ごちうさSS ここあ「リゼちゃんのバースデー:ないしょの結婚式」

 

 

――ドレスルーム――

 

 

リゼ「………………//

 

千夜「リゼちゃん、もう少しだから我慢してね」キュッ

 

リゼ「……千夜、やっぱりわたし」

 

千夜「動いちゃダメ」ピタッ

 

リゼ「うっ……」

 

千夜「大丈夫、似合ってるわ」ニコッ

 

リゼ「……っ//

 

千夜「心配ないからもっと自信を持って」

 

千夜「――はい、完成」ポンッ

 

リゼ「!」

 

千夜「今年は楽しくなりそうね」

 

リゼ「うぅ~千夜、やっぱりわたしには無理だ!//

 

千夜「でももう内緒で用意しちゃったもの」

 

リゼ「ならせめて普通の格好で……//

 

千夜「ここあちゃんやみんなが待ってるわ、行きましょう」

 

リゼ「千夜ぁ……//

 

千夜「おうちの中だけだから大丈夫、ほら早く」

 

リゼ「こんなの聞いてないぞ~っ!!//

 

千夜「だってサプライズだもの」クスッ

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

――2月14日 PM7:14天々座家 大広間――

 

 

リゼ「赤絨毯まで引いて……これだと本物の……//

 

千夜「リゼお嬢様、どうぞ」

 

リゼ「…………っ//

 

 

――ギイィ

 

 

マヤ「あっ、リゼが来た!」

 

メグ「わぁ……!綺麗~」

 

チノ「リゼさん、ようこそ」

 

シャロ「ドレス姿のリゼ先輩……//

 

リゼ「み、見るな!//

 

ユラ「リゼ~」

 

リゼ「?」

 

ユラ「ふふ~」パシャッ

 

リゼ「ユラぁ!!//

 

ユラ「待ち受け画面にしとこ~っと」

 

リゼ「すぐに消せ~っ!//」チャキ

 

使用人「お嬢、これは預かります」ヒョイ

 

リゼ「あっ、こら!」

 

千夜「ここまできたらもう観念しましょう、ねっ?」

 

リゼ「くっ……//」プシュ~

 

メイド「」ニコニコ

 

ここあ「りぜちゃんきた~?」

 

シャロ「もう来てるわよ」

 

リゼ「!」

 

ここあ「あっ……」

 

リゼ「こ、ここあ……」

 

ここあ「………………」

 

リゼ「うっ……すまない、こんな格好で……」

 

リゼ「似合わないよな……ごめん……」

 

ここあ「……かわいい」

 

リゼ「えっ?」

 

ここあ「かわいいよ!りぜちゃん!」ピョン

 

リゼ「か、かわいい……?//

 

ここあ「えへへ//」ギュッ

 

リゼ「ここあ……?//

 

ここあ「おひめさまみたい。りぜちゃん、きれい//

 

リゼ「えあ……ぅ……//

 

ユラ「良かったね~リゼ~」ムフー

 

千夜「ねっ?心配ないって言ったでしょう?」

 

シャロ「でもリゼ先輩、ほんとに綺麗ですっ//

 

メグ「リゼさんてツインテール以外も似合うね~羨ましいなぁ」

 

マヤ「リゼ~赤くなってない~?」

 

リゼ「っ~~!い、一列に並べ!お前ら~!//

 

リゼ父「おい、酒が足りないぞ」

 

タカヒロ「ウチのストックはこれで全部だ」

 

使用人「あの、お嬢たちは未成年ですので酒はほどほどに……」

 

 

ここあ「りぜちゃん、おたんじょうびおめでとう//」ニコッ

 

ユラ「いえーい」パチパチ

 

チノ「リゼさん、おめでとうございます」

 

マヤ「プレゼントも用意してるよ」

 

シャロ「リゼ先輩、これからもここあのことよろしくお願いします」

 

メグ「リゼさんの席はあそこだよ~」

 

リゼ「まぁ、お前たちは分かるとして……//

 

リゼ「どうして使用人やメイドたちまで全員いるんだ!?」

 

