ごちうさSS (長編)千夜「病んだシャロちゃんをみんなでお世話するわ」

jktyit

 

千夜「………………………」

 

千夜「シャロちゃん…………」

 

――桐間家――

 

千夜「」トントン

 

…………シーン

 

千夜「シャロちゃん、わたしよ」

 

シャロ「…………千夜?」

 

千夜「うん、入るわね」

 

ガチャッ

 

千夜「シャロちゃん…………」

 

シャロ「ぅ……千夜ぁ……早くそばに来て……」グスッ

 

千夜「よしよし……ごめんね遅くなって」ナデナデ

 

シャロ「ううん…………」ギュッ

 

千夜「あら、シャロちゃんたら甘えんぼうさんね」

 

シャロ「……ダメ?」

 

千夜「そんなことないわ、私もシャロちゃんギュッ」ギュッ

 

シャロ「んっ………………」

 

千夜「………………」ナデナデ

 

千夜「ところでシャロちゃん、今日はいい天気ね」

 

シャロ「う、うん…………」

 

千夜「……ちょっとだけ、お外出てみない?」

 

シャロ「!」

 

シャロ「……ぅぇ……ぁ……!」ポロポロ

 

千夜「シャロちゃん!?ごめんなさい、冗談よ」アセアセ

 

シャロ「ぇぅ……いや……いや…………」ガクガク

 

千夜「大丈夫、ここに居ましょ……ここにはシャロちゃんを傷つけるものはなにも無いわ」ギュッ

 

シャロ「千夜…………」グスッ

 

千夜「ごめんね……」ナデナデ

 

 

――――――――――――――――――――

 

千夜「………………」ナデナデ

 

シャロ「」ギュッ

 

千夜「」チラッ

 

AM8:00

 

千夜「シャロちゃん、わたしそろそろ学校だから……行くわね?」

 

シャロ「ぁ……うん…………」

 

千夜「お昼ご飯は冷蔵庫に用意しておいたからちゃんと食べるのよ?」

 

シャロ「……ありがとう…………」

 

シャロ「……………………」ウツムキ

 

千夜「……シャロちゃん?」

 

シャロ「」ジワッ

 

シャロ「千夜……いつもごめんね……」

 

シャロ「迷惑かけてごめん……ごめんなさい…………!」ポロポロ

 

千夜「シャロちゃんは迷惑なんてなにもかけてないわ。おばあちゃんも私もお世話したいからしてるだけよ」

 

千夜「だから何も気にしなくていいの……」ギュッ

 

シャロ「ぅ……千夜ぁ……わたし、もういなくなりたいよ…………!」

 

千夜「そんなのダメよ……シャロちゃんがいなくなったらわたし、生きていけないわ……」

 

千夜「落ち着こう……大丈夫、大丈夫よ」ナデナデ

 

千夜「わたしはずっとシャロちゃんの味方よ」ニコッ

 

シャロ「千夜ぁ……うぅ…………」ポロポロ

 

千夜(こんな風になって……可哀そうなシャロちゃん……)

 

 

シャロ「………………」Zzz

 

千夜(撫でてたら寝ちゃったわ……)

 

トントン

 

千夜「はぁい」

 

ココア「千夜ちゃん、わたしだよ」ガチャッ

 

千夜「ココアちゃん……」

 

ココア「やっぱりシャロちゃんのところにいたんだ」

 

千夜「ごめんなさい、放っておけなくて……」

 

ココア「ううん…………シャロちゃん、大丈夫?」

 

千夜「今眠ったところよ、やっぱりまだまだ不安定ね」

 

ココア「そっか…………」シュン

 

ココア「千夜ちゃん、今日は甘兎庵の仕事があるよね。帰りに私が寄ってみるよ」

 

千夜「ココアちゃん……ごめんなさいね」

 

ココア「ううん、私がしたいからするんだよ。千夜ちゃんも同じでしょ?」

 

千夜「ふふっ……そうね」

 

ココア「いこっ、早くしないと遅刻しちゃうよ?」

 

千夜「それじゃあシャロちゃん……行ってきます、いい子にしててね……」ナデナデ

 

ガチャッ バタン

 

 

――――――――――――――――――――――

 

ココア「シャロちゃんがああなってから、もう3週間か……」

 

千夜「学校、アルバイトにまで勤しんでたあの頃が懐かしいわ……」

 

ココア「鬱病とかじゃ、ないよね……?」

 

千夜「心の病であることは間違いないけど……どちらかというとトラウマかしら」

 

ココア「……原因は、きっと学校だよね」

 

千夜「ええ……なんだか小さい頃に戻ったみたい」

 

ココア「小さい頃……?」

 

千夜「シャロちゃん……小学校や中学校でもずっといじめられていたの」

 

