ごちうさSS 幼いリゼと優しいメイドさん 第5話「あい とれじゃー ゆー」

 

 

――十数年前 公園 砂場――

 

 

りぜ「ふふん」ザッザッ

 

メイドA「お嬢様~お待たせしました」

 

りぜ「みず、くんできたか?」

 

メイドA「はい。でも遊んだ後は乾かさないといけないので少しだけです」

 

りぜ「これをやまにかけるのか?」

 

メイドA「砂山の表面に少しだけかけて……」スッ

 

メイドA「壊れないように、こうしてゆっくり固めてお城にするんですよ」ペタペタ

 

りぜ「おお……!」キラキラ

 

メイドA「さぁ、お嬢様もご一緒に」ニコッ

 

りぜ「わたしはこっちがわをつくるから、おまえはそっちをたのむぞ」

 

メイドA「承知しました。カッコいいお城になるといいですね」

 

りぜ「ここはこうして……!」

 

 

 

 

りぜ「できた!」

 

メイドA「ふぅ~泥だらけになっちゃいましたね」

 

りぜ「むらさめのつくったほう、かたちがへんだぞ?」

 

メイドA「申し訳ありません、こういうの苦手でして」

 

りぜ「しかたないな。わたしがおしえてやる」エッヘン

 

メイドA「それじゃあ約束です、また一緒に砂遊びしましょうね」

 

りぜ「もうかえるのか!?」

 

メイドA「そろそろ戻らないとお昼ご飯の時間です」

 

りぜ「いやだー!もっとおしろおおきくしたい!」

 

メイドA「そういえばお昼のデザート、お嬢様の大好きなティラミスでしたね~」

 

りぜ「!」

 

メイドA「早く帰らないとわたしたちの分が無くなってしまうかもしれません」

 

りぜ「はやくかえろう!あとかたづけするぞ!」

 

メイドA「はい」クスッ

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

――天々座家 門前――

 

 

メイドA「ただいま戻りました~」

 

使用人B「メイド長……!」

 

使用人C「どうしたんです?そんなに泥だらけで」

 

メイドA「お嬢様と砂場で遊んでたらこんなになっちゃいました」

 

りぜ「おふろはいるぞ。もうできてるか?」

 

使用人B「お風呂ですか。すぐに用意しますね」

 

使用人C「その前に庭で砂を落としましょう」

 

メイドA「麦わら帽子だけは無傷ですよ~ほら」ポスッ

 

使用人C「っと……」

 

メイドA「むむっ、ちょっと小さいですか」

 

使用人C「女性用ですから」

 

メイドA「今度あなたの分も買ってきますね、涼しくていいですよ」

 

使用人C「さすがにこの服装で麦わら帽子は……」

 

メイドA「でしたら服装もいっそのことクールビズしちゃいましょうか。袴とか浴衣とかいいですね」

 

使用人C「ははっ、旦那に怒られますよ」

 

メイドA「一度提案してみます」フンス

 

りぜ「むらさめ。おふろができるまであそぶぞ」

 

メイドA「いいですね~それなら一緒に服をポンポンしましょう」

 

りぜ「ぽんぽん?」

 

メイドA「お嬢様、ばんざーいです」

 

りぜ「?」

 

メイドA「よいしょっと……」

 

メイドA「こうして脱いだ服を、パシーンと!」ボフッ

 

りぜ「けむりがでてきた!?」

 

メイドA「目に入ってしまうと痛いですから、叩いた後は素早くステップです」サッ

 

りぜ「けむりだまみたいだな!」

 

メイドA「二人でポンポンしてたくさん煙を出しましょう」

 

りぜ「かしてくれ!わたしもしたい!」

 

メイドA「いいですよ~」

 

りぜ「よっ!とりゃ!」ボフッ

 

メイドA「おお~とっても上手です」パチパチ

 

使用人C(扱いが上手すぎる……)

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――――――

――――

――

 

 

 

 

――AM9:22 現在 天々座家――

 

 

リゼ「ただいま~」ガチャッ

 

ここあ「りぜちゃん、おかえりなさい!」トタトタ

 

リゼ「ここあ、もう起きてたのか」

 

ここあ「めいどさんといっしょにえほんよんでまってたの。ねっ?」

 

メイド「」ネッ

 

リゼ「そうか、ちょっと学校の用事でな」ナデナデ

 

ここあ「りぜちゃんみてみて、しすとのちず♪」バッ

 

リゼ「!」

 

ここあ「えほんのあいだにはさまってたんだよ~」

 

リゼ「…………これ」

 

ここあ「ここからおたからのばしょまでつながってるんだって」

 

リゼ「…………どうぶつさん村の、絵本か?」

 

ここあ「そうだよ?りぜちゃん、いっしょにいこう」ニコッ

 

リゼ「………………」

 

メイド「?」

 

リゼ「……うん。そう……だな」

 

メイド「……――!」

 

メイド「」アセアセ

 

ここあ「ふぉえ?めいどさんどうしたの?」

 

リゼ「気にするな、大丈夫だ」

 

ここあ「?」

 

リゼ「よし、お昼ご飯食べたら行ってみるか」

 