使用人B「……?」

 

使用人C「そりゃあ……」

 

使用人「お嬢のお誕生日のお祝いだからです」

 

メイド「」コクリ

 

リゼ「こんなに大げさにしなくていいっ!//

 

リゼ父「もう終わったか?始めてもいいのか?」

 

リゼ「親父は宴をひらきたいだけだろ!?」

 

リゼ父「それじゃあリゼの誕生日パーティーを始める。無礼講だ、好きなだけ食べて飲んで騒げ」

 

オオーッ!! パチパチパチパチ

 

ユラ「リゼのお父さんらしいね~」

 

リゼ「みんな、すまない……//

 

マヤ「いいじゃん、かた苦しく無くていいよ」モグモグ

 

メグ「マヤちゃんもう食べてる」

 

千夜「チノちゃんの時もだけど、こういうのって楽しいわね」

 

シャロ「翌日からの節制が大変だけど……」

 

千夜「そうなの?」キョトン

 

シャロ「太らないあんたには分からないの!」

 

チノ「ここあさん、何から食べますか?」

 

ここあ「からあげ!あとふらいどちきんも!」

 

チノ「鶏肉ばかりですね」

 

ユラ「リゼのお父さん、その樽酒いくつ割るの~?」

 

リゼ父「もちろん全部だ」

 

タカヒロ「本当の宴会にするつもりか」

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

メグ「ローストビーフの早食い対決、勝者マヤちゃーん!」

 

使用人D「早い……!」

 

マヤ「さぁ、ひゅぎはだえだ!」モグモグ

 

 

シャロ「今月はきびしぃれすし、もうやってられませんよ~//」ヒック

 

千夜「あらあら、カフェインを摂取しちゃったのね」

 

チノ(お酒を飲まずとも酔いつぶれてます……)

 

 

使用人「やりますね……ヒック……//

 

メイド「」ゴクゴク

 

 

タカヒロ「これは何度だ?」

 

リゼ父「25度だ……リタイアか?」

 

タカヒロ「ふっ……」ゴクゴク

 

 

ティッピー「チノや~ここはどこじゃ~//

 

チノ「ティッピー!?お酒飲ませたの誰ですか!?」

 

ユラ「お酒ってジュースと混ぜたら分からないのかな~?」←犯人

 

 

ここあ「りぜちゃん、はいあーん♪」

 

リゼ「あーん//」ニヘラ

 

 

 

――――――

――――

――

 

 

メグ「ジュースの一気飲み、勝者マヤちゃーん……//」ヒック

 

マヤ「なんだかさっきから頭がフラフラするんだけど、気のせいかな……//」ポワポワ

 

 

使用人「Zzz…………//」ガァー

 

メイド「」テッテレー←飲み比べ勝者

 

 

タカヒロ「………………」Zzz

 

リゼ父「やっとくたばったか……ヒック……//

 

 

チノ「うぅ……ユラお姉ちゃん……//」グスッ

 

ユラ「よしよし、大丈夫だよ~//

 

ティッピー「Zzz……//」チーン

 

 

シャロ「ちやぁ……うぃ~……//

 

千夜「ふぅ、なんだか熱いわ……//」パタパタ

 

 

ここあ「りぜちゃんがえらんだの、このかーどでしょ」

 

リゼ「正解だ、ここあは手品もできるんだな」

 

ここあ「ゆうしゃさんにおしえてもらったの」エッヘン

 

 

――

――――

――――――

 

 

――PM9:02――

 

 

マヤ「…………//Zzz

 

メグ「すぅ…………//Zzz

 

リゼ「……………………」

 

千夜シャロ「…………//Zzz

 

ここあ「ちのちゃん、おきてー」

 

チノ「んっ……おねえちゃん……//Zzz

 

ユラ「りぜ~……わたしがついてるよ~……//Zzz

 

タカヒロ「…………」Zzz

 

リゼ父「グゥ…………//Zzz

 

使用人「…………//Zzz

 

リゼ「全滅じゃないか!?」

 

ここあ「みんなねちゃったの?」

 