千夜「家が貧しいのを理由に、いつも陰湿ないじめに遭って……」

 

ココア「そんな……ひどい……」

 

千夜「小さい頃のシャロちゃんは気が弱くておとなしくて、すぐに泣いちゃう弱虫な子だったから余計にね」

 

千夜「泣きじゃくるのを、いつも私が必死に慰めて……」

 

ココア「……………………」

 

千夜「そのせいかしら、高校生になったシャロちゃんは私と同じ学校に行かず、お嬢様学校に進学したの……きっと人間関係を一からリセットしたかったのね」

 

ココア「だから特待生になってまで……」

 

千夜「あの子はたくさん傷付いて、ボロボロになって……それでも勇気を出して、私から離れて自立したの……」ブルブル

 

千夜「いつしか愛想笑いもできるようになって、アルバイトができるまで成長して……」

 

千夜「ココアちゃん、リゼちゃん、チノちゃん……たくさんお友達もできて、やっとシャロちゃんの笑顔が見られるところまで来たのに……またこんな……」ギリッ

 

ココア「千夜ちゃん落ち着いて、まだそうだと決まったわけじゃあ」アセアセ

 

千夜「シャロちゃんのことをいじめるなんて……あの子の幸せを壊そうとする人は、たとえ誰であっても許さないわ」

 

千夜「ああ……シャロちゃん……シャロちゃん……」ポロポロ

 

ココア「千夜ちゃん…………」

 

ココア「……うん、そうだね」

 

ココア「でも今は、みんなでシャロちゃんのこと守ってあげよう……またきっと、笑顔を見せてくれる時が来るよ」

 

ココア「千夜ちゃん泣き止んで……でないとわたしまで……」グスッ

 

千夜「ココアちゃん……」

 

ココア「大丈夫……今度はわたしたちもいるよ」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

――ラビットハウス――

 

チノ「……………………」

 

リゼ「チノ、お客さんが来たらいつも通りに接客だぞ」

 

チノ「あっ……はい、すいません」

 

リゼ「……まぁ、わたしも人のこと言えないけどな」カガミ チラッ

 

チノ「…………シャロさん」

 

リゼ「なんだか最近身の回りが静かになった気がするよ……ココアが沈んでるからかな」

 

チノ「それもあるでしょうが……やはりシャロさんがいないせいでしょうね」

 

チノ「あの楽しかった毎日はきっと、誰が欠けてもダメなんです……」

 

リゼ「そっか……そうだな…………」

 

チノ「……また、戻れるといいんですが」

 

リゼ「いいや戻そう、私たちの手で」

 

チノ「……そうですね」

 

リゼ「さぁチノ、ココアの分まで頑張るぞ」ニッ

 

チノ「はい」クスッ

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

――桐間家――

 

ココア「…………」トントン

 

シーン…………

 

ココア「シャロちゃん、私だよ?」

 

シャロ「……ココア?」

 

ココア「入ってもいい?」

 

シャロ「うん…………」

 

ココア「おじゃましまーす」ガチャッ

 

ココア「シャロちゃん、久しぶり」ニコッ

 

シャロ「……ごめんね……いつも…………」

 

ココア「ん~なにが?わたしはシャロちゃんとお話ししたいから来てるだけだよ」

 

シャロ「ココア…………」

 

ココア「えへへ、おじゃましまーす」ベッドポスッ

 

シャロ「きゃっ……」

 

ココア「シャロちゃんモフモフ~」ギュッ

 

シャロ「ぁぅ………………」モジモジ

 

ココア「んっ、シャロちゃん?」

 

シャロ「あの、ね…………わたしも、モフモフしてもいい?」

 

ココア「もちろん!」

 

シャロ「……もふもふ」

 

ココア「違うよシャロちゃん、こうだよ、モフモフ♪」

 

シャロ「…………っ」ギュッ

 

シャロ「」ジワッ

 

シャロ「ぅ…ぇ……………」ポロポロ

 

ココア「シャロちゃん!?ごめんね、私何かしちゃった?」

 

シャロ「ココア…………ココアは、どうしてわたしのこといじめないの……?」グスッ

 

ココア「……!」

 

シャロ「千夜じゃないのに……どうして…………」ブルブル

 

ココア「…………」

 

ココア「……そんなの、当たり前だよ」ギュッ

 

ココア「だって、私はそんなの全然楽しくないもん……シャロちゃんとこうして仲良くしてる方が、ずっとずっと楽しいよ」

 

ココア「安心してシャロちゃん……わたしは絶対、シャロちゃんのこといじめたりしない」

 

ココア「千夜ちゃんだけじゃない……私もチノちゃんもリゼちゃんも、みんなシャロちゃんの味方だよ……」

 

シャロ「ぅぇ………っ……ココア……」ポロポロ

 