ここあ「やったぁ!しすと!」ピョンピョン

 

リゼ「………………」

 

 

 

――

――――

――――――

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

――PM2:21 天々座家――

 

 

メイドA「お嬢様?」トントン

 

シーン…………

 

メイドA(ふむ……これは)ガチャッ

 

りぜ「スゥ…………」Zzz

 

メイドA(やっぱりお昼寝でしたか。朝から公園で遊んで疲れたのでしょうね)

 

りぜ「ん……スゥ…………」Zzz

 

メイドA「ふふっ」ニコッ

 

メイドA(たぶんあと2時間くらいは寝ておられるでしょうし、このままにしておきましょう)

 

りぜ「…………ふぇ?」パチッ

 

メイドA「おや?」

 

りぜ「んっ……かいものいくのか?」クシクシ

 

メイドA「はい。出かける前にお嬢様にご挨拶だけでもと」

 

りぜ「わたしもいく!」

 

メイドA「今日はデパートですので遠いですよ?眠たいのでしたらおやすみになられていた方が」

 

りぜ「もうねむたくない!わたしもかいものいくぞ!」ピョンピョン

 

メイドA「それでは共に参りましょうか」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

――デパート内 雑貨屋――

 

 

りぜ「これはなんだ?」

 

メイドA「これは木製のお洒落なハンガーですね。コートなどを吊るすんですよ」

 

りぜ「ぐらぐらゆれててすぐにおちそうだな」

 

メイドA「ふーむ、言われてみれば確かに。実用性と造形美は半比例するのでしょうか」

 

りぜ「これは――『へああくせ』だな!しってるぞ!」エッヘン

 

メイドA(以前にプレゼントしてくださいましたもんね)ニコニコ

 

りぜ「こんなのもあるのか。お、これはひまわりのかたちだな」

 

メイドA「気に入ったものはありましたか?」

 

りぜ「ん~……」

 

メイドA(お嬢様って意外とおねだりしないのですよね。この前のお返しに何か買ってあげたいのですけど……やはりゲームでしょうか)

 

りぜ(どれがわたしににあうんだろう……?)

 

メイドA「――あ、それ!お嬢様に似合いそうですね」

 

りぜ「このむらさきのやつか?」スッ

 

メイドA「少し失礼しますね~……――ほら♪」

 

りぜ「にあってる……のか?」

 

メイドA「はい、とっても可愛いですよ」

 

りぜ「そ、そうか……//」

 

メイドA「お嬢様の髪型にもぴったりです。それ買っちゃいましょうか」

 

りぜ「…………//」スッ

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――――――

――――

――

 

 

――帰り道 車内――

 

 

メイドA(皆さんへのお土産も買えましたし、目的の品も全部揃いました。お嬢様にもゲームだけでなくヘアアクセもプレゼントできましたし、今回の買い物は大成功です)

 

りぜ「♪~♪♪」

 

メイドA「以前から気になっていたゲーム、見つかって良かったですね」

 

りぜ「かえったらいっしょにやろう!いっぱいあそぶぞ!」

 

メイドA「ふふ、承知しました」ニコッ

 

りぜ「………………」スッ

 

 

『メイドA「とっても可愛いですよ」』

 

 

りぜ「これも……すごくうれしい//」ギュッ

 

りぜ「むらさめ……たくさん、ありがとう//」

 

メイドA「いえいえ、お嬢様のこと大好きですから」ナデナテ

 

りぜ「んっ……//」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――天々座家 ダイニング――

 

 

使用人「…………」ガチャッ

 

使用人(確か油汚れには……これだったか)

 

使用人「…………」シュッ フキフキ

 

使用人(……よし)

 

??「…………」ソー

 

使用人「!」ピクッ

 

使用人「」バッ

 

メイドA「むむ、また気付かれちゃいましたね。ただいま戻りました~」

 

使用人「メイド長、おかえりなさい」

 

メイドA「ふむふむ」キョロキョロ

 

使用人「?」

 

メイドA「誰もいませんね。――これ、よろしければ受け取ってください」スッ

 

使用人「これは……」

 

メイドA「ネクタイピンです。そんなに高いものじゃないですから」

 

使用人「しかし……あなたからこんなものを頂く理由が」

 

メイドA「メイド長から新人さんへの、【慣れないことに一生懸命頑張っているで賞】です」フンス

 

使用人「……!」

 

メイドA「きっと似合いますよ~。ちょっと失礼しますね……――ほら♪」

 

使用人「メイド長……ありがとうございます。それでは有難く頂戴します」

 

メイドA「どういたしまして~。あ、でもこれはあなたとあの子にだけの内緒のプレゼントですので、他の方たちには秘密にしておいてくださいね」シーッ

 

使用人「フッ……承知しました」

 

メイドA「あの子にはこれを買ってきたんですよ。じゃーん!レッグホルスターです」

 

使用人「」

 

※レッグホルスター

『太ももに装着してナイフや銃などを隠し持てるマガジンポケット』

 

メイドA「サバゲ―ショップで見つけました」エッヘン

 

使用人「あの、メイド長……良いのです?そんなものをプレゼントしたら……」

 