リゼ「どうしてお酒なんか飲んだんだ?」

 

リゼ(ここあとイチャイチャしてたせいで全く気付かなかった……)

 

ここあ「おふとんもってくるね」

 

リゼ「いや、先に余っている料理をダイニングまで持っていこう」

 

ここあ「いえっさー!」

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

――PM9:53――

 

 

リゼ「ふぅ……なんとか片付いたな」

 

ここあ「………………」

 

リゼ「疲れたか?」

 

ここあ「へいきだよ」

 

リゼ「こんな誕生日会でごめんな」ナデナデ

 

ここあ「ううん、りぜちゃんのおたんじょうびかいだもん」

 

ここあ「りぜちゃん……たのしかった?」

 

リゼ「ああ、みんなのおかげでな」

 

ここあ「そっか……よかった♪」

 

リゼ「………………」

 

ここあ「…………」モジモジ

 

リゼ「――ここあ」スッ

 

ここあ「!」

 

リゼ「なにか他に用意してくれてたのか?」

 

ここあ「うん……」

 

ここあ「……あのね」

 

ここあ「みんなと、するつもりだったの」

 

ここあ「このまえ、りぜちゃんがいってくれたこと……」

 

リゼ「なんのことだ?」

 

ここあ「わたしとけっこんしてくれるって」

 

リゼ「ブッ!!//

 

ここあ「りぜちゃん、だいじょうぶ!?」

 

リゼ「げほっ!ごほっ!あ、ああ……//

 

ここあ「だから、さぷらいずでけっこんしきしようねってちやちゃんが」

 

リゼ(だからドレス衣装に……あの赤い絨毯もそういうことか!)

 

ここあ「でも、みんなねちゃったから……ごめんね、りぜちゃん?」

 

リゼ「いいんだぞ、結婚なんてしなくてもわたしとここあはずっと一緒だ」ヒョイ

 

ここあ「けっこんってゆびわをはめるんでしょ?」

 

リゼ「そうだな、それで永遠を誓うらしい」

 

ここあ「――あっ!」

 

ここあ「んっ……」ガサゴソ

 

リゼ「?」

 

ここあ「りぜちゃん、これなめて」

 

リゼ「パインアメ?」

 

ここあ「このまんなかのあなが、ゆびにはまるまで」

 

リゼ「……!」

 

リゼ「なるほど……そういうことか」

 

リゼ「少し待ってくれよ」パクッ

 

 

 

リゼ「んっ……」

 

ここあ「ゆび、はいる?」

 

リゼ「ギリギリ先だけだな。でもほら、ゆびわだ」

 

ここあ「ぁ……!」パアァ

 

リゼ「ありがとうここあ。お風呂に入るまではめておくよ」

 

ここあ「ううん、だめ」

 

リゼ「えっ?」

 

ここあ「こうするの……――んっ」パクッ

 

リゼ「!」

 

ここあ「えへへ……//」ニコッ

 

ここあ「りぜちゃんのゆびわをたべたから、これでずっといっしょだよ//

 

リゼ「ここあ……//

 

ここあ「ん……りぜちゃん……//」ギュッ

 

 

メイド「」パチパチパチ

 

リゼ「!?」ビクッ

 

ここあ「めいどさん、おきてたの?」

 

メイド「」コクリ

 

リゼ「お、起きてるなら起きてると早く言え!//

 

メイド「」スッ

 

ここあ「さらんらっぷ?」

 

リゼ「もしかして、ダイニングに運んだ料理を片付けてくれてたのか?」

 

メイド「」グッ

 

ここあ「めいどさんねむってなかったんだね。ゆうしゃさんもねちゃったのにすごい!」

 

メイド「」ニコッ

 

リゼ「すまなかったな……とりあえずもう遅いし、今夜はみんなでここで雑魚寝するか」

 

リゼ「千夜のおばあちゃんと、マヤとメグの家族には連絡しておかないとな」

 

リゼ「連絡先分かるか?」

 

メイド「」コクリ

 

ここあ「おふとんもある?」

 

