ごちうさSS リゼ「千夜とパジャマパーティー」←こちらの続編となっておりますが、単体でもお楽しみいただけます。
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――AM 6:30 リゼの部屋――
リゼ「……んっ」パチッ
リゼ「ジョギングの時間か……ふぁぁ……」プワプワ
リゼ「……あれ、千夜は?」
――ガチャッ
千夜「リゼちゃん、おはよう♪」
リゼ「千夜……もう起きてたのか」
千夜「まずは顔洗って歯磨きしましょうか」
リゼ「ああ、少し待っててくれ」
リゼ「んっ……よいしょっと」スッ
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リゼ「さて……いくとするか」
千夜「どこにいくの?」
リゼ「ジョギングだよ、久しぶりに千夜も行かないか?」
千夜「ジョギング…………」
リゼ「疲れるしやめとくか?なら少しだけ待っててくれ」
千夜「………………」
千夜「……ダメ」ギュッ
リゼ「!」
千夜「今日は、ジョギング行っちゃダメ」
リゼ「千夜……?」
千夜「今日はわたしの側から離れちゃダメよ、リゼちゃん」
リゼ「どうしたんだ、いきなり?」
千夜「…………」
リゼ「大丈夫だって、20分くらいで帰ってくるから」
千夜「ダメ……」フルフル
リゼ「……千夜」
千夜「……お姉ちゃんの言うこと、聞いてくれないの?リゼちゃんは」
リゼ「!」
千夜「さっきから呼び捨てだし……リゼちゃんはいつからそんな悪い子になったのかしら」
リゼ「うっ……覚えてたのか、やっぱり」
千夜「言うこと聞きましょう、今日はどこにも行っちゃダメ」
リゼ「………………」
千夜「……っ」ギュッ
リゼ「……分かった、今日はやめよう」
千夜「ほんと……?」
リゼ「ああ。お姉ちゃんの言うこと聞くよ」
千夜「……!」
リゼ「…………//」ポリポリ
千夜「……リゼちゃん、こっち向いて?」
リゼ「んっ?――むごっ!?」ムニュ
千夜「リゼちゃん、良い子良い子」ギュッ
リゼ「もごご……っ!?//」
千夜「言うこと聞いてくれてありがとう、嬉しい」スリスリ
リゼ「ち、千夜……!//」
千夜「お姉ちゃん。……ねっ?」
リゼ「うっ……//」
千夜「照れてるのかしら、誰もいないんだから遠慮しなくていいのよ」
千夜「今日だけは、わたしがリゼちゃんのお姉ちゃんだから……」ナデナデ
リゼ「…………っ//」
千夜「内緒にするわ……大丈夫……」
リゼ「…………」
――ポスッ
千夜「……!」
リゼ「千夜……お姉ちゃん……//」ギュッ
千夜「リゼちゃん……ふふっ」クスッ
リゼ「だ、誰にも言わないでくれ……っ//」
千夜「ええ、約束」
千夜「リゼちゃん……よしよし」ナデナデ
リゼ「……っ//」
千夜「今日はわたしの可愛い妹ね」
リゼ「……もう、それでもいい//」
千夜「甘えんぼうなリゼちゃん、新鮮だわ」
――ダイニングルーム――
千夜「……むぅ」
リゼ「どうしたんだ?」
千夜「リゼちゃん、好き嫌いとか無いの?」
リゼ「そうだな、あんまり」
千夜「食べ方も綺麗だし、こぼさないし」
リゼ「マナーは大切だからな」
千夜「せっかくお世話しようと思ってたのに……」
リゼ「おいおい、子供じゃないんだぞ」
千夜「………………」
千夜「リゼちゃん、さっきからお魚ばかり食べてるわ」
リゼ「えっ?」
千夜「ちゃんと野菜も食べないと」
リゼ「いや、ほうれん草もさっき――」
千夜「はい、あーん♪」
リゼ「ち、千夜……あ、じゃなくて……」
千夜「あーんは?」
リゼ「ぅ……あーん……//」
リゼ「…………//」モグモグ
千夜「どう、おいしい?」
リゼ「……ああ」
千夜「そう、バランスよく食べましょうね」
リゼ「……これがやりたかっただけじゃないのか?」
千夜「」ニコッ
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――AM 10:26 リゼの部屋――
リゼ「…………」
千夜「お昼からはどうしましょうか、ねぇリゼちゃん」ナデナデ
リゼ「わたしはなんでもいいぞ」
千夜「このままおうちにいる?」
リゼ「……それでもいい」
千夜「……」クスッ
千夜「お姉ちゃんの膝枕、そんなに気に入ってくれたの?」
リゼ「……ああ」
リゼ「ずっとこのままでもいいかもしれない」
千夜「なら今日は一日中リゼちゃんをナデナデしとこうかしら」
リゼ「いいな……気持ちよくて寝てしまうかもしれないけど」
千夜「リゼちゃんの寝顔を堪能……悪くないけど、せっかく一日お姉ちゃんなのにもったいないわね」
千夜「やっぱりお外にいきましょうか、わたしの可愛い妹を自慢しないと」
リゼ「っ!//」ガバッ!