メイドA「おや、ダメですかね?あまり喜んでくれないでしょうか?」

 

使用人「いえ、大喜びだと思うから厄介と言いますか」

 

メイドA「どうせプレゼントするなら喜んでくださる方がわたしも嬉しいです。それではお渡ししてきますね、また後ほど~」タタタ

 

使用人「…………」スッ ネクタイピン

 

使用人(これが……自信を持って似合うくらいの人間にならないとな)

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

――天々座家 夜 ダイニング――

 

 

リゼ父「ほう、これも美味いな」モグモグ

 

メイドA「たまにはこういうのもいいですよね~」

 

使用人B「デパートに買い物に行くのであればお声かけくださればよかったのに。一人で大変だったでしょう?」

 

メイドA「心配無用です、車でしたからね」フンス

 

使用人O(それぞれみんなの好きな食べ物を買ってきてくれてる)クスッ

 

メイドC「このおにぎり、海老天が入ってます……!」

 

使用人C「天むすって言うんです。美味いですよ」モグモグ

 

メイド「//」キラキラ

 

使用人(メイド長からのプレゼント、すごく喜んでる……)

 

りぜ「むらさめ、ごはんがおわったらあそぶぞ!」

 

メイドA「承知しました。今日は洗い物も無いですし、すぐにお部屋に伺いますね」

 

りぜ「やったぁ!」

 

リゼ父「しかし、このメニューなら赤ワインを買っておけば良かったな」

 

メイドA「ふっふっふ~旦那様、こちらをどうぞ」スッ

 

リゼ父「赤ワイン……!買ってきてくれたのか?」

 

メイドA「それも旦那様が最近お気に入りのグラムダムレッドです。この辺だと置いてあるのはタカヒロさんのバーくらいですので」

 

リゼ父「ふっ、お前のおかげで今夜は気分よく眠れそうだ」

 

メイドA「皆さんも良かったらどうです?たくさん買ってきましたので」

 

メイドC「頂きます」

 

使用人B「それでは俺も」

 

メイドA「どうぞ~グラスはこちらをお使いください」

 

使用人O「メイド長もいかがです?」

 

メイドA「わたしはこの後お嬢様とゲームをする予定ですので。ほろ酔いでは足を引っ張ってしまいます」

 

使用人O「ははっ、なるほど。それなら君は一口どうかな?」

 

使用人「赤ワインですか」

 

使用人O「苦手かい?」

 

使用人「いえ、それでは一口……」スッ

 

りぜ「ほら、おまえも『てんむす』たべろ」

 

メイド「」アーン

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

――PM1:14 現在――

 

 

ここあ「しすと~しすと~♪」ルンルン

 

りぜ「…………」

 

ここあ「つぎはどっち?」

 

りぜ「あ……こっちだ。結構遠いな」

 

ここあ「こうえんのもっとむこう?」

 

りぜ「確か、雑貨屋さんの少し先にある森林広場の近くだったと思う……」

 

ここあ「りぜちゃんがしってるばしょ?」

 

りぜ「一応な。でもずっと前だからすごく曖昧だ」

 

ここあ「りぜちゃんもちいさいころ、『しすと』たくさんしてたの?」

 

りぜ「ああ、いっぱいしたぞ。近場ばかりだったけどな」

 

ここあ「この『しすと』はとおいところにあるね」

 

りぜ「……たぶん、誰にもバレない場所にしたんだと思う」

 

ここあ「ほぇ?」

 

りぜ「まだ先だな。疲れてないか?」

 

ここあ「うん!へいき!」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――翌日 幼稚園――

 

 

ゆら「へ~、あたらしいげーむ?」

 

りぜ「すごくおもしろいんだぞ。こんどゆらもいっしょにやろう」

 

ゆら「いいね~。そのかみかざりもかってもらったの?」

 

りぜ「これか?うん……」

 

『メイドA「とっても可愛いですよ」』

 

りぜ「…………//」

 

ゆら「ふふ、よくにあってるよ~」

 

りぜ「あ、ありがとう……//」

 

園児「あっ!おとこがへんなのつけてる~」

 

園児「ほんとだ~!」

 

りぜ「!」

 

ゆら「りぜはおんなのこだよ?なにいってるの?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

――天々座家 ダイニング――

 

 

メイド「♪」ジュー

 

メイドC「今日のお嬢様のお迎えはいかがいたしましょう?」

 

メイドA「そうですね~雨が降りそうですし車ですかね」

 

メイドD「それではわたしがお迎えにあがります」

 

メイドA「ありがとうございます。わたしたちは夕飯の仕込みを頑張りましょう」

 

メイド「」グッ

 

メイドA「今日はお嬢様がお好きなチーズハンバーグとツナレタスサラダ、それとフライドポテト~♪」

 

メイドC「メイド長、レタスサラダのコーン缶は全部でいくつ使いますか?」

 

メイドA「お嬢様が喜ぶので多めにしましょう、4つほど」

 

メイドC「承知しました。なるべく多めに盛っていきますね」スッ

 

メイド「」ジャーン

 

メイドA「上手に焼けましたね。あとはチーズを乗せれば完璧です」

 

メイド「」フンス

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

――幼稚園 帰り支度時間――

 