メイド「」ビシッ

 

リゼ「もう用意してあるのか、早いな」

 

ここあ「みんなにかけてあげよう」

 

メイド「」フルフル

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

メイド「」スッ

 

リゼ「着替え……お風呂か?」

 

メイド「」コクリ

 

リゼ「でも、お前ひとりじゃ……」

 

メイド「」ガシッ

 

リゼ「?」

 

ここあ「わたしにまかせなさーいだよ!ねっ?」

 

メイド「」ネッ

 

リゼ「そうか……それじゃあよろしく頼む」

 

ここあ「めいどさん、ありがとう」

 

メイド「」フリフリ

 

 

ガチャッ バタン

 

 

メイド「」ササッ

 

メイド「」スッ

 

使用人「んっ…………?」

 

メイド「!」

 

メイド「…………」ナデナデ

 

使用人「…………ん」Zzz

 

メイド「…………」

 

メイド「」ホッ

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

リゼ「ふぅ……肩がこった」

 

ここあ「りぜちゃん、『おひめさま』すごくにあってたよ」

 

リゼ「ありがとう、でもやっぱりわたしのガラじゃないな」

 

ここあ「あのね……」クイッ

 

リゼ「?」

 

ここあ「おひめさまなりぜちゃんもかわいいけど……でも、いつものりぜちゃんはもっとかわいいよ」ニコッ

 

リゼ「!」

 

ここあ「りぜちゃん……おたんじょうび、おめでとう//

 

リゼ「……ああ」ヒョイ

 

ここあ「りぜちゃん……?」

 

リゼ「また来年も、一緒にお祝いしてくれるか?」

 

ここあ「うん!」

 

リゼ「約束だぞ……」ギュッ

 

ここあ「だって、りぜちゃんとけっこんしたもん//

 

リゼ「……っ」グスッ

 

ここあ「どうしたの?」

 

リゼ「ううん、なんでもない……」グシグシ

 

リゼ「――お風呂、入ろうか」

 

 

 

――

――――

――――――

 

――――――――――――――――――――

 

 

――消灯 大広間――

 

 

ここあ「………………」Zzz

 

リゼ「…………」ナデナデ

 

 

??「――リーゼ」ギュッ

 

 

リゼ「!」

 

ユラ「ここあちゃん寝ちゃった?」

 

リゼ「ユラ……起きたのか」

 

ユラ「お誕生日おめでとう、これからもたくさん幸せになるんだよ~」

 

リゼ「ありがとう。……でも、もういいんだ」

 

ユラ「?」

 

リゼ「今のままで充分幸せ過ぎるから……あとは、これを失いたくない」

 

リゼ「今の幸せを……ここあを失うくらいなら、わたしは……」

 

ユラ「…………リゼ」

 

??「そんなこと言っちゃダメ」ギュッ

 

リゼ「!」

 

千夜「ネガティブに考えるのはやめましょう」

 

リゼ「千夜……」

 

千夜「失ってからを考えるんじゃなくて、幸せな今をどれだけ大切にするかだと思うわ」

 

千夜「だからそんな悲しいこと言わないで、リゼちゃん」

 

千夜「みんな、リゼちゃんの味方よ」

 

リゼ「…………」グスッ

 

ユラ「リゼ~泣かないで~」ナデナデ

 

リゼ「泣いてない……」ジワッ

 

ユラ「シャロちゃんもチノちゃんも、こっちに来て慰めてあげてよ~」

 

シャロ「っ!?」ビクッ

 

チノ「ど、どうして起きてるのが……」

 

ユラ「ん~、気配?」                                   

 

千夜「みんなでギュってしながら寝ましょう」

 

 

シャロ「リゼ先輩、大丈夫ですか?」アセアセ

 

チノ「ここあさんはずっとリゼさんのそばにいてくれます、大丈夫です」

 

リゼ「シャロ……チノ……」

 

ここあ「んっ……りぜちゃん……」Zzz

 

リゼ「!」

 

ここあ「すき……」ギュッ

 

ここあ「…………すぅ」Zzz

 