ココア「よしよし……辛いよね」ナデナデ

 

ココア「いいんだよ……どうしようもないときは、立ち止まっても」

 

ココア「……また、一緒にお泊り会しようね」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

千夜「シャロちゃんお待たせ――あら?」

 

ココア「あっ、千夜ちゃん!助かったよぉ」

 

千夜「ココアちゃん!こんなに遅くまでごめんなさい、途中で帰ってくれてもいいのに」アセアセ

 

ココア「あはは、それが――――」

 

シャロ「………………」ギュッ Zzz

 

ココア「シャロちゃんに抱き枕代わりにされちゃって……」

 

千夜「あらあら……ふふっ」クスッ

 

千夜「小さい頃にずっと持ってたぬいぐるみの夢でも見てるのかしら」スッ ヌイグルミ

 

ココア「ありがとう……ねぇ、千夜ちゃん、その笑顔だよ」

 

千夜「えっ……?」

 

ココア「シャロちゃんを笑顔にしてあげられるのはきっと、憎しみとか仇討ちとかじゃなく、千夜ちゃんの笑顔じゃないかな?」

 

千夜「笑顔…………」

 

ココア「思い出してみて?きっと小さい頃から、シャロちゃんが助けられてきたのは千夜ちゃんの優しい気持ちだったはずだよ」

 

ココア「シャロちゃんをこんなにした相手が憎いとか思う心じゃなく、シャロちゃんを可哀想にって想う千夜ちゃんの気持ち……」

 

千夜「…………!」

 

ココア「恨まないでっていうのは無理かもしれない……わたしも、シャロちゃんをこんな目に遭わした人が憎いよ」

 

ココア「けどその気持ち以上に、シャロちゃんの笑顔が恋しい……また笑顔になってほしいの」

 

ココア「だから千夜ちゃん……お願い、シャロちゃんにまた、笑顔を見せてあげて?」ニコッ

 

千夜「……うん♪」ホロリ

 

千夜「ココアちゃん、ごめんなさい……ありがとう」

 

千夜「そうよね……仇なんて討っても、シャロちゃんの心は晴れたりしないわよね」ジワッ

 

千夜「余計悲しくさせちゃうだけよね……だってシャロちゃんは、とっても優しいもの……」

 

千夜「……でも……っ!」

 

千夜「頭で分かっていても……悔しくて……悲しくて……どうしようもなくて……!」ポロポロ

 

ココア「うん……分かるよ……」グスッ

 

ココア「優しいってほんと、残酷だよね……」ポロポロ

 

千夜「ココアちゃん……!」ギュッ

 

ココア「千夜…ちゃん……っ!」ギュッ

 

 

――――――――――――――――――――――

 

――夜――

 

千夜「シャロちゃん、お風呂入りましょ?」

 

シャロ「!……うん…………」ブルブル

 

千夜「大丈夫、手を繋げば怖くないわ」スッ

 

シャロ「千夜…………」

 

千夜「目隠し、今日もする?」

 

シャロ「っ…………ううん」

 

シャロ「……外して、みる」

 

千夜「シャロちゃん…………わかったわ」

 

千夜「……いい、開けるわよ?」

 

シャロ「……うん」ブルブル

 

ガチャッ

 

シャロ「………………!」

 

シャロ「お外…………」ガクガク

 

千夜「大丈夫、大丈夫よ……わたしが側にいるわ」

 

千夜「もうちょっとよ、頑張ってシャロちゃん」

 

シャロ「うぅ…………」ギュッ

 

ガチャッ バタン

 

千夜「シャロちゃん……すごいわ♪」

 

シャロ「外……出られた」ジワッ

 

千夜「さすがはシャロちゃんね」ニコッ

 

シャロ「ぅ……千夜ぁ…………」グスッ

 

千夜「よしよし、頑張ったわね」ナデナデ

 

千夜「ゆっくりでいいのよ……一緒に進んでいきましょ」

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

千夜「♪~♪♪」ドライヤー

 

シャロ「千夜……自分でできるよ?」

 

千夜「いいのよ、わたしがしたいだけ」

 

千夜「♪♪~♪」クシ サッサッ

 

シャロ「んっ…………」

 

千夜「はい、オッケーよ♪」

 

シャロ「ありがとう……いつもごめんね」

 

千夜「ううん……さぁ、晩ご飯食べましょ?」

 

シャロ「……でも」

 

千夜「今日は麻婆豆腐よ」ニコッ

 

シャロ「……うん」

 

千夜「おばあちゃんも喜んでるわ、小さい頃に戻ったみたいだって。だから気にしないの」

 

シャロ「うん……♪」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

シャロ「ぁ…………」オドオド

 

千夜「こうして二人で寝るのって久しぶりね」

 

シャロ「千夜……せまくない?」

 

