まさか本気で……!)ガクガク

 

ココア「ち、チノちゃんごめん!お姉ちゃんが間違ってたよ!」

 

チノ「…………?」

 

ココア「これから連絡取りたいときはチノちゃんにお願いするね!それとリゼちゃんのお誘いも断るから!」

 

チノ「……本当ですか?」

 

ココア「うん、その代わり二人で遊びにいこう!わたしチノちゃんとデートしたいな!」

 

チノ「デート……ココアさんと……//」

 

チノ「……わかりました」

 

チノ「すいませんココアさん……こんなもの持ち出してしまって」スッ

 

ココア「ううん……」ホッ

 

チノ「ココアさん……//」ギュッ

 

ココア「!」

 

チノ「デート、楽しみにしてますから……//」ニヘラ

 

ココア(デレデレチノちゃん可愛い……//)

 

ココア(……さっきのは、なんだったんだろう)

 

チノ「ココアさん……わたしのお姉ちゃん……//」スリスリ

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

――数日後――

 

リゼ「ココア、まだ連絡取れないのか?」ヒソヒソ

 

ココア「うん、チノちゃんがSimカード返してくれなくて……」

 

リゼ「あれが無かったらただの箱だもんな、特にガラケーは」

 

ココア「ごめんねリゼちゃん、もう少し待ってて」

 

リゼ「わたしはいつでもいいが……あんまり無理するなよ」ポンッ

 

リゼ「なにかあったらいつでも相談して来い」ナデナデ

 

ココア「うん」ニコッ

 

ココア(チノちゃんの束縛は厳しいけど、それだけ私のことを好きでいてくれてるってことだよね……♪)

 

チノ「……………………」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

――お風呂場――

 

チャポン

 

ココア「ふぅ…………」

 

ココア(みんなでお泊り会だったらチノちゃんも許してくれるかな……)

 

ココア(今度お願いしてみよっと)

 

ガチャッ

 

ココア「!」

 

チノ「………………」

 

ココア「チノちゃん……あっ、わかった、お姉ちゃんと一緒にお風呂だね!」

 

ココア「チノちゃんおいで♪」ヒョイヒョイ

 

チノ「………………」

 

チャポン

 

ココア「今日も疲れたねー」

 

チノ「……ココアさん」

 

ココア「んっ、どうしたの?」

 

チノ「今日のお昼、リゼさんと喋っていましたよね」

 

ココア「……!う、うん………」

 

チノ「何を話していたんですか?」

 

ココア「っ……そ、それは……」アセアセ

 

チノ「……なんですか?」グイッ

 

ココア「ち、チノちゃん、顔が近いような……」

 

チノ「なにを、話していたんですか?」ジー

 

ココア「!」

 

ココア(まずい、またこのチノちゃんだ……!)

 

チノ「正直に言ってください!」カタ ガシッ

 

ココア「きゃっ……!」

 

チノ「またリゼさんと二人で浮気の計画を立ててるんですね……!」グググ

 

ココア「チノちゃんやめて……いたいよ……!」

 

チノ「ココアさんもココアさんです、いつもリゼさんにたぶらかされて……!」

 

ココア「チノちゃん待って!話を聞いて――――ごぼっ!」ジャボン

 

チノ「ココアさん、目を覚ましてください……」ググッ

 

ココア「ごぼごぼ――――ぷはぁ!げほっごほっ……」

 

チノ「ココアさんの恋人は誰ですか?」

 

ココア「はぁ……はぁ………チノちゃんです……」

 

チノ「……三度目は無いですよ」ニコッ

 

ココア「……!」ブルブル

 

チノ「ココアさんはわたしだけのものです……誰にも渡しません……」ギュッ

 

ココア「……チノちゃん」

 

ココア「……うん、勘違いさせてごめんね」ギュッ

 

ココア(良かった……いつものチノちゃんだ……)

 

チノ「えへへ……ココアさん……//」ニコッ

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

――数日後――

 

チノ「リゼさんは今日部活の助っ人でお休みのようです」

 

ココア「そっか、ならリゼちゃんの分まで頑張らないとね」フンス

 

チノ「とは言っても、この有り様ですが……」ガラーン

 

――ギュッ

 

チノ「!」

 