ユラ「…………」クスッ

 

ユラ「リゼ~好きだよ~」ギュッ

 

千夜「わたしもリゼちゃんだーいすき♪」ギュッ

 

シャロ「はわわ……わ、わたしもです!//

 

チノ「わたしも……あぅ……//

 

リゼ「みんな…………」

 

リゼ「…………」グスッ

 

 

リゼ「――ああ……//」ジワッ

 

 

リゼ「――わたしも、だいすきだぞ//」ポロポロ

 

 

リゼ「っ……グスッ、ぇぅ……//」ポロポロ

 

 

リゼ父「…………」

 

タカヒロ「良かったな……」

 

リゼ父「ああ――早く寝るぞ」

 

タカヒロ「……」フッ

                   

 

――おしまい?

 

 

 

※リゼちゃんの誕生日パーティーが開かれるまで

 

 

――『ここチノ』 天々座家のダイニングでチョコ作り――

 

 

チノ「まずはバレンタインチョコと、リゼさんへのお誕生日チョコレートを作ってから、終わり次第わたしたちも料理の方に移ります」

 

ここあ「」ドキドキ

 

チノ「パーティー開始までずっと料理ですよ、準備はいいですか?」

 

ここあ「いえっさー!」

 

チノ「では、以前と同じ手順でみんなの分のチョコレートを作りましょう」

 

ここあ「ちのちゃん、よろしくおねがいします」ペコリ

 

チノ「……ここあさん」

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

チノ「あの……チョコレート作り、大丈夫ですか?」

 

ここあ「?」

 

チノ「えと……」アセアセ

 

タカヒロ「心配ないよ、チノ。ここあくんは過去の不幸を引きずるような子じゃない」ポンッ

 

チノ「お父さん……」

 

ここあ「ちょこれーと……――あ……」

 

チノ「!ご、ごめんなさいここあさん、掘り返すつもりでは無くて……あぅ……」

 

ここあ「ちのちゃん……」

 

 

――テ ギュッ

 

 

チノ「……!」

 

ここあ「だいじょうぶ」

 

ここあ「こんどこそ、みんなに『はーと』のちょこをわたすの」ニコッ

 

チノ「ここあさん……」

 

タカヒロ「二人のおいしいチョコ、楽しみにしているよ」

 

ここあ「わたしにまかせなさーい!」

 

チノ「……」クスッ

 

ここあ「ちのちゃんもして?」

 

チノ「えっ!」

 

ここあ「いつもふたりでするよね」

 

チノ「あれは二人きりの時だからで……父の前では、その……//

 

ここあ「?」

 

チノ「うっ……//

 

チノ「お、おねえちゃんに、まかせてください!//」ガシッ

 

ここあ「!」パアァ

 

タカヒロ「フッ……」

 

 

タカヒロ「…………」ザクザクザク←料理担当

 

タカヒロ「いい頃合いだね」ジュー

 

タカヒロ「……」パッパッ

 

タカヒロ「ミディアムならこれくらいだろう」

 

 

 

――『千夜ユラ』 ドレスルームで衣装選び――

 

 

ユラ「どう~?」

 

千夜「良いと思います、でもリゼちゃんにはどうでしょうか?」

 

ユラ「ん~リゼが着るならもう少しティアドロップが似合いそうなドレスがいいかな~」

 

千夜「ならこっちはどうです?」

 

ユラ「いいかもね~着てみよっか~」シュル

 

千夜「すいません、シャロちゃんにモデルをお願いするつもりだったんですけど断られてしまって」

 

ユラ「ふふ~それはシャロちゃんが正解だよ~」

 

千夜「えっ?」

 

ユラ「千夜ちゃんって察しが良くて気遣いもできるのに、変なところで鈍感だよね~」ムフー

 

千夜「?」

 

 

 

――『シャロ』 サプライズまでの時間稼ぎ――

 

 

シャロ(ここあに贈るためのバレンタインチョコを私の家で作って……6時になったらリゼ先輩の家に――)

 

リゼ「シャロ」

 

シャロ「うぇ!?は、はい」

 

