ごちうさSS チノ「ここあさんの誕生日」evening:レッツパーティー!

 

前→afternoon

 

――――――――――――――――――――――――

 

チノ「ここあさん、こっちです」

 

ここあ「ふぉぇ?しょくどうは2かいだよ?」

 

チノ「今夜は人数が多いから大広間で食べるそうです」

 

ここあ「おおひろま?」

 

チノ「こっちです」

 

ここあ「みんないる?りぜちゃんも?」

 

チノ「みんないますよ」クスッ

 

 

 

チノ「到着です」

 

ここあ「ここ?」

 

チノ「開けてみてください」

 

ここあ「んっしょ……」ギギィ

 

ここあ「わっ……まっくらだよ」

 

チノ「おかしいですね、どうして……」

 

カチャッ! パッ!

 

ここあ「!」

 

シャロ「ようこそ宴へ~!!//

 

ここあ「あっ、しゃろちゃんだ!」

 

チノ「ハイテンション状態です……」

 

――ポンッ

 

ここあ&チノ「っ!?」ビクッ

 

キグルミ「」

 

チノ「誰!?」

 

キグルミ「…………」グッ

 

ここあ「おとうさん?」

 

リゼ父「いや、俺はここだ」キグルミ

 

チノ「!?」

 

タカヒロ「悪いね、ここあくん、チノ」キグルミ

 

チノ「父まで!?どうしてみんな着ぐるみなんですか!」

 

タカヒロ「われわれの秘密を知られたから……ここで消えてもらおう」ジャキッ

 

ここあ「ふぉーます?」

 

チノ「サバゲーはボツだって言ったじゃないですか!それとリゼさんここあさんに銃の種類なんて教えちゃダメです!」

 

リゼ父「言い残すことはそれだけか?」ジャキッ

 

チノ「話を聞いてください!」

 

キグルミ「ふっふっふ……そうはいかないわ」

 

チノ「!?」

 

ここあ「ちやちゃん?」

 

千夜「その通り!」バッ

 

マヤ「チノとここあは!」サッ

 

メグ「わたしたち千マメ隊が!」サッ

 

千マメ隊「守るわ!!」

 

リゼ父「千マメ隊……やはり現れたか」

 

ここあ「まやちゃんとめぐちゃんだ!」

 

チノ「お二人まで!?」

 

マヤ「チノ、ここあ、下がってなよ」

 

メグ「ここはわたしたち千マメ隊に任せて~」

 

タカヒロ「無駄な抵抗を……これでフィナーレだよ」ジャキッ

 

千夜「そうはいかない!」サッ

 

マヤ「発砲許可!うてぇ!」

 

メグ「うて~♪」

 

リゼ父「がは……っ!!」

 

タカヒロ「うっ……」バタリ

 

千夜「やったわ!」

 

ここあ「おとうさん、だいじょうぶ?」

 

リゼ父「お、お前……敵役である俺のことを……」グスッ

 

タカヒロ「セリフに無いことを言うな」

 

リゼ父「おっと……くっ……」バタリ

 

ここあ「おとうさん!」

 

チノ「心配無用ですここあさん、ただの茶番ですから……」

 

タカヒロ「……なんてな」

 

リゼ父「隙アリだ」

 

ドガドガドガッ!

 

千夜「きゃっ!」

 

マヤ「うわっ!」

 

メグ「ひぅ!」

 

千夜「うっ……やられたわ」バタリ

 

チノ「味方側がやられないでください!?ここあさんに見せる劇なのに黒すぎます!」

 

ドガッ! ドガッ!

 

リゼ父「がっ……!」

 

タカヒロ「っ……!?」

 

使用人「ちいせぇお嬢!ご無事ですか!?」

 

ここあ「ゆうしゃさん!」

 

チノ「今回だけは本物のゆうしゃみたいです……」

 

使用人「ここは危険です、すぐ逃げましょう!」

 

タカヒロ「俺一人で……死ぬと思うか……」

 

ドガッ!

 

使用人「ぐはぁ!」

 

ここあ「!?」

 

チノ「これ以上犠牲者を増やさないでください!登場キャラ全滅じゃないですか!」

 

使用人「ごほっ……ちいせぇお嬢、逃げてください……!」

 

ここあ「いやだよ!ゆうしゃさんしんじゃだめ……っ!」ギュッ

 

タカヒロ「お前たちも一緒につれていく……」ジャキッ

 

チノ「ここあさん……!」

 

――ドガッ!