 

ゆら「りぜ……」

 

りぜ「…………」ウツムキ

 

ゆら「あんなのきにしちゃだめだよ?せんせーにいったらないてあやまってたね~あのふたり」

 

りぜ「…………むらさめの、うそつき……」ボソッ

 

ゆら「えっ?」

 

りぜ「ゆら……ありがとう。またおうちにあそびにきてくれ」

 

ゆら「あ……りぜ……」

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

――天々座家 ダイニング――

 

 

使用人O「おお、今日もすごいメニューですね」

 

メイドC「メイド長が手伝ってくれましたので」

 

使用人O「君もお疲れ様。このハンバーグの焼き具合、見事だよ」

 

メイド「」テレテレ

 

使用人「お風呂の支度、終わりました」

 

使用人O「お疲れ様。あとはお嬢様の帰りを待つだけかな?メイド長は?」

 

メイドC「メイド長は旦那様を呼びに行っております」

 

メイドD「……!」タタタ

 

使用人B「お、噂をすれば」

 

使用人C「おかえりなさい――……?」

 

メイドD「あの……!お嬢様が……」

 

使用人「!」

 

使用人O「なにかありましたか?」

 

メイドD「それが……!」

 

 

 

 

――リゼ父の部屋――

 

 

メイドA「はい、チェックメイトです」コトン

 

リゼ父「なに……!?」

 

メイドA「では約束通り、土曜日の映画鑑賞会は旦那様もご参加くださいね」

 

リゼ父「仕方ない、負けは負けだ。今度は俺が勝つ」

 

メイドA「ふふ、先に夕飯にしましょう。先ほどシャッター開く音がしたのでお嬢様もお帰りに――」

 

 

ガチャッ

 

 

メイドA「!」

 

リゼ父「リゼ、帰ったか」

 

メイドA「おかえりなさいませ、お嬢様」ニコッ

 

りぜ「…………」

 

リゼ父「……?」

 

メイドA「お嬢様?」

 

りぜ「…………っ」プルプル

 

リゼ父「リゼ?どうした?」

 

メイドA「……?」

 

りぜ「っ!」キッ

 

メイドA「!」

 

りぜ「おまえは、うそつきだ!!」

 

リゼ父「……!?」

 

メイドA「お嬢様……落ち着いてください。わたしが原因でしたらごめんなさいします、まずはお話を聞かせ――」

 

りぜ「うるさい!うるさいっ!おまえだってほんとうはにあわないっておもってたくせに……!」グスッ

 

メイドA「似合わない……?」

 

りぜ「こんなのもういらない!おまえにかえす!!」

 

メイドA「っ!?これ……」ヘアアクセ

 

りぜ「むらさめなんてきらいだ!ばか!うそつき……!」ポロポロ

 

リゼ父「リゼ!!」

 

りぜ「っ!」タタタ

 

メイドA「お嬢様、お待ちください」

 

 

ガチャッ バタン!

 

 

メイドA「…………」ヘアアクセ

 

リゼ父「……それ、デパートに行ったときリゼに買ってあげたものか?」

 

メイドA「はい。……とりあえず迎えに行った方やユラ様にお話を伺ってみます」

 

リゼ父「そうするしかないな」スッ

 

メイドA「旦那様、ごめんなさい。解決次第いかなる処分も謹んでお受けします」

 

リゼ父「馬鹿を言うな、お前が原因じゃないことくらい分かる。狩手のところの電話番号は?」※ユラちゃんの家

 

メイドA「存じております」

 

リゼ父「かけてみるか」

 

メイドA「先に夕飯を食べてくださるよう皆さんにお伝えしてきます」

 

リゼ父「ああ」

 

メイドA「………………」

 

『りぜ「これも……すごくうれしい//」ギュッ』

 

メイドA(お嬢様……)グッ

 

 

 

 

――天々座家 エントランス――

 

 

使用人「…………」キョロキョロ

 

使用人「!」

 

メイドA「ふむ……ふむ……」Tell

 

リゼ父「なるほどな」

 

使用人(お嬢の幼馴染の子か……?)

 

メイドA「ユラ様、ありがとうございます。またいつでも遊びに来てくださいね」

 

リゼ父「助かった」

 

メイドA「失礼します」ガチャッ

 

リゼ父「さて……お前はこの件は気にしなくていい、俺はリゼと話をつけてくる」

 

メイドA「お待ちください、旦那様」

 

リゼ父「?」

 

メイドA「この件、任せてくださいませんか?」

 

リゼ父「だが親として、お前に対してあんな言い方は見過ごせない。原因もお前じゃなかった」

 

メイドA「原因の種を蒔いたのはわたしです。リゼお嬢様を怒らないでください。普段はあんなこと、絶対に言わない子なんです」

 

リゼ父「それは……俺も分かってはいるが」

 

メイドA「お願いします……」ペコッ

 

リゼ父「……分かった。顔を上げろ」

 

メイドA「ありがとうございます」

 

リゼ父「あとは頼む」ポンッ

 

メイドA「はい」

 

リゼ父「――!」

 

使用人「」ペコリ

 

リゼ父「先に行ってるぞ」

 