千夜「大丈夫よ、シャロちゃんの方こそ平気?」

 

シャロ「うん……すごく安心する……」ギュッ

 

千夜「シャロちゃん…………」

 

シャロ「わがまま言ってごめんね……」

 

千夜「ううん、嬉しいわ。シャロちゃんの方から泊まっていってくれるなんて」ギュッ

 

シャロ「……離れるの、怖いから…………」

 

千夜「それじゃあこのままシャロちゃんと結婚しちゃおうかしら♪」

 

シャロ「………………」グスッ

 

千夜「あっ……ごめんなさい……」

 

シャロ「…………ねぇ、千夜?」

 

千夜「どうしたの?」

 

シャロ「……どこにも行かないでね?」

 

千夜「うん……大丈夫……前も言ったでしょ」

 

千夜「私たち、ずっと一緒よ……」ギュッ

 

シャロ「千夜…………」グスッ

 

千夜「明日は朝ご飯食べたら家まで送るわ」

 

千夜「……また目隠し、する?」

 

シャロ「……ううん……頑張る」

 

千夜「偉いわ」ナデナデ

 

 

――――――――――――――――――――

 

――翌日――

 

リゼ「………………よし」

 

トントン……

 

シーン

 

リゼ「シャロ、わたしだ」

 

シャロ「!……リゼ先輩」

 

リゼ「ああ、入るぞ」

 

ガチャッ

 

リゼ「元気だったか?」

 

シャロ「はい……おかげさまで……――――っ!?」

 

シャロ「ぁ……あ…………!」ガクガク

 

リゼ「シャロ!?」

 

シャロ「いや……もういや…………千夜ぁ、助けて…………!」ポロポロ

 

リゼ「どうしたんだ!とりあえず落ち着け……!」オロオロ

 

リゼ(何か落ち度が……――――はっ、そうか!この制服か!)バッ

 

シャロ「ぅえ…………ぅ…………」ブルブル

 

リゼ「シャロ、こっち向いてみろ。もう大丈夫だ」

 

シャロ「!…………ぁ……リゼ先輩……?」

 

リゼ「良かった……正気に戻ったか」

 

シャロ「ごめんなさい……わたしまた…………」シュン

 

リゼ「気にするな、わたしの方こそ配慮が足りなかった」ポンポン

 

リゼ「お詫びにほら……このマグカップ、受け取ってくれ」スッ

 

シャロ「!こ、こんな高価なもの頂けません……」アセアセ

 

リゼ「みんなでお金を出し合って買ったんだ、シャロが早く笑顔になれるようにって」

 

リゼ「これは私たち4人の気持ちだ……チノが言ってたよ、またみんなでどこか遊び行きたいって」

 

シャロ「チノちゃんが…………」

 

リゼ「ちゃんとみんなで願いも込めた……受け取ってくれないか?」

 

シャロ「」ジワッ

 

シャロ「うぅ…………ぇぅ…………」ポロポロ

 

リゼ「シャロ!?すまない、わたしまたなにか――」

 

シャロ「違うんです……ごめんなさい…………」

 

シャロ「嬉しくて……自分が情けなくて……勝手に涙が出て……」

 

リゼ「…………そっか」クスッ

 

リゼ「その気持ちは、たぶん『感謝』というやつだ……でも、どうせ応えてくれるなら、涙よりも笑顔の方が嬉しいな」

 

リゼ「シャロ……またいつか、みんなでどこか行こうな」ナデナデ

 

シャロ「はい……ありがとうございます……♪」ポロポロ

 

リゼ(この前より明るくなった気がする……千夜とココアのおかげか)

 

リゼ(わたしも先輩として、どうしてこんな事になる前に止めてあげられなかったんだろう……ごめんな、シャロ)

 

リゼ「」グスッ

 

シャロ「先輩…………?」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

――甘兎庵――

 

千夜「こんなに遅くまでごめんなさいね」トンッ

 

リゼ「…………なぁ、千夜?」

 

リゼ「……千夜はわたしのこと……恨んでないのか?」

 

千夜「わたしがリゼちゃんを……どうして?」

 

リゼ「シャロと同じ学校に通っていたのに、それに気付いてあげられなかった……」

 

リゼ「千夜ならきっと気付いてあげられただろうに……わたしの鈍感さが祟ってこんな事に……」ギリッ

 

千夜「リゼちゃん…………」

 

リゼ「千夜……一度だけでいい、思い切り殴ってくれないか……でないとわたし、罪悪感で……」グスッ

 

千夜「………………」

 

千夜「リゼちゃん……ぎゅ~」ギュッ

 

リゼ「ひゃあっ!」

 

千夜「よしよし……」ナデナデ

 

リゼ「千夜……?」

 

千夜「バカね……そんなことできるわけないじゃない」

 