 

??「――ふっ!」ビュッ

 

ここあ「!」

 

タカヒロ「ここまでか……ふっ……」バタリ

 

??「……間に合ったな」

 

チノ「……!」

 

ここあ「りぜちゃん!」

 

リゼ「ここあ、無事か?」

 

ここあ「うん、でもちやちゃんが!めぐちゃんもまやちゃんもゆうしゃさんも!」

 

リゼ「大丈夫だ、あれはお芝居だからな」

 

ここあ「えっ?」

 

千夜「ふぅ~楽しかったわ」

 

マヤ「ちぇ~やられるヒーロー役なんてかっこわるい」

 

メグ「今度は3人で敵役やりたいね」

 

リゼ父「なかなか迫真の演技だったぞ、タカヒロ」

 

タカヒロ「お前の用意した血のりのせいでここあくんが本気にしてしまった」

 

使用人「ご安心ください。みんな無傷ですよ、ほら」

 

ここあ「よかったぁ……」ホッ

 

リゼ「少し派手にやり過ぎたな、ごめんなここあ」

 

ここあ「ううん、へいきだよ」

 

 

シャロ「劇は終わりましたかぁ?ではこれより、ここあ誕生パーティーをはじめま~すっ!!//

 

 

ここあ「たんじょう……ぱーてぃー?」

 

リゼ「ああ、今日はここあの誕生日だぞ」

 

ここあ「たんじょうび……?わたしの?」

 

リゼ「お祝いするためにみんな集まってくれたんだ。ごちそうも、ほら」

 

ここあ「わぁ……!」キラキラ

 

千夜「ここあちゃん、お誕生日おめでとう」

 

チノ「おめでとうございます、ここあさん」

 

ここあ「ちのちゃん、ちやちゃん……」

 

リゼ「どうだ、ここあ?サプライズ成功か?」

 

ここあ「うん……//」ギュッ

 

ここあ「リゼちゃん、みんな、ありがとう。――だいすき//」ニコッ

 

リゼ「……!ここあ、ここあ~っ!」スリスリ

 

ここあ「りぜちゃんだめぇ」キャッキャッ

 

リゼ「今日一日我慢した分たくさんもふもふするぞ!」

 

使用人「お嬢、それはパーティーが終わった後にでも」ガシッ

 

マヤ「早く食べよう、お腹すいた!」

 

メグ「マヤちゃんたくさんつまみ食いしてたのに変だね」

 

チノ「千夜さん、こんな仕掛けがあるなら事前に教えてください」アセアセ

 

千夜「ごめんなさい、チノちゃんにもサプライズしたくて」クスッ

 

ガヤガヤ ワイワイ

 

タカヒロ「みんなの時間に水をさすのも野暮だ、俺たちは別室にいこうか」

 

リゼ父「ああ、ローストビーフでも皿に盛って俺の部屋で酒でも――」

 

タカヒロ「んっ……?」

 

リゼ父「殺気……?」

 

 

シャロ「みんなでサバゲーしてたの!?わたしもするーっ!!//」ジャキッ

 

 

チノ「」

 

使用人「あれはドラムマガジン式の機関銃、ストーナー63……」

 

千夜「マズいわ、ハイテンションシャロちゃんと取扱注意品のブレンドは危険よ……!」

 

リゼ「ここあ、とりあえず逃げるぞ!退却っ!!」

 

ここあ「わわっ」

 

 

シャロ「まてまて~!」ガロロロロロ!

 

 

タカヒロ「地獄絵図だな……」

 

リゼ父「ローストビーフは確保したし、逃げるか」

 

 

マヤ「シャロが敵をかく乱しているうちに!」モグモグ

 

メグ「争奪戦のビッフェみたいだね」モグモグ

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

チノ「これがチーズタッカルビですか……」

 

メグ「チーズがよく伸びるね~キリが無いよ」

 

マヤ「トングで切ったほうが早くね?」

 

 

シャロ「ち、千夜、これなにかしら?」

 

千夜「これはキャビアね、確か10グラムで1万円近く――」

 

シャロ「この量で!?人間の食べるものじゃないわ!」

 

千夜「こんな機会でもないと食べられないし、遠慮なく頂きましょう」パクッ

 

シャロ「バチが当たるわ、絶対……」ガクガク

 

 

使用人(床に付いた血のり、なかなか取れないな……)ゴシゴシ

 

リゼ「――ほら」スッ

 

使用人「!……お嬢」

 

リゼ「先に食べよう、後片付けはみんなですればいい」

 

使用人「いや、でもあっしは……」

 

ここあ「ゆうしゃさん、このえびふらいおいしいよ、あーん」

 

使用人「えっ!あの……えと」

 

リゼ「今回だけは許してやる……」

 

使用人(ありがとう、なのか……?)