使用人「ええ」

 

メイドA「おや?夕飯もう終わったのです?早食いさんですね」

 

使用人「いえ、まだです。お嬢とメイド長のことが気になって」

 

メイドA「わたしは大丈夫ですよ。何よりお嬢さまが心配です、夕飯も食べずに部屋に閉じこもってしまわれて」

 

使用人「メイド長もです。先に夕飯だけでも召し上がってください」

 

メイドA「ごめんなさい……それはできません」

 

使用人「ええ、そう言うと思いました」

 

メイドA「!」

 

メイド「」ヒョコ

 

使用人O「夕飯は、お嬢様と一緒じゃないとおいしくない。あなたの言う数少ないわがままですから」

 

メイドC「こちら、お嬢様とメイド長の分です」

 

メイドD「すいません……いつもこういうこと、お任せしてしまって」ペコリ

 

使用人「事情は深く知りませんが、いち早く解決することを願ってます」

 

メイドA「みなさん……ありがとうございます。任せてください、お嬢様とすぐに仲直りしてみせます」フンス

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――リゼの部屋前――

 

 

メイドA「お嬢様?」トントン

 

シーン……

 

メイドA(鍵……かかってませんね)

 

メイドA「入ってもよろしいでしょうか?」

 

シーン……

 

メイドA「失礼します」ガチャッ

 

りぜ「………………」フトン

 

メイドA「お嬢様、夕飯をお持ちしました」

 

りぜ「……いらない」

 

メイドA「今夜はお嬢様の大好きなチーズハンバーグとフライドポテトですよ」

 

りぜ「いらない……おまえにあげる。はやくいけ」

 

メイドA「そうはいきません。わたし、夕飯はお嬢様と一緒に食べないとおいしく感じられませんので」

 

りぜ「………………」

 

メイドA「……分かりました。せめて夕飯はここに置いていきますね。冷めないうちにお召し上がりください」スッ

 

りぜ「………………」

 

メイドA「お嬢様、少しよろしいですか?」

 

りぜ「……あっちいけ」

 

メイドA「ユラ様からお聞きしました。幼稚園で心無い言葉を言われ、とても悲しい気持ちになられたと。その原因はわたしが、お嬢様にこのヘアアクセをプレゼントしたからです」スッ

 

りぜ「…………っ」

 

メイドA「……ごめんなさい。なんとお詫びすれば良いのか、お嬢様の傷付いたお気持ちを考えればいくら謝っても到底許されることではありません。本当に、ごめんなさい」

 

りぜ「…………」グッ

 

メイドA「お嬢様の辛い気持ちを代わってあげられるのなら、今すぐにでも身代わりになりたいです」

 

りぜ「…………」グスッ

 

メイドA「ただひとつだけ……訂正させてもらえますか?」

 

りぜ「……?」

 

メイドA「わたしはお嬢様のこと、心から本気で、世界で一番可愛いと思っております。このヘアアクセも、お嬢様以上にお似合いになる人なんてこの世にいません。これを付けたお嬢様はとても可愛くて……わたしにとってお嬢様は宝物以上の大切な存在なんです」

 

りぜ「………………」

 

メイドA「辛かったですね……嫌でしたね。よく頑張りました、さすがはわたしのお嬢様です」ナデナデ

 

りぜ「グスッ……あっち、いけ……」ポロポロ

 

メイドA「はい、失礼しますね。お嬢様……早く元気になあれ」

 

 

バタン

 

 

りぜ「…………」グシグシ

 

りぜ「っく…………っ……」ポロポロ

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

――PM9:44――

 

 

メイドA「……」ソォー

 

ガチャッ

 

メイドA「!」

 

りぜ「…………」

 

メイドA「お嬢様……」

 

りぜ「……おふろ」

 

メイドA「……!」

 

りぜ「おふろ……はいるぞ」

 

メイドA「……はい、承知しました」クスッ

 

りぜ「あと、たべおわったおさら……だいにんぐにもっていかないと」

 

メイドA「ついでに行きましょう。パジャマも持ってこないとです」

 

りぜ「んっ……」

 

――テ ギュッ

 

メイドA「!」

 

りぜ「…………」ウツムキ

 

メイドA「今夜も、お嬢様のお部屋にお邪魔してもよろしいですか?」

 

りぜ「……うん」

 

メイドA「ありがとうございます。優しいお嬢様のこと、大好きです」ギュッ

 

りぜ「…………//」

 

 

――

――――

――――――

 

 

……結局あの日の出来事は。

数日も経たないうちに、何も無かったかのように流れた。

自然と、仲直りなどすることも無く。

 

一方的な子供の八つ当たり。

あいつがそんなこと、引きずるはずも無い。

 

でもわたしは。

実は何度も、何度も、謝ろうと思った。

ごめんなさいって。

ただ一言、それだけ伝えれば良かったのに。

 

だが、子供ながらに酷いことを言ってしまった自覚があったわたしは。

そのことを掘り起こしてしまうのが怖かった。

あいつを、傷付けたかもしれない。

そんな恐怖と罪悪感のせいで、結局何も言えなかった。

 

今になって思う。

どうして一言。

勇気を出して言えなかったんだろう。

 