千夜「あら?」
リゼ「み、みんなのところはダメだぞ!//」
千夜「分かってるわ。だから、誰もいないところでこっそり散歩しましょう」
千夜「二人きりで……ねっ?」
リゼ「……まぁ、それなら//」
千夜「帰ったらまた膝枕してあげるからね」ナデナデ
リゼ「ぅあ……っ……//」プシュウ
千夜「お昼から二人で、お出かけしましょう」
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千夜「リゼちゃん見て、猫がいるわ」
リゼ「あ、ああ……」
千夜「おいで~おいで~」
千夜「あっ、逃げちゃった……」
リゼ「…………」
千夜「この辺まで来るとウサギが少ないわね」
リゼ「……なぁ、千夜」
千夜「ん?」
リゼ「……手、ずっとつないだまま歩くのか?//」
千夜「可愛い妹が迷子になったら大変だもの」ニコッ
リゼ「迷子になんてなるわけ……」
千夜「それなら――」スッ
――ガシッ
リゼ「!」
千夜「こうして、腕に抱きついたほうがいい?」
リゼ「お、おい……!//」
千夜「でも、お姉ちゃんなのに妹に抱きついちゃダメね」
千夜「リゼちゃん――はい」スッ
リゼ「?」
千夜「お姉ちゃんの腕に抱きついて」
リゼ「だ、ダメだ!人に見られたら勘違いされるだろう//」
千夜「勘違い?どんな?」
リゼ「そ、それは……うぅ~//」
千夜「」ニコニコ
リゼ「っ……!//」ガシッ
千夜「きゃっ……」
リゼ「……少しだけだぞ、人が来たら離すからな//」
千夜「ふふっ……ありがとう、リゼちゃん」
千夜「なんだかんだ言ってもお願い聞いてくれるのね……優しいわ」
リゼ「ほら、いくぞ//」
千夜「はーい♪」
千夜「スポーツドリンクでよかったかしら?」
リゼ「ありがとう……お、お姉ちゃん」ボソッ
千夜「おりこうさんね」ナデナデ
リゼ「撫でるな!//」
千夜「お姉ちゃんが飲ませてあげましょうか?」
リゼ「いい、自分で飲める//」
千夜「あら、残念」
リゼ「ふぅ……」
千夜「涼しいわね……」
リゼ「いい季節になってきたよな」
千夜「ベンチがあって助かったわ」
リゼ「結構歩いたから疲れただろう?」
千夜「ううん、リゼちゃんとお話しながらだったから平気」
リゼ「…………」
千夜「楽しいわね、二人でお散歩」
リゼ「そうだな」
千夜「また、来れるかしら」
リゼ「……誘ってくれるなら」
千夜「わたしが誘ったら来てくれるの?」
リゼ「当たり前だろう」
千夜「ココアちゃんとチノちゃん、シャロちゃん、みんなとの付き合いもあるのに?」
リゼ「千夜……お姉ちゃんとの付き合いも、同じくらい大事だ」
千夜「……そう」
リゼ「どうしたんだ?」
千夜「今日が終わったら、もう二人きりで遊んでくれないと思ってた」
リゼ「え?」
千夜「こんな羞恥プレイして、嫌われない方がおかしいもの」
リゼ「羞恥プレイって……まぁ、確かに恥ずかしいけど」
リゼ「でも、嫌ってわけじゃないから」
千夜「ほんと……?」
リゼ「ああ……その、なんだ……//」
リゼ「外だったらやっぱり恥ずかしいから……できれば、家の中でな」
リゼ「甘えるのも、嫌いじゃないし……//」ボソッ
千夜「…………」
千夜「……やっぱり、自慢しちゃおうかしら。ココアちゃんやチノちゃん、シャロちゃんにも」
千夜「一日だけ、わたしに可愛くて優しい妹ができたって」クスッ
リゼ「それだけはやめてくれ……//」
千夜「冗談よ、誰にも秘密」
千夜「リゼちゃんとわたし、二人だけの……」
千夜「……そろそろ、帰りましょうか」
リゼ「んっ、散歩はもういいのか?」
千夜「また来てくれるんでしょ?それならいいわ」
千夜「はやく帰って、甘えんぼうなリゼちゃんをナデナデしたいもの」ニコッ
リゼ「……なら、帰るか//」
千夜「あら、リゼちゃんも同じ?」
リゼ「……さぁな」
千夜「手、繋ぎましょう?」
リゼ「ああ」
――ギュッ
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――PM8:54 天々座家――