リゼ「やっぱりココアパウダーをふんだんに作ったほうがいいかな?」

 

シャロ「リゼ先輩の手作りならどんなものでも喜んでくれると思いますけど」

 

リゼ「迷うなぁ……そうだ、いっそのこと全部作るか!」

 

シャロ「全部!?」

 

リゼ「ホワイトチョコにミルクチョコ、ビターは苦いからやめておくか。あとイチゴにバナナ味も」ガコッガコッ

 

シャロ「さすがに多すぎです!溶かすのも大変ですし……!」アセアセ

 

リゼ「ここあ~わたしがおいしいチョコを作ってやるからな~ふへへ//」ニヘラ

 

シャロ(あっ、何言ってもダメなやつだこれ)

 

 

 

――『マヤメグ』 誕生日プレゼントを買いに――

 

 

マヤ「リゼへの誕プレだから、やっぱりミリタリー?」

 

メグ「でもああいうのってどこに売ってるんだろう?」

 

 

――ヒョコ

 

 

マヤ「んっ?」

 

メグ「あれは、ウサギのぬいぐるみ?」

 

 

――ヒョイヒョイ

 

 

マヤ「?」タタタ

 

メグ「あっ、待ってマヤちゃん」

 

 

マヤ「……?」キョロキョロ

 

 

――ヒョイヒョイ

 

 

マヤ「いたぞ!そこかぁ!」タタタ

 

 

マヤ「」バッ!

 

マヤ「……?だれもいない……?」

 

マヤ「――あっ!」

 

 

メグ「マヤちゃん、待って~」

 

マヤ「メグ、あったよ!ミリタリー専門店!」

 

メグ「本当!?」

 

マヤ「ほら、ここだ」

 

メグ「わぁ~やったね!」

 

マヤ「確かリゼがまだ持ってないのはAKS74Uていうアサルトライフルで」

 

メグ「マヤちゃん詳しいね」

 

マヤ「この前リゼと話したときに言ってた」

 

ガヤガヤ ワイワイ

 

 

メイド「」ノゾキミ

 

メイド「…………」ヒョイヒョイ

 

メイド「」ニコッ

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

使用人「おかえりなさい」

 

メイド「」ペコリ

 

使用人「上手く誘導できましたか?」

 

メイド「」グッ

 

使用人「自分たちの力で見つけたほうが嬉しいですからね」

 

メイド「」コクコク

 

使用人「さて、我々も料理の方を手伝いましょうか」

 

メイド「」フンス

 

 

――おしまい♪

感想

  1. ほのうみ より:

    リゼちゃんの誕生日を皆でお祝いしたんですね。

    本当にリゼちゃんは幸せ者ですね。

    感動しました。

    マヤさん、銃に詳しいですね。

    こういう感想で大丈夫ですか?砂水さん。

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      感想欄という体裁を守って頂き、周りの読者さんにご迷惑をおかけしない範囲であればどうぞご自由にお願いします。
      感想コメントは無理なさらずとも大丈夫ですよ。ありがとうございます。

  2. Beyond the Average より:

    赤い絨毯にドレスって気がかりではありましたが、なるほど結婚式風ですか!リゼ父が樽酒で宴会にしたかったのもリゼ父はこの作戦を知ってたからかもしれませんね。
     今回はメイドさんが大活躍でしたね!何でもできて(しかも「」だけで!)もはやすごいとしか言えない…!

    • 砂水クジラ砂水クジラ より:

      Beyondさん、返信が遅れてしまいごめんなさい;
      常に更新を追いかけて下さり、執筆者としてこれ以上ない喜びです。

      リゼパパは常にここあちゃんやみんなの味方ですよ。
      単純に宴会が好きというのも少なからず関係しているのでしょうが……。

      メイドさん、次回作では主演をはって本格的に活躍しております。
      今後は恐らくサブキャラクターとして使用人さんと同じポジションでここあちゃんやみんなを支えてくださることでしょう。
      ここあちゃんシリーズは、回が増すごとに着実に物語が進んできておりますね。

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