 

――――――

――――

――

 

 

??「――ぜちゃん、りぜちゃん?」

 

リゼ「……!」ハッ

 

ここあ「だいじょうぶ?つかれちゃった?」

 

リゼ「……ここ、公園?」

 

ここあ「すずしいから、ちょっと『べんち』でやすもうって」

 

リゼ「あ……そうか、そうだったな。すまない、少しうたた寝してた」

 

ここあ「ねむたい?おうちかえる?」

 

リゼ「もう大丈夫だぞ。お宝の場所まであと少しだ、行こう」

 

ここあ「うん!」

 

リゼ「ここあ、着いたらこれを頼む」スッ

 

ここあ「すこっぷ?」

 

リゼ「このシストの箱、地面に埋まってたと思うから」

 

ここあ「ほりおこすんだね!ほんとうのおたからみたい」キラキラ

 

リゼ(あの頃のまま残ってるかな?建物の下とかに埋まってないといいけど)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

――1週間後 リゼの部屋――

 

 

りぜ「…………」

 

りぜ(でぱーといったときにかってもらったこのげーむ、すごくおもしろかったな)

 

りぜ(ほかのげーむをたくさんしたら、もういっかいむらさめとしたいな)

 

りぜ(よし!たからばこにいれておこう)ガチャッ

 

トントン

 

りぜ「いいぞ」

 

メイド「」ガチャッ

 

りぜ「あさごはんか?」

 

メイド「」コクコク

 

りぜ「ごはんたべたらいっしょにあそぶぞ」

 

メイド「」グッ

 

 

 

 

――ダイニング 朝食――

 

 

メイドC「旦那様、来月ですけど5日ほど休暇を頂いてもよろしいでしょうか?」

 

リゼ父「いいぞ、好きにしろ」

 

メイドC「ありがとうございます」

 

使用人B「実家に帰省でもされるのですかい?」

 

メイドC「はい、何でも地元で小学生の頃に埋めたタイムカプセルを掘り起こすらしくて」

 

メイドD「いいですね~楽しそうです」

 

りぜ「たいむかぷせるってなんだ?」

 

使用人O「タイムカプセルというのは、自分の宝物をずっと先の自分にプレゼントすることです。いまのお嬢様が、例えば大人になった自分に向けてね」

 

りぜ「おおー……!」キラキラ

 

使用人O「興味ございますか?」

 

りぜ「なんでもいいのか!?」

 

使用人O「ええ、お嬢様が先の自分に渡したいものなら」

 

りぜ「……!」パアァ

 

使用人「遅くなってすいません」

 

メイドA「ただいま戻りました」

 

りぜ「むらさめ!たいむかぷせるだ!」ピョンピョン

 

メイドA「むむ!タイムカプセル、ロマンチックですね~」

 

りぜ「ごはんおわったらつくるぞ!おまえもてつだってくれ」

 

メイド「」コクコク

 

ワイワイ ガヤガヤ

 

リゼ父「お前が余計な事教えるからだぞ」

 

使用人O「ははっ、こりゃ失礼しました」

 

メイドA「ふふっ」ニコニコ

 

使用人「タイムカプセル。庭にでも埋めるんですか?」

 

メイドA「王道も良いですけどここは木組みの街です。どうせならシストにしましょうか」

 

使用人「フッ……お嬢が突発的に閃いたことでも、メイド長は全力で乗ってあげるんですね」

 

メイドA「はい、だってわたしもお嬢様の考え付いたイベントが大好きなので」ニコッ

 

 

りぜ「つちにうめるのか!?」

 

メイドC「これくらいの丈夫な箱にですね――」

 

メイド「」フムフム

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

――リゼの部屋――

 

 

りぜ「できた!」

 

メイド「♪」パチパチ

 

りぜ「でもかなりちいさくなったな」

 

使用人「少しでも隙間があると風化してしまいますからね」

 

りぜ「これじゃあぜんいんぶんははいらないぞ?」

 

使用人「仕方ありませんね、今回はメイド長とお嬢の二人分で」

 

メイド「」グッ

 

りぜ「むぅ……しかたないか」

 

使用人O「お嬢様、タイムカプセルは完成しましたか?」ガチャッ

 

りぜ「みてくれ、すごいだろ!」エッヘン

 

使用人O「素敵な箱ですね。君たちもお手伝いご苦労さま」

 

使用人「いえ」

 

メイド「」ペコリ

 

メイドA「お嬢様、お待たせしました」ヒョコ

 

りぜ「おそいぞ。もうかんせいしちゃったぞ、ほら」

 

メイドA「おお~素晴らしいです。シストに相応しい出来栄えですね~」

 

りぜ「ふふん」フンス

 

使用人O「メイド長、いかがでしたか?」

 

メイドA「はい、旦那様のお知り合いから許可を頂きました。森林公園の向こうです」

 

使用人O「少し遠いですね。くれぐれもお気をつけて」

 

メイドA「それではお嬢様、タイムカプセルを埋めて新しいシストを作っちゃいましょう!その名もフューチャーシストです!」

 

りぜ「かっこいいな!つよそう……!」キラキラ

 