ココア「ということは、お客様が来るまでチノちゃんのことモフモフし放題だね」スリスリ

 

チノ「こ、ココアさん、仕事中ですから……//」

 

ココア「モフモフ、モフモフ♪」

 

チノ「……………♪//」

 

チノ(今日はもう閉店にしたいです)

 

ガチャッ

 

マヤ「やっほー♪」

 

メグ「こんにちは~」

 

ココア「あっ!マヤちゃんメグちゃん!」バッ

 

チノ「あ…………」

 

マヤ「あれ、ココアとチノだけ?」

 

メグ「リゼさんは?」

 

ココア「今日はリゼちゃんはお休みだよ」

 

ココア「だから二人のこともモフモフし放題♪」ダキッ

 

メグ「きゃっ!」

 

マヤ「苦しい~!」

 

ココア「わたしの可愛い妹たち!もふもふ~!」ギュッ

 

ワイワイ キャッキャッ

 

チノ「……………………」

 

チノ「」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

――深夜――

 

ココア(今日はチノちゃんにお風呂も添い寝も断られちゃった……)シュン

 

ココア(でも夕食の時も元気なかったし、もしかしたら体調悪いのかも……)

 

ココア「……大丈夫かな」

 

ココア「ふぁぁ…………」プワプワ

 

――

――――

――――――

 

ココア「すぅ………すぅ………」Zzz

 

ガチャッ バタン

 

ココア「………………」Zzz

 

ガサゴソ

 

 

――――――――――――――――――――――

 

チノ「……ココアお姉ちゃん、起きてください」

 

ココア「んっ…………」

 

ココア(いまお姉ちゃんって誰かが…………?)パチッ

 

チノ「お姉ちゃん、おはようございます」ニコッ

 

ココア「……チノちゃん?」

 

チノ「目が覚めませんか?ならこれでも飲んでください」スッ

 

ココア(チノちゃんの指が口に――)

 

ココア「ん……――!えほっげほっ!…なに…これ……」

 

チノ「おいしいですか?……わたしの血ですよ」

 

ココア「!」

 

ポタ……ポタ……

 

ココア「なんで……どうしてこんなこと……」ブルブル

 

チノ「わたしの血を飲ませれば、ココアさんと本当の姉妹になれるはずです……」

 

チノ「これでココアさんの本当の妹はわたしだけですね……」

 

ココア「チノ…ちゃん…………」

 

チノ「ココアさんの恋人も妹も、わたしです……リゼさんにもマヤさんにもメグさんにも、誰にも譲りません……」

 

チノ「ココアさん…ココアお姉ちゃん……今夜はそれを分からせてあげます」ニコッ

 

チノ「もう二度と、他に目移りしないように……」スッ

 

チノ「ココアさん……ずっと一緒ですよ……」

 

ココア「……………………」

 

ココア(…………そっか)

 

ココア(……やっとわかった)

 

 

ココア(チノちゃんがわたしを束縛するのは、きっと怖いからなんだ)

 

ココア(お母さんを無くして、おじいちゃんを無くして……心の拠り所になる人に離れられるのが、もう……)

 

ココア(……お姉ちゃんになるって、こういうことだったんだね)

 

ココア(チノちゃんが望むように……気の済むまで、甘やかしてあげる……)

 

ココア「……チノちゃん」

 

ココア「お姉ちゃんが、全部受け止めてあげる……」

 

ココア「おいで……」ニコッ

 

チノ「…………!」

 

チノ「……はい」ポロポロ

 

――ギュッ

 

チノ「ん…………」

 

ココア「よしよし……」ナデナデ

 

チノ「ココアさん……ココアお姉ちゃん……♪」

 

チノ「……やっと手に入れました」

 

チノ「大好きで、温かい……」

 

チノ「――心の拠り所」

 

――おしまい

感想

  1. 匿名 より:

    投稿お疲れ様です!
    ヤンデレチノちゃん良い…そして怖い…w
    こういうのゾクゾクしちゃいます!
    そして最後に受け入れてしまったココアさん…優しい…
    最後、チノのこと拒んでいたら…一緒に死にましょうENDになりそう…w
    でもなにげにチノちゃんあともうひと押しでもとに戻れそうな感じがしますねw
    それにしてもシチュが最高ですね!
    ヤンデレといえば手料理に自分の血液混ぜて本人には内緒で食べさせるみたいなのはよくあるけど、
    直接本人にそのまま飲ませるとは…チノちゃん大胆すぎるっ!!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます、励みになります♪