 

使用人「で、では……あーん……」

 

ここあ「どう?おいしい?」

 

使用人「……はい、とても」モグモグ

 

ここあ「よかったぁ♪あっちでいっしょにたべよっ」グイッ

 

使用人「あっ、待ってください……!」

 

リゼ「…………」クスッ

 

千夜「リゼちゃん?」

 

リゼ「ん?千夜……」

 

千夜「サプライズ、大成功ね」

 

リゼ「ああ、みんなのおかげだ」

 

千夜「ここあちゃんもチノちゃんも頑張ってたわ、あとでお話聞いてあげて」

 

リゼ「きっとここあが話してくれるさ、チノにもお礼を言わないとな」

 

 

 

ここあ「リゼちゃん、あのじゅーすとってー?」

 

リゼ「これはスムージーだぞ、ほら」

 

ここあ「んっ……おいしい」ニコッ

 

リゼ「お腹いっぱい食べるんだぞ」ナデナデ

 

ここあ「そうだ!リゼちゃん、わたしじてんしゃのれるようになったよ!」

 

リゼ「本当か!やったな!」

 

ここあ「ちのちゃんといっしょにたくさんれんしゅうしたんだよ、しゃろちゃんもてつだってくれたの」

 

リゼ「ちゃんと最後まで頑張ったんだな、偉いぞ」

 

ここあ「りぜちゃんうれしい?よろこんでくれた?」

 

リゼ「ああ」ヒョイ

 

リゼ「今日でまたひとつ、お姉ちゃんになったな」ギュッ

 

ここあ「んっ……♪」

 

リゼ「もうこうして抱っこするのはやめたほうがいいか?」

 

ここあ「ううん……だめ」ギュッ

 

ここあ「りぜちゃんにだっこされるの、すきだから……」スリスリ

 

リゼ「…………」

 

ここあ「これからも、たくさんだっこしてくれる?」

 

リゼ「……ああ」

 

リゼ「ここあに嫌だって言われる時まで、ずっと……ずっと」ギュッ

 

ここあ「えへへ、りぜちゃん……//」ギュッ

 

リゼ「ここあ……」

 

リゼ「――お誕生日、おめでとう」

 

 

チノ「………………」

 

マヤ「チノー?どうした?」

 

チノ「あ……いえ」

 

チノ「わたしも、ここあさんのこと……ああして……」

 

メグ「それなら、まずは筋トレだね」ヒソッ

 

チノ「メグさん……」

 

メグ「抱っこって意外と大変らしいよ」

 

チノ「……分かりました、明日から毎日ダンベルです」フンス

 

マヤ「でもチノがムキムキになったら絵面的にヤバくない?」

 

メグ「あっ……」

 

マヤ&メグ「………………」

 

チノ「帰ったらさっそく物置を探しましょう」

 

マヤ「チノ、ストップ!」

 

メグ「チノちゃんは今のままでいいから~!」

 

 

シャロ「このスープなら問題ないわね……」ズズッ

 

千夜「シャロちゃん、それフカヒレスープよ」

 

シャロ「!?」ブフッ!

 

 

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――おまけ――

 

リゼ父「今日は、ご苦労だったな」トクトク

 

タカヒロ「ここあくんやみんなのためだ、なんてことないさ」トクトク

 

リゼ父&タカヒロ「――乾杯」

 

リゼ父「……ふぅ」

 

タカヒロ「いいワインだな」

 

リゼ父「20年もののヴィンテージだ」

 

タカヒロ「ほう……」

 

リゼ父「……しかし、タカヒロ」

 

タカヒロ「ん?」

 

リゼ父「お前の料理の味は、相変わらず最高だな」

 

タカヒロ「ふっ……褒めても何も出ないぞ」

 

リゼ父「ウチに来ないか?戦友よしみですぐに料理長にしてやるぞ」

 

タカヒロ「お断りしよう、俺にはラビットハウスがある」

 

リゼ父「……そうだろうな」

 

タカヒロ「………………」

 

タカヒロ「食べたくなったら、ウチに来い」

 

リゼ父「いいのか?」

 

タカヒロ「戦友よしみだ、暇ならバーで作ってやる」

 

リゼ父「………………」

 

リゼ父「確か87年のラトュールがあったな」

 

タカヒロ「いいのか、そんな高い酒」

 

リゼ父「今日のお礼と貸しだ」ドンッ

 

タカヒロ「……」キュポッ

 

リゼ父「また、娘を連れていつでも来てくれ」トクトク

 

タカヒロ「……ああ」トクトク

 

リゼ父&タカヒロ「……乾杯」カンッ!

 

続→ night:特別なキス

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