千夜「自分のことを差し置いて人に罪をかぶせられるほど、私は器用じゃないわ……」

 

千夜「リゼちゃんはね、自分に厳し過ぎるのよ……優しくて、それでいてずるいわ」

 

リゼ「えっ…………」

 

千夜「……リゼちゃんの言ったとおりよ」

 

千夜「わたしは誰よりもシャロちゃんのことを見てきて、だれよりシャロちゃんのことを知っているわ……」

 

リゼ「………………」

 

千夜「……なのに」

 

千夜「こんなになるまで追い込まれていたのにも気付かず……ずっとシャロちゃんのことをほったらかして……!」グスッ

 

千夜「事が荒立ってから、のうのうとシャロちゃんの側にいて……頼られて……!」

 

リゼ「千夜…………」

 

千夜「心のどこかで慢心してた……きっとシャロちゃんなら大丈夫だろうって……!」

 

千夜「わたし……幼馴染失格よ…………!」ポロポロ

 

リゼ「……よせ」

 

リゼ「ごめんな、わたしが悪かった……みんなそうだよな」

 

リゼ「自分のことを責めてほしいのに、互いに誰も責めないから余計に苦しいんだよな……」

 

リゼ「わたしは確かに卑怯者だ……」

 

千夜「リゼちゃん…………」

 

リゼ「……けど」

 

リゼ「せめて年上として、お前たちの心の支えになりたいと思う……それが私の罪滅ぼしだ」ニコッ

 

リゼ「千夜……ごめんな」ギュッ

 

千夜「っ……リゼちゃん……!」

 

千夜「わたしの方こそごめん……ごめんなさい……!」ポロポロ

 

リゼ「ああ…………♪」ナデナデ

 

 

――――――――――――――――――――

 

――翌日――

 

トントン

 

チノ「シャロさん……いますか?」

 

シャロ「ぁ……チノちゃん?」

 

チノ「……入ってもいいですか?」

 

シャロ「うん……」

 

チノ「シャロさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

 

シャロ「ごめんね、チノちゃんまで……」

 

チノ「いえ……あっ、これココアさんからです」メロンパン

 

シャロ「わぁ、ありがとう……♪」

 

チノ(シャロさん……いまちょっとだけ微笑みました……)

 

シャロ「チノちゃん、この前はマグカップありがとう……大切にするわ」

 

チノ「はい、またシャロさんの紅茶、ごちそうしてくださいね」

 

シャロ「…………ねぇ、チノちゃん?」

 

チノ「?」

 

シャロ「……今から作っても、いいかな?」

 

チノ「!……はい、もちろんです」

 

シャロ「ありがとう……ちょっと待っててね」

 

 

――――――――――――――――――――

 

チノ「……おいしいです」

 

シャロ「ほんと…………よかった」

 

チノ「またみんなでこうして、お茶会したいですね」

 

シャロ「……ごめんね」

 

チノ「あっ……すいません、そういう意味では無く……」アセアセ

 

シャロ「うん……分かってるわ」

 

シャロ「ただ……年下のチノちゃんにまで気を遣わせてる自分が情けなくて……」

 

チノ「シャロさん…………」

 

シャロ「ごめんね……こんなのが憧れだったなんて……」グスッ

 

チノ「……そんなこと無いです」スッ

 

テ ギュッ

 

シャロ「……!」

 

チノ「シャロさんは、今でもずっと私の憧れですよ」

 

チノ「わたしはシャロさんみたいに、独り立ちできる勇気なんてありません」

 

チノ「わたしよりももっと辛い境遇にいたにも関わらず、愛想笑いも出来て、自立して……とてもわたしには無理です」

 

チノ「シャロさんは、すごいと思います」

 

シャロ「チノちゃん…………でも……今は……」

 

チノ「大丈夫です、人生は長いですから……シャロさんの心の傷は、みんなで癒します」

 

チノ「だからあせらないでください……」

 

シャロ「……ぅ…………ぇぅ……」ポロポロ

 

チノ「シャロさん……またラビットハウスに来てくださいね」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

――夜――

 

千夜「シャロちゃん、そろそろ寝ましょうか?」

 

シャロ「千夜……帰らなくていいの……?」

 

千夜「明日は土曜日だもの、今日はシャロちゃんとずっと一緒にいるわ」ニコッ

 

シャロ「ぁ……ありがとう……♪」

 

千夜「シャロちゃん……やっと笑ってくれたわね」

 

シャロ「うん……みんなのおかげかも……」

 

千夜「そうね……でもそれはシャロちゃんが頑張ったからよ」ナデナデ

 

シャロ「ん…………」

 

千夜「さてと、お布団入りましょう」

 

シャロ「ぁ……ま、待って……千夜……」

 