使用人O「ははっ」

 

使用人「フッ……」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

――現在――

 

 

ここあ「りぜちゃん!こっちこっち~」

 

リゼ「ああ」

 

リゼ(思い出せない……わたし、何を入れたんだっけ?あいつも……)

 

ここあ「あ、いきどまり……」

 

リゼ(行き止まりになったら右に崩れそうな壁が――)シストノチズ

 

リゼ「……!」

 

ここあ「りぜちゃん?どうしたの?」

 

リゼ(この壁……確か14年前も既に崩れそうだったのに……)スッ

 

ここあ「もしかしてこのさき?」

 

リゼ「地図によると、ここを乗り越えたらお宝があるそうだ」

 

ここあ「やったぁ!いこう!」

 

リゼ「ここあは、そこの壁穴からほふく前進で抜けられると思う」

 

ここあ「ここ?いえっさー!」

 

リゼ「…………」スッ

 

ここあ「んっしょ……」

 

リゼ(この木……あの頃は、あんなに大きく見えてたのにな)

 

ここあ「とおれたよ!でもりぜちゃんは?」

 

リゼ「心配するな。――よっ……!」ガシッ

 

ここあ「!」

 

リゼ「とりゃ!」ジャンプ!

 

ここあ「ぁ……!」

 

リゼ「お待たせ、ここあ」

 

ここあ「りぜちゃんすごい!かっこいい!」キラキラ

 

リゼ「ははっ。さて、お宝を掘ろう」

 

ここあ「うん!このへんかな?」

 

リゼ「ちょうど真ん中らしい。ここだな」

 

ここあ「えいっ!んっしょ……!」ザクッ

 

リゼ「………………」ザクッザクッ

 

ここあ「よいしょ……!んっ……!」ザクッ

 

――カキッ!

 

リゼ「!」

 

ここあ「あ……あったよ!しすとのたからばこ!」

 

リゼ「この小さな箱だ、間違いない」

 

ここあ「ん……!」グググ

 

リゼ「抜けそうか?」

 

ここあ「もうすこし……!」

 

リゼ「よっと」ザクッ

 

ここあ「とれた~!」

 

リゼ「よくやったな」

 

ここあ「あけていい?」

 

リゼ「ああ――いいぞ」

 

ここあ「♪」ガチャッ

 

リゼ「――――……!」

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

メイドA「お嬢様~あんまり奥ですと見つけ出すのが大変ですよ?」

 

りぜ「いいんだ、『しすと』はむずかしいほうがたのしいからな」タタタ!

 

メイドA「確かにこの辺なら掘りおこされる心配もありませんね」

 

りぜ「むらさめははしるのおそいな。つかまえてみろ~」

 

メイドA「むむ!逃がしませんよ~!」タタタ!

 

りぜ「わ~!」キャッキャッ

 

メイドA「ふふっ」ニコッ

 

りぜ「あっ!いきどまり……!」

 

メイドA「おや、どうやらここが限界のようです」

 

りぜ「む~。――あっ!」

 

メイドA「お嬢様?」

 

りぜ「ここからむこうにいけるぞ!」

 

メイドA「壁に空いた隠し通路ですか。お宝の眠る場所にふさわしい入口ですね」

 

りぜ「おまえもはやくこい」

 

メイドA「そうしたいのですが、さすがにここは通れそうにないです。お嬢様、助けてください~」

 

りぜ「とおれないのか?まってろ、すぐにもどる」

 

メイドA「なーんて♪お任せください」

 

りぜ「ふぇ?」

 

メイドA「ここにちょうど良い高さの木がありますから。――ふっ」ガシッ

 

りぜ「!」

 

メイドA「とりゃ!」ジャンプ!

 

りぜ「おお!」

 

メイドA「お待たせしました、お嬢様」フンス

 

りぜ「さすがはわたしのしんゆうだ!」ピョンピョン

 

メイドA「それではここに埋めましょうか、フューチャーシスト」

 

りぜ「わたしはこれだ。これをずっとさきのじぶんにわたすぞ」スッ

 

メイドA「これは、以前にデパートで買ったゲームソフトですか?」

 

りぜ「このまえむらさめといっしょにくりあしただろ?でもまたやりたい!だから、いまもってるげーむがぜんぶおわるまでここにおいておくんだ」

 

メイドA「それはつまり、ずっと先までお嬢様はわたしと一緒にゲームをしてくださるということです?」

 

りぜ「そうだ、これをとりにくるまで……ううん!とりにきたあともずっとずっと!」

 

メイドA「クスッ、ありがとうございます。それじゃあまた二人で、必ずこのフューチャーシストをしましょうね。その時掘り出したこのゲームで――変わらず、二人で一緒に遊びましょう」

 

りぜ「やくそくだぞ?たのしみだな!」

 

メイドA「はい♪それでは願いを込めて……いってらっしゃい、素敵な未来に」スッ

 

りぜ「んっしょ……!よっ……!」ザッザッ

 

メイドA「えいっ。えいっ」ペシッペシッ

 

 

 

 

――

――――

――――――

 

 

 

メイドA「お嬢様?大丈夫です?」

 

りぜ「ん、ちょっとつかれた……」

 