千夜「熱くない?」
リゼ「ああ」
千夜「はい、ドライヤーおしまい。あとは梳かすわね」サッサッ
リゼ「んっ……」
千夜「リゼちゃんの髪きれいね」
リゼ「毛先痛んでないか?」
千夜「全然、サラサラよ」
千夜「こうしてほどいていると髪型お揃いみたい」
リゼ「千夜も髪長いもんな」
千夜「―――はい、オッケーよ」
リゼ「ありがとう、千夜……お姉ちゃん」
千夜「お風呂も終わったし、これで遊び放題ね」
リゼ「………………」
千夜「リゼちゃん?」
リゼ「一生懸命ブローしてくれてる姿を見てたら、なんだか本当のお姉ちゃんに思えたよ、一瞬」
千夜「嬉しいわ。髪型もお揃いだし、今なら姉妹に見えるかしら」
リゼ「こうして座っていると、少しだけな」
千夜「立ちあがったらリゼちゃんのほうが大きいものね」
リゼ「……部屋に戻ろう」ポンッ
千夜「リゼちゃん、お姉ちゃんの頭をポンポンしたらダメよ」
リゼ「あっ、すまない。つい……」
千夜「お部屋に戻りましょう」ナデナデ
リゼ「んっ……♪」
―――――――――――――――――――――――
千夜「ここに座って?」
リゼ「膝の上……」
千夜「早くおいで、リゼちゃん」ポンポン
リゼ「…………//」ストン
千夜「素直でうれしいわ」
千夜「リゼちゃん、良い子良い子♪」ギュッ
リゼ「千夜、お姉ちゃん。お姉ちゃんの意味、穿き違えてないか?//」
千夜「?」
リゼ「いや、別にいいんだけど……。むしろ……//」ゴニョゴニョ
千夜「本でも読んであげましょうか?それともナデナデがいい?」
リゼ「……どっちでもいい//」ポスッ
千夜「こうして何もせずにいるのも悪くないわね……迷うわ」
リゼ「……お姉ちゃんの好きなようにしてくれていいぞ」
千夜「そう、なら思う存分妹リゼちゃんを堪能しようかしら」
千夜「リゼちゃん?もう一回お姉ちゃんって呼んで」
リゼ「……お姉ちゃん//」ボソッ
千夜「名前も呼んで?」
リゼ「……千夜、お姉ちゃん//」
千夜「聞こえないわ、もっと大きな声で」
リゼ「うっ……ち、千夜お姉ちゃん!//」
千夜「おりこうさんね、よくできました」ナデナデ
リゼ「っ~~!//」
千夜「次は、ナデナデしてってお願いしてみましょうか」
リゼ「お、おい千夜、いい加減に……!//」
千夜「リゼちゃんは、優しい『妹』だものね、聞いてくれるわよね?」
リゼ「……くっ//」
千夜「一回だけでいいから、お願い」
リゼ「…………っ//」
リゼ「……ち、千夜、お姉ちゃん?ナデナデ、して……//」
千夜「♪」ニコッ
千夜「いいわよ、リゼちゃんのためならずっとでも」ナデナデ
リゼ「うぅ……穴があったら入りたい……//」プシュー
千夜「こっそり録音しておけば良かったわね」
リゼ「おいぃ!!?」
――――――――――――――――――――
千夜「もうこんな時間……」
リゼ「そろそろ寝るか」
千夜「ええ、ベッド……行きましょうか」
リゼ「変な言い方するな//」
千夜「だーいぶ♪」
リゼ(ココアみたいになってる……)
千夜「リゼちゃん、いらっしゃい」
リゼ「あ、ああ」
リゼ「よっと……」ポスッ
リゼ「電気、どうする?」
千夜「んー、今夜は豆球がいいわ」
リゼ「わかった」カチャッ
リゼ「……ふぅ」
千夜「1日なんてあっという間ね」
リゼ「そうだな、楽しいと特に」
千夜「リゼちゃんもあっという間だった?」
リゼ「当たり前だろ」
千夜「ありがとう、良かった……」
リゼ「また……その……いつでも泊まりに来てくれ」
リゼ「千夜……お姉ちゃんのこと、待ってるから//」
千夜「……ふふっ、りーぜちゃん♪」
リゼ「わっ……//」ギュム
千夜「可愛い妹のためだもの、いつでも来るわ」ナデナデ
千夜「とっても寂しがり屋さんだものね、リゼちゃんは」ギュッ
リゼ「……っ//」
千夜「もっと甘えてきてもいいのよ?」
リゼ「もっと……?」
千夜「そうね……ハグだけじゃなくて」スッ
千夜「――キスとか」