千夜「どうしたの?」

 

シャロ「……ぇと……その…………」

 

シャロ「……怖いけど、ちょっとだけ……一緒にお外行ってほしい……」

 

千夜「!……シャロちゃん」

 

シャロ「」ブルブル

 

千夜「……わかったわ。けど、我慢できなくなったらすぐに言うのよ?」

 

シャロ「うん…………」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

――裏庭――

 

千夜「怖くない……?」

 

シャロ「……怖い……けど、千夜となら大丈夫……」テ ギュッ

 

千夜「そう……♪」

 

シャロ「手……離さないでね?」

 

千夜「大丈夫よ、なにがあっても絶対離さないわ」テ ギュッ

 

千夜「……………………」

 

千夜「シャロちゃん……不謹慎なこと言ってもいいかしら?」

 

シャロ「……?」

 

千夜「わたしね……シャロちゃんがこうなってから、すごく悲しい反面、どこかホッとしてるの……」

 

千夜「遠くにいってしまってたシャロちゃんが、小さい頃と同じわたしの隣に戻ってきてくれたみたいで……」

 

シャロ「千夜…………」

 

千夜「悲しみや憎しみ以上に、寂しかった気持ちが満たされてる……そんな自分が、すごく嫌」グッ

 

千夜「ごめんなさいシャロちゃん……わたしきっと、こんな人間なのよね……」

 

シャロ「……………………」

 

シャロ「千夜…大丈夫……あのね、わたしも一緒だから……」

 

千夜「……?」

 

シャロ「千夜と一緒にいられる理由ができて、それを喜んでる卑怯な私がいる……」

 

シャロ「小さい頃みたいに千夜に甘えていたいって気持ちが……まだどこかにあるんだと思う」

 

シャロ「……だから、ごめん…………」

 

千夜「……やっぱり私たち、幼なじみね」

 

シャロ「どういうこと……?」

 

千夜「お互いに嘘付けないってことよ♪」

 

シャロ「わたし、千夜に嘘ついたことなんてないわよ……」

 

千夜「そうだったわね」

 

千夜「……………………」

 

千夜「……もう少しだけ、このままでいたいわ」

 

シャロ「でも……早く元に戻りたい、でしょ?」

 

千夜「ええ、早く元気だったシャロちゃんの笑顔が見たいわ」ニコッ

 

千夜「そして……あの頃の日常を、取り戻したい……」

 

シャロ「……頑張るから……もうちょっとだけ、側にいて……」

 

千夜「言ったでしょ……もうちょっとじゃない、ずっといるわ」

 

千夜「またお隣に住む幼馴染として、前向きに生きるシャロちゃんをサポートしないと」

 

シャロ「……千夜」

 

千夜「大好きよ、シャロちゃん」

 

シャロ「うん……わたしも」

 

シャロ「ココアもチノちゃんも、リゼ先輩も……千夜のことも、みんな大好き」

 

千夜「……なんだかはぐらかされたみたい」

 

シャロ「ぁ……ご、ごめん、千夜だけは特別だから……」

 

千夜「ふふっ、冗談よ」

 

千夜「シャロちゃん……心の拠り所がたくさん出来て、良かったわね」ナデナデ

 

シャロ「うん…………♪」

 

千夜「辛いことを味わったシャロちゃんにはきっと、これから先幸せがたくさん待っているわ……」

 

千夜「……シャロちゃんがまた、笑顔になれますように♪」

 

――――おしまい。

続編↓

ごちうさSS (長編)千夜「鬱になったシャロちゃんをみんなで元通りにするわ」

感想

  1. 匿名 より:

    乙です。
    先が気になる話ですが
    あの娘達ならきっとHappy Endを迎えるでしょう!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ご感想ありがとうございます♪
      問題がシリアスだったのでカタルシスが曖昧になってしまいましたが、続きを書くのであれば百合エンドがいいですね。

  2. 匿名 より:

    最高じゃ〜!
    ぜひ続きが読みたいですな。

  3. 匿名 より:

    泣けるめっちゃいい話ですね主さんありがとう…

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      とても素敵な感性をお持ちですね。
      こちらこそ最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

  4. 名有り より:

    いじめによって虐げられる者の辛さや痛みを良く感じられるお話だと思います。結局自分にはなにも出来ないことは分かってますが、今現代でいじめに遭っている子供達がいつか幸せになれることを祈るばかりです…

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      傾聴に値するご感想、ありがとうございます。
      そのいつかが来る前に、人生を終えてしまうような悲しい結末があってしまうのが「いじめ」ですよね。
      そもそも現代人の9割が「いじめられているほうにも原因がある」などという間違った観点を持っている世の中で、いじめ撲滅なんて夢物語も良いところです。
      いじめというのは『人間誰しも持っている個々の欠点を大仰にあげつらう』行為のことですから。
      他人に優しい人が少なく、自称優しい人間が多いなんとも切ない世の中ですね。