メイドA「遠かったですもんね。よろしければ背中に乗りますか?」

 

りぜ「ふぇ?……でも」

 

メイドA「おんぶさせてください、お嬢様」

 

りぜ「……ん//」ギュッ

 

メイドA「ふふっ。帰ったら地図を描かないとですね」

 

りぜ「あと、ちずのかくしばしょもきめないとな」

 

メイドA「そうでした、どこにします?」

 

りぜ「どうぶつむらのほん!」

 

メイドA「お嬢様が大好きなあの絵本です?」

 

りぜ「あそこならわすれない。おまえとわたしいがいにみつかることもないぞ」

 

メイドA「なるほど、名案です!お嬢様はおりこうさんですね」

 

りぜ「ふふん//」

 

メイドA「秘密のシスト。その中身の価値を共有できるのは、リゼお嬢様を大切に思う人だけ……なーんて♪」

 

りぜ「?」

 

メイドA「何でもありません」クスッ

 

りぜ「そういえば、むらさめはあのなかになにをいれたんだ?」

 

メイドA「んーと……あれれ?忘れちゃいました。何でしたかね?」

 

りぜ「わすれたのか?まったくおまえは、ついさっきだぞ」

 

メイドA「申し訳ありません。でも――心配無用です」

 

りぜ「ふぇ?」

 

メイドA「お嬢様と二人でまた一緒に掘り起こすのですから。その時に何を埋めたのか、二人で見ましょう」

 

りぜ「……やくそくだぞ//」ポスッ

 

メイドA「はい」ニコッ

 

 

 

りぜ「…………」ウツラウツラ

 

メイドA「♪~♪♪」

 

りぜ「……ん」スゥ

 

メイドA「リゼお嬢様……あなたはとっても可愛いです、大丈夫」

 

りぜ「…………スゥ」Zzz

 

 

 

――――――

――――

――

 

 

 

 

リゼ「……これ」

 

ここあ「おてがみと、むらさきいろのかみかざり?こっちは……げーむそふと?」

 

リゼ(何か書いてある……あいつの字)バサッ

 

リゼ「……!」

 

 

『I treasure you. You are my treasure.』

 

 

ここあ「りぜちゃん、そのおてがみなんだった?」

 

リゼ「…………」

 

 

『わたしはあなたを大切に思っています。あなたは、わたしの宝物です』

 

 

リゼ「……」

 

ここあ「りぜちゃん……?」

 

 

――ポタッ

 

 

ここあ「!」

 

リゼ「」ポロポロ

 

ここあ「りぜちゃん……!?」

 

リゼ「…………っ!」ポロポロ

 

ここあ「だいじょうぶ……!?どうしたの?」

 

スッ ヘアアクセ

 

リゼ「…………」グシッ

 

 

『メイドA「――あ、それ!お嬢様に似合いそうですね」』

 

『りぜ「このむらさきのやつか?」スッ』

 

『メイドA「少し失礼しますね~……――ほら♪」』

 

『りぜ「にあってる……のか?」』

 

『メイドA「はい、とっても可愛いですよ」

 

 

リゼ「っ…………」ジワッ

 

 

『りぜ「おまえは、うそつきだ!!」』

 

『りぜ「うるさい!うるさいっ!おまえだってほんとうはにあわないっておもってたくせに……!」グスッ』

 

『りぜ「こんなのもういらない!おまえにかえす!!」』

 

『りぜ「むらさめなんてきらいだ!ばか!うそつき……!」ポロポロ』

 

 

リゼ「っく……ぅ…………」ポロポロ

 

 

『メイドA「これを付けたお嬢様はとても可愛くて……わたしにとってお嬢様は宝物以上の大切な存在なんです」』

 

 

リゼ「うぅ………ぇぅ……!」ポロポロ

 

 

『メイドA「優しいお嬢様のこと、大好きです」』ギュッ

 

 

リゼ「ぐっ……ぅぐ………っく……!」ポロポロ

 

ここあ「りぜちゃん、なかないで?どこかいたい?よしよし……」ナデナデ

 

リゼ「……ここあ」スッ

 

ここあ「?」

 

リゼ「これ……似合ってる、か?」

 

ここあ「うん、りぜちゃんにぴったり。すごくかわいいよ」

 

リゼ「……そうか……そっか」グスッ

 

ここあ「りぜちゃん……?」

 

リゼ「ありがとう、ここあ……」ギュッ

 

ここあ「うん……」

 

リゼ「っ……ごめん、なさい……!」ポロポロ

 

ここあ「りぜちゃん……よしよし。わたしがついてるよ」ナデナデ

 

リゼ「もう少しだけ……あと少しだけ、このままで……」

 

ここあ「うん……」

 

リゼ「帰ったら遊ぼう……!そのゲーム、すごく面白いから」

 

ここあ「うん、あそぼう……りぜちゃん、だいすきだよ」ギュッ

 

リゼ「っ…………」ポロポロ

 

 

秘密のシスト。

 

その中身の価値を共有できるのは。

 

リゼお嬢様を――大切に思う人だけ。

 

 

――おしまい♪

感想

タイトルとURLをコピーしました