ごちうさSS 千夜「シャロちゃんを看病するわ」

3870291b780eca848367421c70af8185

 

ご注文はうさぎですかSS

 

――桐間家――

 

シャロ「けほっ、こほっ」

 

シャロ「うぅ……頭痛い…………」

 

シャロ(やっぱり千夜に毛布借りれば良かった……)チーン

 

チラッ

 

PM4:00

 

シャロ(そろそろバイト行かなくちゃ……)スクッ

 

シャロ(今日乗り切れば明日から2連休だし、頑張らないと……)

 

シャロ(あぅぅ……ふらふらする…………――あれ……?)クラッ

 

シャロ(なんだか……景色が反対に…………)バタッ

 

シャロ(ダメ……早く行かないと遅刻しちゃう――)

 

――――――――――――――――――――――

 

トントン

 

千夜「シャロちゃん?そろそろアルバイトの時間じゃ――」ガチャ

 

千夜「っ!?シャロちゃん!?」

 

千夜「シャロちゃんしっかりして!ねぇ、シャロちゃんっ!」

 

シャロ「」

 

―――――――――――――――――――――――

 

シャロ「んっ………………」

 

シャロ「あれ……ここ、千夜の家…………?」

 

シャロ「確かバイトに行く途中で――――あっ!」

 

PM5:30

 

シャロ「あぁっ……あっ…………」ガクガク

 

シャロ(どうしよう……無断欠勤しちゃった)

 

シャロ(絶対クビだ…………うぅ……)グスッ

 

ガチャ

 

千夜「あらシャロちゃん、目が覚めたのね」

 

シャロ「千夜ぁ…………」ポロポロ

 

千夜「シャロちゃんどうしたの!?どこか痛い?」

 

シャロ「ひっく……今日のバイト、すっぽかしちゃって……」

 

千夜「バイト…………あっ……ふふ、そんなこと気にしなくていいわ」

 

シャロ「そんなことって……」

 

千夜「ちゃんとお店の方に連絡しておいたから大丈夫」

 

シャロ「千夜…………!」

 

千夜「だからシャロちゃんは何も心配せず、ゆっくり休めばいいのよ」ナデナデ

 

シャロ「うん…………」

 

シャロ「…………千夜」

 

千夜「?」

 

シャロ「……ありがとう」ボソッ

 

千夜「どういたしまして」ニコッ

 

シャロ「……………………//」プイッ

 

千夜(可愛い♪)

 

千夜「あっ、そういえば夕飯まだよね、おかゆでいいかしら?」

 

シャロ「うーん……夕飯はいいわ、食欲ないし……」

 

千夜「……シャロちゃん、めっ」ツン

 

シャロ「んにぅ」

 

千夜「ただでさえか細いんだから、食事を抜くなんてもっての他よ」

 

千夜「少しだけでもいいから……ねっ?」

 

シャロ「うん……ごめんなさい」

 

千夜「卵粥でいいわね、栄養もあるし」

 

千夜「♪~♪♪」

 

シャロ「…………………………」

 

シャロ(また千夜に迷惑かけちゃった…………)

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

千夜「お待たせ♪」

 

シャロ「わぁ……おいしそう」

 

千夜「それじゃあ――」フーフー

 

千夜「はいシャロちゃん、あーん」スッ

 

シャロ「えっ!い、いや、自分で食べれるから//」

 

千夜「いいから口開けて?あーん」

 

シャロ「うぅ…………い、いただきます//」

 

シャロ「……………………」モグモグ

 

千夜「おいしい?」

 

シャロ「うん…………」ゴクン

 

千夜「そう、よかったわ」ニコッ

 

千夜「」フーフー

 

千夜「あーん」

 

シャロ「……………………」モグモグ

 

千夜「」ニコニコ

 

シャロ「……………………//」モグモグ

 

千夜「」ニコニコ

 

シャロ「な、なによ?//」

 

千夜「ううん、ただシャロちゃんが可愛いと思って」ニコニコ

 

シャロ「なっ……~~~~っ!//」

 

千夜「はい、あーん」

 

シャロ「た、食べにくいから向こうむいてて!//」

 

千夜「はーい」

 

シャロ「……………………//」モグモグ

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

千夜「38.7度……あらら、高熱ね」

 

シャロ「うぅ…………」ズズッ

 

千夜「はい、風邪薬」

 

シャロ「ありがと…………」ゴクゴク

 

千夜「これからはひどくなる前にちゃんと言わないとダメよ?」

 

シャロ「うん…………」シュン

 

千夜「シャロちゃんすぐ一人で無理しちゃうから、いつも心配なのよ」ヒエピタ

 

シャロ「んっ…………」

 

千夜「それに今日みたいに倒れちゃったりしたら、元も子もないでしょ?」

 

シャロ「……ごめんなさい…………」グスッ

 

千夜「わかってくれればいいわ。シャロちゃんも毎日大変だものね」

 

千夜「学校行って、たくさんバイトして、家事して、生活考えて……」

 

千夜「……いつもお疲れ様、シャロちゃん」ナデナデ

 

シャロ「………………」ジワッ

 

千夜「たまには、わたしを頼ってくれていいのよ」

 

千夜「シャロちゃんは、わたしにとって一番大切な親友だもの」ギュッ

 

シャロ「ぐすっ…………ひっく…………」

 

千夜「シャロちゃん……泣いてるの?」

 

シャロ「泣いてないわよ……嬉しいのに泣くわけないじゃない……!」グシグシ

 

千夜「ふふっ……シャロちゃんてばいつもそうよね」

 

千夜「自分のことよりも人のことでばかり涙流して……」

 

千夜「覚えてる?小さい頃わたしが怪我したら、いつもシャロちゃんの方が大泣きしてたわよね」クスッ

 

千夜「千夜血が出てるよーうわぁ~んって♪」

 

シャロ「昔のこと掘り返さないでよ!心配だったんだから仕方ないでしょ!//」

 

千夜「きっとシャロちゃんは、小さい頃から強い子だったのね……甘えてたのは、たぶん私の方……」

 

シャロ「えっ?」

 

千夜「何でもないわ」ナデナデ

 

シャロ「?」

 

千夜「あら、明日は大雪警報が出てるわね」

 

千夜「シャロちゃん、外出しちゃだめよ?」

 

シャロ「そんな自殺行為しないわよ!」

 

千夜「明後日までには風邪、治るといいわね」

 

シャロ「うん…………」

 

千夜「それじゃあわたし、甘兎庵に戻るわ」

 

シャロ「あっ………………」

 

シャロ「」シュン

 

千夜「大丈夫、荷物を纏めたらまた戻って来るから」

 

シャロ「ふぁ……♪はっ!……そ、そう…………」

 

千夜「ちゃんと安静にしてるのよ」

 

シャロ「……………………」

 

シャロ「…………千夜?」

 

千夜「んっ?」

 

シャロ「……いつも、ありがとう」

 

千夜「……ううん、こちらこそ♪」ニコッ

 

――おしまい。1期12話・後半へ

 

千夜シャロの看病シーンがすごく印象に残ったので書いてみました。

※もちろん全て想像です

感想

  1. ティッピー より:

    このSSを見ると、なんだかほんわかした気分になりますね☺️

  2. 匿名 より:

    砂水様の千夜シャロssが大好きです。
    これからも頑張ってください!応援しています。

タイトルとURLをコピーしました