      • 意地でも空気を読まない自称哲学者 より:

        創作におけるキャラは、隅々まで性質の説明や心理描写が施される。
        「心の病み」を題材にした作品を見れば分かるが、
        ターゲットとされた者の理解者が、「情報をすべて開示されている」
        「視聴者、読者、プレイヤー、観客」といったメタ層にしかいないという
        現象が起こるのはよくあることだ。(実質「神のみぞ知る」)
        「いじめは絶対に撲滅できる」と無知なままで言っている人がいるなら、
        以下の課題を突きつけたい。
        「モブキャラや被害者の友人に開示された情報だけで全貌を浮かび上がらせろ」。
        現実世界でのいじめに対抗するのは、現状では上記の条件に近いものがある。
        要は、情報量も、関心も、エネルギーも、全てが確保が困難だ。
        それと、現実世界では主人公の心境と連動して雨が降ることは絶対にない。

        そもそも、心の闇は、生産性の前では無視せざるを得ない個人的な事情が絡まり、
        歯車が微妙にかみ合わなくなって発生するものだ。
        (心の病気は甘えだ、と小さい頃から言われ続けそれが本当だと信じ、
         今更そんなことないと言われても信じられる訳がない、等)
        「あってはいけない」からと言って、対処が必要な時に
        「そんなこと(正しいこととして)あるわけない」と微妙に誤解する現象も、
        厄介さに拍車をかける。
        科学を筆頭とする人間の英知は「現象を否定せずに受け入れる」事で伸びたのに。

        …待てよ、既に研究材料(シミュレート結果)なら存在する。
        地動説を信じる者が火炙りにされる時代を打ち破る事と、大して変わらないのか?

        チラ裏失礼しました。不都合なら破いて(消して)いただけると助かります。

  5. 匿名 より:

    シリアスなごちうさも大好きです!!しゃろ早く元に戻ってほしい!!

  6. 小田急1000形1066F桐間紗路 より:

    おもしろかった。

  7. ぴょん より:

    すごくいい話ですね… グスン

  8. 匿名 より:

    一度この作品の感想をちゃんと書きたいなと思っていました。

    ココアちゃんがやって来てからの千夜ちゃんとの会話、シャロちゃんが体験したこと、
    シャロちゃんの辛さ苦しさ悲しさ、そして決意が、まるで直に聞いているかのような
    リアルさで伝わってきます。

    過去に受けたトラウマを克服したと思っても、再び同じ事を体験すると、一気に
    元に戻ってしまう辛さ…。身近な人ですら信頼できなくなってしまう。幼少期から
    一緒だった千夜ちゃんを除き、ココアちゃんやリゼちゃんでさえも、不安を感じて
    しまうところ、そんな自分を責めてしまうシャロちゃん、それでもシャロちゃんを
    想って寄り添うところ、この辺の心の丁寧なやりとりの描写に引き込まれました。

    みんなの優しさに支えられ、少しずつ心を取り戻してくシャロちゃんの姿には
    心底感動しました。思えば、原作でもシャロちゃんって、人一番頑張り屋さんで、
    それでいて色んな事を一人で抱え込んで、本当の事をなかなか自分からは
    口にしないところがありますよね。

    > あの楽しかった毎日はきっと、誰が欠けてもダメなんです
    > シャロちゃんを笑顔にあげられるのはきっと、憎しみとか仇討ちとかじゃなく、
    千夜ちゃんの笑顔じゃないかな?

    こうした言葉には、はっとさせられました。
    特にココアちゃんの言葉、胸にしまっておきたいです。人を傷つける行為は許せず、
    自分もそれに争いがちなのですが、時にそれって憎しみの連鎖を産んでしまい
    ますよね…。

    原作の優しく楽しいお話の中に、時々しんみりとした背景が描かれ、そうした世界観や
    キャラの特徴と非常に親和性のある二次創作SSという印象を受け、以降、砂水さんのSSの
    更新を見るようになったきっかけがこの作品でした。

    時々ストーリーを思い出しては、最後の
    > 心の拠り所がたくさん出来て、良かったわね
    で、シャロちゃんに再び光が訪れる事を再確認し、ほっとする、ということを
    よく繰り返していました。心の拠り所、当時の自分の心境と重なるところも
    あったのかもしれません。

    キャラの心情が伝わってくるような表現や、日々の暮らしで忘れてしまった大切な
    ことを思い出させてくれる言葉やストーリー、本当に素敵で、自分にとって忘れ
    られない大切な作品です。

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      最後まで拝読させて頂きました。
      懇切丁寧なご感想、誠にありがとうございます。
      まずは、おかえりなさいはにすけさん。
      このSS、以前からお気に入りだと申されていたので、こうしてご本人から直接ご感想が聞けてとても嬉しく思います。