      おっしゃいますとおり、チノちゃんが元に戻れるかどうかはなるべく紙一重の描写を意識させていただきました。
      その伏線を回収し、当初のプロットでは正気に戻るエンディングを予定していたのですが………ヤンデレチノちゃんの本SSは思った以上に苦戦しまして;
      どうしてもチノちゃんが自分の血をココアちゃんに飲ませる描写を書きたく、かといってハッピーエンドにしたい……色々迷った挙句、チノちゃんの心のカタルシスを優先するためココアちゃんに折れてもらいました。
      予定の無いエンディングで不安がありましたが、お気に召していただけてなによりです。
      本作のテーマをご理解頂き、ありがとうございます。

  2. Proton より:

    いいですね、こういうヤンデレも。
    もっと見たいです

  3. あやねるLOVE! より:

    ち チノちゃん怖過ぎやしないか?
    う~ん…ヤンデレとか全然観たことなかったんですけどヤンデレってこんな感じなんですかねぇ…
    まぁ、『こういうチノちゃんも全然悪くないなぁ…』と思いました
    中盤のチノちゃんが怖くて思わず笑ってしまいましたww
    とりあえずごちうさ3期やれ。

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      このSSのヤンデレチノちゃんは若干ながら誇張表現を含めていますので、普通のヤンデレはもっと魅力的ですよ。
      『怖いのに可愛い』が、ヤンデレ最大の魅力だと思います。
      個人的ながら、ごちうさのキャラクターはみんなヤンデレ属性をかぶせやすいのでこの手のSSはとても描きやすかったりします。

  4. aki o より:

     日頃の疲れを癒すために、検索の世界からやってきました。
     アニメとは一味違ったチノちゃんがとてつもなく可愛いですね。
     大抵のヤンデレものは一方通行なんですが、ココアちゃん自身、チノちゃんを深く愛しているわけで、真のベストカップルですね。僕自身がココアちゃんの立場ならチノちゃんに殺されても構わない、この世で一番愛する人が何をしようと受け入れるでしょう。最愛の妹、恋人としてチノちゃんを優しく包み込むココアちゃんの眩しい笑顔が脳裏に浮かんでくる、綺麗な百合劇場でした。
     

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ご丁寧な感想ありがとうございます♪
      そしてようこそいらっしゃいませ、砂水クジラワールドへ。
      ちなみに管理人はヤンデレを恐ろしいほど愛しておりますゆえ、ヤンデレ描写を褒められるととても喜びます。
      ヤンデレチノちゃん、またぜひ違う形で挑戦してみたいと思います。
      その時はまた厳しい目でご感想をぜひ!

  5. ごちうさ より:

    初めてコメントさせていただきます!!
    良いと思います!!だけど、なんか恐ろしい。(ごめんなさい)

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      初コメありがとうございます!
      恐ろしいと感じて頂けたのでしたら、ヤンデレ物としましては大成功でございます。
      むしろ誉め言葉として受け取りますぞ!

  6. 匿名 より:

    もうごちうさ三期これでいいんじゃないかな(提案)

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます、とてもありがたいお言葉です。
      しかし、ごちうさは平和に楽しくほのぼのが一番ですね。

  7. ラビットタンク より:

    チノの必死に温もりを求めようとしている心に応えてあげようとするココアの愛は本当に美しいと思いました。ココアは姉というよりも母親のように感じます。

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ヤンデレチノちゃんを母性愛で包むココアちゃん……なんと素晴らしい百合なんだ、とイメージしながら執筆していた記憶がございます。
      上手く表現できていたのでしたらなによりです。

  8. あんこ より:

    今度は、チノがココアに告白してリゼのことが好きだからと・・・。そういう
    話にしてください。

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      それはわたしの描きたいヤンデレではありませんので、丁重にお断りさせて頂きます。

  9. 匿名 より:

    中学生が刃物を使っている……だと!?

  10. 今夜は眠れないな! より:

    ヤンデレチノちゃん…可愛い…

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