リゼ「……!?//」
千夜「そういえば昨夜はし損ねたわね……今なら、無理矢理にでも」
リゼ「千夜……?」
千夜「お姉ちゃんよ。リゼちゃんは、わたしの妹でしょ」
リゼ「お、おい……!」
――スッ
リゼ「……!」
千夜「リゼちゃん……」
千夜「姉妹なら、キスくらい普通よね」
リゼ「普通じゃない!千夜、落ち着け……!」
千夜「こんなチャンス、もう二度とない……」
千夜「明日からは、普段通りに戻りましょう」
千夜「だから、今だけ……ね」
リゼ「……千夜、待て」
リゼ「友達同士で、こんなことダメだ……」
千夜「友達じゃないわ。今のリゼちゃんは、わたしの妹なんだから……」
千夜「お姉ちゃんの言うこと、聞かないとダメよ」
千夜「……リゼちゃん」スッ
リゼ「千夜……」
千夜「わたしのこと、嫌い……?」
リゼ「そんなわけない……でも」
千夜「じゃあ、いいわよね……」
リゼ「…………」
千夜「ん……」
――グイッ
千夜「!」
リゼ「時間切れだ」
千夜「……12時」
リゼ「もうお姉ちゃんじゃないから、言うこと聞かないぞ」
千夜「…………」
千夜「……卑怯者ね、リゼちゃんは」クスッ
リゼ「なんとでもいえ、千夜が変になるから悪い」
千夜「……」ヒョイ
リゼ「……千夜?」
千夜「……お姉ちゃんて、難しいのね」
リゼ「そうだな」
千夜「今日一日お疲れ様、リゼちゃん」
千夜「付き合ってくれてありがとう、楽しかったわ」
リゼ「千夜の望んでいる妹になれてたか?」
千夜「ええ。だって妹が欲しいんじゃなくて――リゼちゃんに、妹になって欲しかっただけだから」
リゼ「!」
千夜「リゼちゃんに甘えて貰えただけで、満足♪」
リゼ「………………」
リゼ「……なぁ、千夜?」
千夜「んっ?」
リゼ「……また、時々でいいから」
リゼ「――わたしのお姉ちゃんに、なってくれるか?//」
千夜「ええ、お安い御用よ」ニコッ
リゼ「じゃあ、寝るまで……いいか?//」
千夜「うん」
千夜「リゼちゃん――おいで」
リゼ「……っ//」ギュッ
千夜「かわいいわね、リゼちゃんは……」ナデナデ
リゼ「千夜……//」
千夜「もう一度キスしちゃえば……なーんて」
リゼ「甘えさせてくれるだけで、十分だ……」
千夜「ええ、わたしも一緒」ギュッ
リゼ「千夜、お姉ちゃん……」
千夜「よしよし」ナデナデ
―――――――――――――――――――――――――――
――
――――
――――――
――翌日 早朝――
リゼ「忘れ物は無いか?」
千夜「ええ、大丈夫よ」
リゼ「…………」
千夜「リゼちゃんは今日ラビットハウスね、お互い頑張りましょう」
リゼ「千夜も毎日一人で大変だろうけど、頑張れよ」
千夜「今度はウチにも泊りに来てね」
リゼ「ああ、約束だ」
千夜「…………」
リゼ「…………」
千夜「それじゃあ、また」フリフリ
リゼ「気を付けてな」
千夜「二日間ありがとう。楽しかったわ」
リゼ「わたしもだ。またな、千夜」
千夜「♪」フリフリ
リゼ「………………」
リゼ「……さて、妹はおしまいだ」
リゼ(ひとまず、な)
リゼ「――ジョギングにでも行くか」
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――甘兎庵――
千夜「おばあちゃん、ただいま」
アンコ「」トコトコ
千夜「アンコ、一日留守にしてごめんね」
アンコ「」フムフム
千夜「あのね、お姉ちゃんで、妹で――大切なお友達の家に、お泊りに行ってたの//」ニコッ
千夜「楽しかったわ。今度はこっちに泊まりに来てくれるみたいだから、アンコも一緒に遊びましょうね」
アンコ「」フムフム
千夜「ふふっ……楽しみ//」ギュッ
――おしまい♪
感想
最近ごちうさssが貴重だからすごいありがたい
やっぱりリゼは受けですね
供給はわたくしめなどの作品でよろしければお任せください!
ロリココアちゃんを攻めるリゼちゃんも悪くないですよ。グッ
癒されました。これからも応援しています
ありがとうございます、頑張りますぞ!