      わたくし自身ごちうさで初めて挑戦したシリアス系+長編ということで、当作品は鮮明に記憶に残っております。
      的を射た考察にお応えすべく、ここからは全て創作秘話的なものになってしまいますがお許しください。

      本作は、プロット段階から結末を用意しておりませんでした。
      と言いますのも、本作のテーマ自体が『いじめによって心に傷を負ったシャロちゃん』という根本的な解決がとても難しいものであり、ご都合主義をなるたけ避けよう……というわたしの信念からです。
      (こうして振り返りますと、これの続編は本当に蛇足でしたね……今では書かなければ良かったと思うレベルです)
      一度負った心の傷は完全に癒えることは無く、いつどんなタイミングでぶり返すかもしれない……この辺のリアルなトラウマを読み手側に伝えるためには、どうしても千夜ちゃんを心の拠り所として他のみんなに怯えるシャロちゃんを描写しなければなりませんでした。
      つまり、はにすけさんがおっしゃっている『トラウマの根本的な解決の困難』ですね。あの描写に惹きこまれたと言っておられるあたり、はにすけさんはこのあたりの苦しみや心情をより深く理解されているのではないでしょうか。
      人はこうなってしまうともう何もかもが信じられなくなり、周りも救いの手を差しのべることが非常に困難となります。そこまで優しい人も身内以外は滅多にいないでしょうし……。
      現実では、わたしはトラウマやいじめに問題に対する根本的な救いは無いに等しいと思っています。
      でも、ごちうさの優しい世界であれば……ココアちゃんやリゼちゃん、千夜ちゃんとチノちゃん、みんなであれば。
      そんな願いに等しい何かを掲げて、当時この作品を執筆しておりました。
      当時の自分の心境と重なると言っておられるはにすけさん、わたしも全く同じです。
      わたしは、この作品で実際に救われなかった自分の経験に対する『救い』を書いていました。
      故に、このような読み手側の心を少しでも動かすことが出来る作品が生まれてしまったのかもしれません。
      これは、世知辛い現実のノンフィクションにごちうさの優しさをブレンドしてみるという、一風変わった作品だったのは間違いないでしょう。
      良くも悪くも、描きたいことを書いて描き終わった後にこの作品が自然と生まれていました。
      千夜ちゃんの最後の言葉は、もはや説明不要です。
      はにすけさんが感じれられたこと、そのままと言って差し支えありません。
      シャロちゃんはいずれ救われますし、幸せになります。元の日常へと復帰するでしょう。
      救いを書いてあげられる、救うことができる、これが小説の醍醐味ですよね。
      ほんとうに、なにを思ってどういう気持ちでこれを描いていたのか……ごちうさを初めて見た時と、同じ感覚だったのかもしれません。
      この作品には救いがあるんだな、そう感じて見る見るうちに仕事の枠組みを超えてごちうさの魅力に惹きこまれてしまいました。もしやはにすけさんも……!?なんて。

      長々と申し訳ありません。あと、最後になってしまいましたが。
      『シャロちゃんを笑顔にしてあげられるのはきっと、憎しみとか仇討ちとかじゃなく、千夜ちゃんの笑顔じゃないかな?』
      これは、五代雄介という青年の考え方を学んで思いついた言葉です。正にここあちゃんにピッタリの台詞でした。
      『拳に拳で答えたら……意地悪に意地悪で答えたら、また返って来て……また返して、また返ってきて……こうならない?』
      つまり、憎しみの連鎖ですよね……はにすけさんほんとすごいです、やっぱり雄介?

      本当のことを自分からなかなか素直に言えないシャロちゃん、そんなシャロちゃんをもっと幸せにするため、魅力を伝えるため、シリーズ化SSを立ち上げねばなりませんね!
      シャロちゃんだけが、実はまだシリーズSSを持っていないのです!
      はにすけさんも、シリーズのテーマが浮かびましたらぜひ砂水クジラまで、ユラ先輩同盟としてご協力待っております!

      最後に少しおチャラ気ましたが……この作品を、そしてわたしの描いた物語を、ここまで深く降り下げて考察してくださったあなたに、心から感謝を。
      Thanks♪ My dear hanisuke.From 砂水クジラ。

  9. 匿名 より:

    いろいろと考えさせられるような物語だと思いました。いじめに合う事の残酷さや周りの心情の変化、学校の講演や授業よりも凄く分かりやすく日本の問題について伝わりました!ちなみに閲覧中涙が止まりませんでした…。早く元気になったシャロちゃんが見てみたいです……

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      ありがとうございます。
      続編では元気なシャロちゃんが見られますので、どうぞご覧ください。

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